欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2010年4月 の記事

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現在、ファッション業界は、成熟化と国際化が進行し、
皮革産業も大きく変わってきました。
そんな変化に柔軟に対応し、進化し続ける“ジャパンレザー”について
リーディングカンパニー、株式会社シンエイ
代表取締役社長でもいらっしゃる
社団法人 日本皮革産業連合会 調査・広報委員会 委員長 
大野晴治さんに引き続き、お話を伺いました。

 

 

 

 

―――――時代とマーケットの変化に対応―――――

 

 

「すべてにおいて、グローバル化している今、
 もっとも変化を感じるのは中国です。
 急激に経済成長しています。
 上海万博を控え、ますます発展していくでしょう。

 多数の観光客が日本を訪れ、
 特に春節の時期には
 各社が売り上げを非常に伸ばしました。

 本土でもユーザーの感覚は
 年を追うごとに洗練されてきています。
 書店では日本の雑誌が並び、
 日本から進出する企業も増え、好調。
 富裕層を中心として
 中高級品に人気があります。
 工業製品と同様、“メイドインジャパン”は
 イメージがよいようです。
 
 文化も嗜好も違い、
 個性が強いものが好まれる傾向がみられますが、
 日本らしさを生かしつつ、
 欧米のラグジュアリーブランドにない、
 繊細なものづくりで対応し、新たなマーケットを開拓、
 ファッションによって
 日中の文化交流を図りたいものです」

 

 


大野委員長のお話の通り、
髪や肌の色、体型が近いため、取り入れやすい
日本のファッションを支持するユーザーが多いよう。
中国は魅力的なマーケットですね。
今後、社団法人 日本皮革産業連合会でも、
さまざまな取り組みが計画され、
日本のファッションとパッションを中国に、
そして、アジア、世界へと・・・発信していきます。

ご期待ください!

 

 

 

 

―――――マインドとニーズの変化へ提案―――――

 

 

「我が国、日本でも大きな変化がみられます。
 それは、女性の意識です。
 いつまでも、若々しく、ファッショナブルに。
 気分だけでなく、
 人気アイテムも かなり変化しています。

 30代のセンスがある60代女性は、
 もはやあたりまえ。
 エイジレス感覚は一般的になっていますね。

 従来の発想を転換し、
 ニーズの変化に柔軟に対応、
 日本の皮革産業が一丸となって取り組み、
 より多くのユーザーのみなさんに
 喜んでいただけるよう
 いつでも新しい“ジャパンレザー”をお届けします」

 

 

 


 “大人かわいい”感覚が幅広い世代に浸透しつつあります。
 もはや、これまでの“ミセス”ではありませんね!

 株式会社シンエイでは、機能性とファッション性、
 カジュアル感と、きちんと感を兼ね備えた
 40~50代に向け新ブランド、Rose otto(ローズ オットー)を発表。 

 

 

シンエイさん a.JPG

 

 


  「今を楽に、キレイに、スマートに」
 コンフォートシューズの履き心地に華やかさをプラスした
 デイリーシューズのコレクションです。

 


 "40代女性のスタイリッシュスポーツ"を
 テーマにしたブランド、arco joy(アルコ ジョイ)もラインナップ。
 

 

シンエイさん b.JPG

 

 

 時代感、空気感を敏感にキャッチしながら家族、友人とランチや旅を楽しむ、
 また仕事をエンジョイする・・・
 そんな活動的な女性のニーズに応えたスタイリッシュスポーツ・テイストの
 シューズコレクションが提案されています。


 もうすぐ、母の日ですね。
 靴は、ゆっくりとショッピングができるアイテム。
  ほかにも、バッグ、財布など、
 ジャパンレザーは、いいものがいっぱい!
 慌ただしい日常を忘れ、会話を楽しみ、ご一緒に選び、プレゼントする
 母の日デートは いかがでしょうか?
 

