欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2014年8月 6日 の記事

カテゴリー: 国内革事情




ファッション業界における国内最大のトレードショー
「JFW インターナショナル・ファッション・フェア(JFW-IFF)」 7月展が、
7月23日(水)~25日(金)の3日間、
東京・有明の東京ビッグサイトで開催されました。

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2000年1月にスタートした同展は今回で30回目。

従来のアイテム軸からテイスト別のゾーニングへとリニューアル。

売り場環境に近いと好評です。

併催する
「ファッションビジネス・ソリューション・フェア(FBS)」とあわせ、
バイヤーをはじめファッション業界関係者など
約2万人が来場しました。

そんな同展のジャパンレザー関連ブースを一部ご紹介。




全日本革靴工業協同組合連合会「SHOEX」

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この春話題となった<足入れの良い革靴プロジェクト>。

経済産業省、革靴業界、日本皮革産業連合会(JLIA)が連携し、推進しています。

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最初に履いたときのフィット感が良く(店舗で売れる)、
長く履いてもフィット感が損なわれない(リピータがつくれる)、
Made in Japan ブランド」の高付加価値な
日本製革靴の新市場形成を目指
し、3つの靴型を開発。

女性の足を科学した、美しいハイヒールたちがズラリ。

サイズのバリエーションの豊富さは圧巻です!

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伊勢丹新宿店での試験販売(記録的なヒット !)に加え、
銀座 革のショールーム  TIME & EFFORT(タイム・アンド・エフォート)で
説明展示を行い、多くの来場者のかたに
試し履きをしていただき、その良さを実感してもらいました。

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今後は、統一基準の徹底を目指し、
認証機関と認証マーク制定を視野に入れた活動へシフト。

<履きやすく、品質が高い日本製革靴> が一目でわかる
トクホ(特定保健用食品)のような
わかりやすいマークの登場が期待されます。


「足入れの良い革靴プロジェクト・最終報告シンポジウム」レポート
(2014年3月19日更新分)
http://www.jlia.or.jp/enjoy/blog/2014/03/19/


「足入れの良い革靴プロジェクトに関連する実証事業報告会」レポート
(2014年4月30日更新分)
http://www.jlia.or.jp/enjoy/blog/2014/04/30/



松島みどり経済産業副大臣が<足入れの良い革靴プロジェクト>を視察

「senken-plus」(2014年8月5日更新分)

http://www.senken.co.jp/news/hisanren-comfortshose-meti/




シブヤ製靴

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百貨店、セレクトショップから注目される同社オリジナルブランド。

定番と呼ばれる さまざまな靴をリスペクトし、モダナイズ。

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旬のスリッポンをはじめ、スニーカーをカラフルにラインナップ。

ジャパンレザーの安心感が付加価値に。




日本ケミカルシューズ工業組合「神戸シューズ」

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シューズマーケットに欠かせないケミカルシューズの普及により、
靴メーカーを中心とした関連企業が集積、日本国内における靴の一大生産地となった神戸。

そんな靴のまちから生まれた地域ブランドをアピール。

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日本ケミカルシューズ工業組合から10社が出品。

バイヤーが多数立ち寄り、商談が活発。

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スイーツやスーベニールのようなデザインのオリジナルボックスなど、
統一感のある仕掛けでブランディング。さらなるファン獲得へ向け、積極的に展開。




CREATORS VILLAGE /LITSTA

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イースト東京で話題の 徒蔵(カチクラ)エリア
2k540 AKI-OKA ARTISAN のショップが好調の同ブランド。

近隣の蔵前にアトリエをオープンし、体制を強化。

新作は、バッグをはじめ、小物も充実。小さめのコインケースが女性に人気。




MODE & DESIGN/ Ventriloquist

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レディスウェアと並行し、バッグ&スモールアイテムコレクションを発表。

「装苑」presents 合同展示会「white」にも出展、
同誌に掲載されていたこともあり、バイヤーからの認知度は抜群。

イントレチャートタイプのメッシュを使用した新作バッグは
今旬の上質感、ベーシック性を表現。




URBAN ELEGANCE/D-02オフィス

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使うひとのスタイルに柔軟に対応し、使うひとの生活のなかに
しなやかに入り込むバッグづくりを目指すバッグブランド pliable(プライアブル)。

すべてヘビ革を使用。全101色ものカラーバリエーションが評判に。

クラッチバッグ、ハンドバッグにオーダーが殺到 !




REAL LUXE/ヴァ―プクリエーション

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浅草を拠点とする同社は東都製靴工業協同組合に加入。

オリジナルブランド U.(ユードット)は新鮮なクリエーションが注目を集め、
有力百貨店から催事のオファーが続々。

スタッフがショップコートをユニフォーム的に着こなすなど、
雰囲気づくりも秀逸。




ものづくり産地、業界団体、ファクトリー、クリエーターが
新たな<メードインジャパン>を提示。

トレンドである<シンプル>、<ベーシック>を取り入れつつ、
それぞれのバックボーンをしっかりと生かし、差異化を図りました。

ていねいなものづくり、履きやすさ・使いやすさ、
適正プライスに、サプライズを添えて。

ユーザーが求める<日本製>への信頼に応え、
進化し続ける、ジャパンレザーの力強さに ご注目ください。






■ 参考URL ■


 全日本革靴工業協同組合連合会
 <http://www.zkkr.jp/>


 日本ケミカルシューズ工業組合
 <http://www.csia.or.jp/kobeshoes/>


 東都製靴工業協同組合
 <http://www.tokyo-shoemakers.jp/>


 「JFW インターナショナル・ファッション・フェア(JFW-IFF)」
 <http://www.senken-ex.com/iff/>
 ※ 参加ブランドにつきましては、上記リンク先からご確認ください。





★次回の更新は8月20日(水)となります。

  








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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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