欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2010年6月 の記事

カテゴリー: 国内革事情

 

 

 

 

 


先週の24日~25日 東京・浅草で開催された
「第82回 東京レザーフェア(T.L.F.) 2011春夏コレクション」に
おじゃましてきました。

54社・7団体が参加し、天然皮革・人工皮革・雑材といった素材、
合成底・靴型など靴に関するジャンル、
皮革試験、専門図書など・・・
レザーに関する最新情報が集められています。

 

 

 

まずは、情報発信コーナーへ。
いち早く、来春の傾向をチェックできるので、ワクワクします。

 

 

「潤いと風」、「技巧とひらめき」、「大地に学ぶ」・・・
というテーマとともに編集発信されたT.L.F. トレンドセレクション。

 

トレンドラボ.JPG


革本来の持ち味を生かしたナチュラルな仕上げと

やさしいカラーリングが主流。
自然界に溶け込むようなやさしく温かみのあるトーンを中心に
ブルー系、青みの強いパープル、グリーンなど
穏やかで主張しすぎないカラ―を提案。

このほか、極めの いち素材、

プチ・ミュージアム展「続・素肌のヒカク展」も展示されていました。

 

 

 

イタリアで開催されている
世界最大の国際マテリアル見本市「リネアペッレ」のブースは
とても美しいプレゼンテーション。

 

リネアペッレ.JPG

 

シーズンテーマは「厳格さと無秩序の間」。
“何か控えめで節度があるもの”というキーワードが、
今の時代の気分にぴったり。
素材では、「サスティナビリティ」を
環境を破壊しない資源利用=自然の模倣=新しいラグジュアリー
として提示。
洗練された表現がすばらしかったです。

 

 

 


会場で気になったレザー、アイテムは・・・

 

冨田興業 1.JPG


▲ 透明感のあるパステルカラー。ナチュラルと光沢
  相反する要素をミックスマッチ。(富田興業)

 

 

 

キビ.JPG


▲ 編み地のように見える立体的なプリーツ加工が
  とてもユニーク。(吉比産業)

 

 

 

松岡商店 1.JPG


▲ アーティスティックな手描きプリントを施して、
  どこかなつかしく感じる抽象的な柄が新鮮。(松岡商店)

 

 

 

神戸レザークロス.JPG

 

▲ ビギナー向けのハンドメードキットを開発。
  ワークショップも開催されるそう。(神戸レザークロス)

 

 

 

 


まだまだ、ご紹介したいレザーがいっぱい。

 


レポートは次回に続きます。

お楽しみに。

 

 

 

 

 


 

 

 

カテゴリー: 国内革事情

     


社団法人日本皮革産業連合会が
国内皮革産業の活性化と優秀デザイナーの発掘及び
育成を目的として開催する「JAPAN LEATHER AWARD 2010」。
16日、東京・表参道ヒルズにおきまして
最終審査の結果及びグランプリ、各賞の発表が行われました。

 

アワード 1.JPG

 


「すぐにでも店頭に出したい作品がたくさんあり、うれしい」と
大澤重見会長より、ご挨拶。

 

「素材の開発力、加工の技術力が高く、リアルでセンスのいい作品が多かった。
 このクオリティは“日本力”ともいえる。
 そんな技術とセンスを海外のユーザーも求めている。
 このアワードによって、さらに磨かれていくことを望みます」と
審査委員長 ビームス 南馬越一義さん。

 

アワード 2.JPG


会場では、審査をご担当になった有力百貨店とセレクトショップの

バイヤーによるコメント(動画)が。

 

高い評価が多いなか、
「革の素材感が際立つデザイン、革を使用する意外性を提案してほしい」
「トゥーマッチな作品が多いので、そぎ落としたデザインワークが課題」
「誰が使うのか? ターゲットを明確にした作品づくりを」
といった、アドバイスもくださいました。

 


そして、受賞者のみなさんは・・・グランプリ 佐藤直人さん、
シルバー賞 土橋 勇さん、ブロンズ賞 立石木綿子さん、
エコレザー賞 真船 尚さん、審査員特別賞 村瀬靖人さん、
学生部門賞 大川雅博さん。

 

アワード 3.JPG

 

おめでとうございます!

 

 

 

日本皮革産業連合会(JLIA)ホームページ内
「JAPAN LEATHER AWARD 2010」スペシャルページが7月ごろアップ予定。
作品の写真など、くわしいレポートが掲出されます。

 


ぜひ、お楽しみに!