 

 

 

 

 

 

 

 

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新年度を迎え、就活も本格的になってきています。
皮革業界では どんな人材が求められているか、
引き続き、今回のリニューアルプロジェクトを指揮なさっている
社団法人 日本皮革産業連合会調査・広報委員会 委員長 
大野晴治さんに お話を伺いました

 

 


――――――モチベーションの高さと強い想いは、きっと伝わる――――――

 

 

「どんな人材を求めているか?
 一言で表すのは、ちょっと難しいですね。
 やはり、実際に、会ってみて、
 話をしてみないと。

 ポイントしては
 仕事に前向きで、明るくて行動力がある。 
 やる気やモチベーションの高さが感じられること。

 他にテストを受けた社名を聞くこともあります。
 その企業に一環性があるか?
 社会に出て、仕事として何をしたいのか?
 それがわからないと、
 採用する側としても、判断ができません。


 ファッションが好き、
 ファッションの仕事をしたい、
 いいものを届けたい・・・という強い想いが、
 ユーザーに伝わり、共感を得る。
 そう考えます」

 

 
大野さんが代表取締役社長を務める株式会社シンエイでは
「靴が好き、好きなことを仕事にしたい」という気持ちが強く、
アルバイトをして貯金をし、独力で専門学校を卒業した女性を
採用したこともあるそう。
指示を待つのではなく、積極的にビジネスの世界へ飛び込む!
そんな人材が求められているようです。

 

 

 

 

 

 

 

――――――“皮革企業大図鑑”でクイックサーチ――――――

 


「今回リニューアルしたホームページでは、
 レザーに関する
 さまざまなコンテンツがありますが
 “皮革企業大辞典”は
 ご覧いただきたいコーナーの1つ。
 会員団体と、それぞれの団体の会員企業が一覧できる
 インデックスを充実させました。


 ほかにも、プレスリリース コーナーでは
 会員企業が自由に発信しています。
 社団法人 日本皮革産業連合会ホームページ
 でしか得られない知識・情報もたくさんあります。
 レザーについて、知りたいことがあれば、
 ぜひ、アクセスしてください」

 

 


大野委員長おすすめのとおり
“皮革企業大図鑑”の「企業クイックサーチ」では会員23団体と、
その会員企業2,000社の企業インデックスが網羅しています。

 


企業名、キーワードを入力して検索していただくと
クイックサーチ!
例えば、「靴」で検索すると239件。地域で絞り込み、

「東京」を選択すると193件も!

 


皮革産業に就職を望まれる方には、
採用・インターンシップ情報を発信している企業を
探すことも可能です(現在5社が掲載中)。
企業のことをよく知って、
就活に、ビジネスに活用してください。

また会員23団体の一覧ページもございます。
こちらも併せてご覧ください。

 

 

 

カテゴリー: 国内革事情

 

 

ホームページがリニューアルして1ヵ月過ぎました。
おかげさまでご好評いただいています。
こうして、ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

これまでと大きく方向転換し、
ユーザーのみなさんに向けたホームページを企画した経緯や
皮革業界の現状のお話を伺うため、


今回のリニューアルプロジェクトを指揮なさっている
社団法人 日本皮革産業連合会調査・広報委員会
委員長 大野晴治さんが代表取締役社長を務める
株式会社シンエイ本社へおじゃましました。

 

 

 

――――――世界的水準の“ジャパンレザー”で
           ライフスタイルを豊かに――――――

 

「トヨタ、ソニーをはじめとして、日本の工業製品は、
 世界でも有数のブランドとしても知られ
 品質の良さも認められています。

 古くは舶来信仰といわれ、
 インポートもの、海外ブランドが人気の日本ですが、

 日本製の革は
 それらと同じような、世界的な水準にあるんです。
 そのことをユーザーのみなさんに
 知っていただきたくて
 ホームページのリニューアルを企画しました。

 多くの方のライフスタイルを豊かにするため、
 (ジャパンレザーが)MADE IN JAPANの革が
 お役に立ちたい、そう願っています」

 

 

大野さん.JPG

 

 

大野さんが率いる株式会社シンエイはリズ・ラフィーネやマリー・ファム

といった日本製のオリジナルブランドのほか、マノロ ブラニク、エミリオ・プッチ、

タニノ クリスチー・・・といった数々の著名なインポートブランドを多く取り扱う

レディス・シューズの総合商社。
靴を知り尽くしたプロフェッショナルが品質に太鼓判を押す“ジャパンレザー”。
世界的なレベルは、間違いないです!

