欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2010年8月 2日 の記事

カテゴリー: 国内革事情

            

 


 

 


引き続き、国内の有力産地、
兵庫県たつの市 中嶋皮革工業所のレポートです。

 

世界的に高い評価を受ける同社が
「地場の皮革を使って企画からデザイン、縫製、販売まで一貫、
素材としての皮革だけでなく、
製品としての皮革商品をたつの市から全国に発信していきたい」という夢を実現。
オリジナルブランドを立ち上げ、
直営ショップ、レリップをオープンさせました。

 

ショップ外観.JPGバッグ グリーン.JPGお客さま.JPG

 

新作のバッグ。深いグリーンに魅せられるかたが多く、
予約が相次ぐ逸品です。

取材におじゃましたときも、途切れなくお客さまが来店。
ていねいな接客とショッピングを楽しんでいらっしゃいました。

先日は、顧客や地域のファンを招待して、
コレクションが開催され、とても好評だったそうです。

 

教室スペース.JPG若手スタッフ.JPG

 


店内で革教室が開催され、地域のかたが革に親しんでいます。
ショップにはアトリエが併設。
若手スタッフに技術指導なさっていました。
こうして、技術はもちろん、
「職人の息吹」「職人魂」が次の世代へと継承、
そして、お客さまへとしっかりと伝わっているようです。

 

皮革の「地産地消」は大きなプロジェクトへと発展。

兵庫県立龍野北高校デザイン科へ皮革を提供し、
学生が製作した作品をファッションショーで発表。

 

デザイン画.JPG]

 

 

同校と企業とのコラボレーションによるTシャツの販売。
これらはともに
「ひょうご皮革総合フェア2009&第18回たつの市皮革まつり」で行われ、
毎年大きな反響があるそうです。


産・学・官が連携した試みによって、
地域住民の関心も高まり、皮革産業がイメージアップ。

今後は、同校卒業生が、教師となったり、
また、中嶋皮革工業所をはじめとする地元有力ファクトリーに就職するなど
さらなる活性化が期待されています。


世界的に評価される つくり手の「夢」を間近で知ることで
若い世代が共感し、輪が広がっていく・・・

もっともっと新しく魅力的なジャパンレザーが生まれる!
熱い手ごたえがあった取材でした。


 

 

中嶋皮革工業所 ホームページ

http://www.hyota.com/nakashima/

 

レリップ ホームページ

http://www.lelip.net/shop/tenpo.php

 

 

 

 

 

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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