欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2010年3月15日 の記事

カテゴリー: 国内革事情

 


エコは、ブームから、定着へ。ライフスタイルにしっかりと根付いてきています。
そんななか、日本独自のエコレザー認定制度がスタートしました。

地球にやさしく、人にやさしい。

製造、廃棄、リサイクルなどのサイクルで環境負荷が環境や

人体に悪影響がないよう配慮された製品がユーザーにとってわかりやすく、

手にとりやすいような仕組みづくりとは?
このプロジェクトについて、大澤会長にお聞きました。

 

 

 

―――――エコレザーをわかりやすく、買いやすく ―――――

 


「エコが注目され、人々の意識が高まる今、
皮革産業でも時代に合わせた、
そして、一歩先を行くレザーが求められています。

エコレザーというとタンニン鞣しだけなのか?
クロム革でも溶出量が少なければ、エコレザーとして
認定されるのですが、

その詳細を生産者が認知し、
エコレザー製品を求めるユーザーが
見つけやすく買いやすい状況をつくらなければならない。


だからこそ、社団法人日本皮革産業連合では
いち早く進めたのです」

 

 

日本エコレザー基準(JES と略す)の条件は・・・

●天然皮革であること
●排水、廃棄物処理が適正に管理された工場で製造された革であること
●臭気、化学物質(ホルムアルデヒド・重金属・PCP・
  禁止アゾ染料、発がん性染料の使用制限)および染色摩擦堅ろう度に関する
  一定の基準を満足していること
以上の項目について、厳密な含有物質の検査が行われ、認定されます。

 

 

 

マーク.jpg

 

 

 

 

青く美しい地球のようなマークです。

 

 

 

 

――――― メーカーには誇らしく、
ユーザーにとって、安心なシンボルマークに ―――――

 

 

 

「エコレザー認定制度は、素材に対して行い、
素材を製品に使うことを許可します。
その場合は約60%以上
エコレザーを使うことを義務付けています。
スタートしたばかりですが、
利用するメーカーには誇らしく、

ユーザーにとって安心な

シンボルマーク的な存在になるでしょう。


エコレザーを広めるためには
ユーザーのみなさんに注目していただき、

ビジネスにつながることが
PRになり、

さらに普及することにつながります。


今後、ご期待いただき、多くの人の
ライフスタイルに取り入れてほしいものです」

 

 

 

 

昨年、第1回の申請時「エコレザー認定制度」についての説明会でも申し込み多数で

受講できないかたも数多くいらっしゃったそうです。
そして今年1月には東京都・東京製革業産地振興協議会(東京レザーPIGSKIN)による

エコビジネス セミナーが、台東デザイナーズビレッジで開催されました。

 

 

エコセミナー.JPG

 

 

 

たくさんのかたが受講し、質疑応答も盛んで、スゴイ熱気でしたよ。


 


海外では、エコレザーは広く知られてますが、日本では皮革製品に対するエコ意識は、
まだまだこれからの状態。だからこそ、きちんとしたルールづくりをして
世界標準を目指していこう、という高い志が感じられました。

次回は、そんなジャパンレザーの海外での評価や展開についてレポートします。

どうぞ、お楽しみに。
 

 

 

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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