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 国内革事情

           

 

「とっておきのモノ語りを、浅草から世界に!」をキャッチフレーズとした
イベント「モノステージ 2010」が、6月2~6日、
東京・浅草 隅田公園リバーサイドギャラリーで開催されました。

1.JPGのサムネール画像   


台東区が地場産業の活性化を図り、
ものづくりを支える事業者を育成する施設としてオープンした、
事業者支援施設「浅草ものづくり工房」が主催し
その入居ブランド、クリエーターをはじめ、意欲的なファクトリー、
新規プロジェクトなどが参加。
パワー溢れるエナジーに引き寄せられるように多くの方々がご来場。
会期中5日間で、なんと約2000名を記録。

 

2.JPGのサムネール画像

 

ハンドワーク実演中に質問するなど、
若手クラフツマンたちとコミュニケーションを楽しむお客さま。
みなさんがそれぞれ とてもうれしそうな表情を
なさっていたのが印象的でした。

 

 

参加ブランドを一部ピックアップし、ご紹介します。

 

 


TYO

皮革卸売のリーディングカンパニーと人気クリエーター・小泉忍さんとの
コラボレーションによる新プロジェクト。雑貨とインテリアをボーダーレスに表現。
サンプル帳の革チップを再利用した意欲作ほか、時代の気分をとらえたコレクション。

3.JPGのサムネール画像

 

 

 

Mishoe

日本でのヒストリカルシューズ(歴史上の靴)の第一人者・
木口充恵さんが工房をオープン。デザイン、製作、メンテナンスまでを
一貫して手がけ、ニーズが高まる演劇用、舞台用の靴を提供。

4.JPGのサムネール画像

 

 

 


靴づくり屋 chisaka 


“修理しながら長く付き合うことのできる ふだん着の革靴”は
ハンドソーンで丁寧に仕上げられて。材質を選び抜いたベビーシューズをはじめ、
有機農法の野菜のような、つくり手の顔が見える安心感が魅力。

6.JPGのサムネール画像

 

 

 


KALISKA

手ぬぐい地のアッパー×クレープソールという組合せがユニークな
ハイブリット感覚の和テーストシューズ。
幅広い年代に注目されていました。海外でも人気が出そう。

5.JPGのサムネール画像

 

 

 

entoan


展示点数を少なくした潔いディスプレ―で個性を表現。
1つ1つ手描きのメッセージが添えられたレコメンドカードからは、
デザイナーのやさしさが静かに伝わります。このほかユーモア溢れる作品も。

7.JPGのサムネール画像

 

 

ほかにも素敵なクリエーターたちがいっぱいでした!

次回開催は、秋に予定されています。
クチコミの輪が広がって、大きなイベントになりそうですね。

 

 

くわしくは
こちらをごらんください。

浅草ものづくり工房 ― モノコボニュース

http://monokobo.jp/news/2010/06/news-111.html

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 国内革事情

 

 

 

 

 


みなさん父の日のギフトは もう決まりましたか?
渋い大人には、
カッコいいレザーが似合いますよ。
ちょうどボーナスの季節でもありますし
がんばった自分への
ごほうびとしてもおすすめです。

 


そこでレザーの選び方を
プロフェッショナルからレクチャーしていただきました。
前回に続きまして
皮革卸売のリーディングカンパニー 
富田興業株式会社 代表取締役社長 富田常一さん、
クリエイティブディレクター・部長 藤田晃成さんから伺ったお話

ご覧ください。

 

 

 

 

――――― カスタマイズ感覚がうれしいリアルレザーの魅力 ―――――

 

 

「合成皮革がかなり進化してきて
 皮革業界のプロでも
 パッと見ただけでは判別することが
 難しいくらい
 クオリティーが高くなってきています。


 違いとして挙げられることは
 フェイクレザーは、
 買ったとき、使いはじめがベスト。

 対してリアルレザーは、
 使い込んで
 育てたあとに見せる表情が
 素晴らしく、
 そのひとだけの
 最高のコンディションに。
 適切なお手入れ、保湿を施すことで
 足に、身体にフィット。
 ベストの状態になっていきます。


 動物が大自然のなかで生き抜いていた証、
 ストーリーが感じられる味わい、
 佇まいのある存在感は
 このように使っているうちに満足感へと
 変わります。

 ぜひ、
 経年変化を楽しんでほしい」と富田社長。

 

 

富田社長.JPG

 

 


お手入れについては、前回のエントリでご紹介しています。
併せて、ご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 


――――― レザーアイテムは、1点ものを選ぶように ―――――


「社長からお話しましたように、
 生命があった証であるレザーは
 均一につくられた工業製品ではないので
 1つ1つの違いを
 確かめるようにして選んでください。

 例えば、柄ものの服なら、
 柄行きがありますよね。
 その異なるニュアンスを選ぶのも
 ショッピングの醍醐味。
 レザーも同様です。
 革味、表情、表面感を吟味してください。
 丁寧に時間をかけた分
 愛情がもてて
 愛着が湧きますよ」

 

藤田さん.JPG

 

 


また、靴を足長だけで選ばず、
甲のフィット感なども重視してほしいと藤田さん。
欧米の人と足の形状がちがうので
日本人ならではの靴が履きこなせるのではないでしょうか。

そして、ひとりひとり、
それぞれのかけがえのない宝もの、パートナーとして
皮革製品を愛してください。
 

 

 

 

 

 

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鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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