 

 

 


 

――――――世界でも例がない、トータルな組織――――――

 

 

 


「組織のことをお話しますと
 社団法人 日本皮革産業連合会は
 皮革産業の総合的な振興、発展及び連帯強化を図り、
 日本の産業の発展及び
 国民生活文化の向上に寄与することを目的としています。
 
 皮革産業といっても、幅が広く
 靴、鞄、ベルト、財布、手袋・・・、
 レザーを用いたアイテムもさまざまですが
 タンナーから製品の業界までがひとつになっています。
 
 こうした川上から川下までの総合団体は、
 他国でも珍しく
 日本にしかない組織なんですよ。

 だからこそ、日本でしかできないことも形にすべく、
 “ジャパンレザー”というブランドを
 業界全体で盛り上げていきたい
 もっとみなさんに知っていただきたいのです。
 

 タンナーと皮革製品までをトータルで提案し
 日本の皮革産業=ジャパンレザーとして、
 欧米へ、アジアへ、世界中へと発信し、さらによいものをつくり
 共感の輪を広げていくため、
 関連団体、会員のみなさんと一丸となって、取り組んでいます。
 その様子は、ホームページで随時ご報告しますので
 お楽しみにしてください」

 

 


ホームページでは、レザーに関するさまざまなコンテンツを網羅。
関連会員団体の一覧(リンク)と
皮革企業が瞬時に探すことができる、「皮革企業大辞典」も。
ほかにも、プレスリリースを集積したコーナーがあり
会員企業が自由に発信しています。
社団法人 日本皮革産業連合会ホームページでしか得られない
知識・情報もいっぱい!
レザーについて、知りたいことがあれば、ぜひ、アクセスしてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 国内革事情

   

 

東京・六本木 東京ミッドタウンガレリア3階「THE COVER NIPPON」内で

「エコレザー」展が3月1日から1ヵ月間行われました。

 

エコレザー.jpg

 

 

日本皮革産業連合会の「日本エコレザー基準認定制度」が認定した
エコレザーを用い、
著名デザイナーとのコラボレーションによるトートバッグと
参加企業によるオリジナルブランドを発表。

ジャーナリスト、プレス関係者をはじめ、多くの来場があり、
高い評価を受けました。

 


くわしくは こちらをごらんください。

プレスリリース

www.jlia.or.jp/index.php

 

 

 

 

繊研新聞で報道されるなど、話題になっています。

 


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ニッポン・マテリアル・プロジェクト始動

 

日本素材の魅力を再発見し、新たな可能性を―――
東京ファッションデザイナー協議会(CFD)と
日本製造者協議会(山口明宏代表)、
メイド・イン・ジャパン・プロジェクト
(MIJP、東京、赤瀬浩成社長)が協業した
「ニッポン・マテリアル・プロジェクト」が発足した。
デザイナー、製造メーカー、素材産地を結びつけて
トートバッグをテーマに商品開発し、
メイド・イン・ジャパン・プロジェクトが運営するショップ
「ジカバー・ニッポン」や卸売りで販売していく。
同プロジェクトの第1弾として
5月に発売するトートバッグは、「シンイチロウ・アラカワ」
「モンツキ」「アライサラ」がデザインし、
東京・墨田区のメーカーが製作した。使った素材は
日本皮革産業連合会の「日本エコレザー基準認定制度」により
認定されたエコレザー。
今後3カ月ごとに全国に産地やCFDのデザイナーと協業した
トートバッグを生産、販売していく。

 


(「繊研新聞」3月25日・木曜 2面より 抜粋)

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今後は、大島紬、播州織、美濃和紙などの産地がラインナップ。
日本を代表する伝統的なマテリアルと同じプロジェクトに参加することで
ジャパンレザーはもちろん、
「日本エコレザー基準認定制度」が認定したエコレザーのクオリティも
ユーザーに伝わりやすくなりますね。

 

 


また、リサイクルレザーを用いたステーショナリーが
東京都心で勤務するビジネスマン、OLに支持されているようです。

 

全景.JPG

 


こちらは東京駅構内の商業施設「グランスタサークル」で行われた
展示販売イベントのようす。


伊東屋銀座本店の売れ筋ランキング3位として朝日新聞に掲載、
現在発売中の雑誌「装苑」“ギフトショー”企画でも
紹介されるなど、注目されています。

こちらは、ジャパンレザーでは、ありませんが
「エコ」に関連したプロダクトとして人気のようです。

 

リポートは こちらをごらんください。

クリエーターズブログ(3月14日のエントリ)

fashionjp.net/creatorsblog/suzuki/2010/03/washop-grancircle.html

 

 


日本皮革産業連合会の「日本エコレザー基準認定制度」が第2回認定も進行中。
エコレザーのプロダクトも今後続々発表される予定です。


ぜひ、お楽しみに!!
 

 

 

 

 

 

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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