欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2010年11月29日 の記事

カテゴリー: 国内革事情

前回に続きまして、
「ひょうご皮革総合フェア 2010」と
「第19回 たつの市皮革まつり」レポートです。

 

会期中3回行われたレザーファッションショーは、
地域のみなさんが心待ちにする年に1度のビッグイベントなんですよ。
龍野実業高校デザイン科の伝統を受け継ぎ、
龍野北高校総合デザイン科としては最初、ということもあり、
やる気がみなぎって。
西脇高校の生徒とともに それぞれの地場産業、
皮革と播州織を使って衣装やバッグをつくり、発表されました。

ショー1.JPGショー2.JPG

地元の小学生、神戸ファッション専門学校、上田安子服飾専門学校生も参加。
ダンスパフォーマンスを取り入れたり、ウォーキングを工夫したり
すべての観客が楽しめるよう、華やかで きめ細かい演出に
大きな拍手がおくられました。

福祉通所作業所「えびす」、神戸芸術工科大学、
龍野北高校総合デザイン科が連携して製作したエプロンを会場で販売。
デザインを通じて、社会貢献に取り組んでいます。

たつのレザー1.JPG

神戸ファッション専門学校1.JPG


展示でも学生たちの作品を数多く発表。
上田安子服飾専門学校と地元企業とのコラボレーションによる作品や
神戸ファッション専門学校と
兵庫県たつの市皮革工業技術支援センターとの
産官学共同事業プロジェクトの報告。
農林業への深刻な被害のため、
頭数調整されたしまった「ニホンジカ」の皮の再利用は、
エコの観点からも注目されています。


市内の若手製革業者による皮革小物の制作体験教室、
地元の革を使った動物フィギィアの革細工体験コーナーも好評でした。

 


新素材開発や環境問題への対応など
新時代にマッチしたハイグレードな世界に誇れる革づくりを目的とした
「ニューレザーコンテスト2010」
応募作品の展示・表彰も同時開催されました。

ニューレザーコンテスト1.JPG

ニューレザーコンテスト3.JPG


ニューレザー(ノンクロム・水性仕上げ)、高度加工成牛革(ハードの部)、
高度加工成牛革(ソフトの部)、
高度加工中小牛・馬・床・その他・・・と
部門ごとに応募作品を展示、厳正な審査で選出された作品が表彰。
みなさん、じっくりごらんになっていました。

 


そして、2010皮革親善大使に任命され
話題の高橋克典さんを囲み、
たつの市長、タンナーズ協会会長、龍野北高校学生代表とが
ジャパンレザーについて語る
トークセッションには、たくさんのかたがたが集まり、
熱い想いに共感していました。

同じく高橋克典さんのトークショーは
大阪 心斎橋 大丸心斎橋店でも行われ、こちらも大盛況。
10代からレザーを着こなしてきた高橋さんの
ファッション遍歴、視線は
魅せることを仕事にするひとならではのこだわりがあり、
気づきもいっぱい。

進化し続けるジャパンレザーの魅力を再確認する
きっかけとしていただけたようです。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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