欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2015年1月 7日 の記事

カテゴリー: トレンド




東京都素材開発支援事業セミナー 第3回 
「15-16年秋冬のシューズ & バッグトレンドを読む」が、
2014年12月24日(水)、
東京・浅草 浅草文化観光センターで行われました。


東京製革業産地振興協議会が主催する同プログラムを、
コンサルティングオフィス ジャルフィックが受託、企画・運営。

「東京レザーフェア」の情報発信コーナー
<トレンドラボ>のプロデュースをはじめ、
マーケットを分析、予測し、セミナーや機関誌などで
最新傾向を提示していることでもおなじみです。



この秋冬シーズンを考えるうえで、
1年の流れ、現状と今後の傾向を確認します。


2015年のカレンダーは...


3月 : 北陸新幹線開業、
   キュープラザ原宿(神宮前6丁目プロジェクト)開業
5月 : ミラノ万博(10月まで)
6月 : 女子サッカーワールドカップ
   二子玉川ライズ第二期竣工
9月 : 数寄屋橋東芝ビル跡地 商業&オフィスビル開業
12月 : 「スターウォーズ エピソード7」全米・日本国内同時公開


経済環境要因としては...


所得GDPの連続マイナスや消費回復のもたつきのなかで、
消費増税は先送りに。
高所得者を中心に消費に積極的な層が残る一方で
消費を控える人が大幅に増えています。

急速に経済環境が変わるとは考えづらく、一般的な消費は一進一退 ?


続いて、マーケットリサーチ。


ストリートのスタイリングから見えることは、
「ファッショングッズのアイコン力は、依然として重要」。


スタイルイメージを変化させる、
気分をスイッチさせる、
シンプルな単品を組み立てる、といったファクターがあり、
素材感とポインテッドトゥが特徴的な
エッジ―感のあるシューズ、
コンサバティブなショルダー、リュック、
クラッチなどのバッグが人気です。


「スニーカーの幅広い層への浸透」も大きな変化。


ベーシックなアディダス スタンスミスや、
モード感、リラックス感を兼ね備えたスリッポン、
リーボック ポンプフューリー、
ナイキ エアマックスなどのハイテク系も復活しています。


シューズ&バッグのトレンドは ?


スタイリングにおけるコントラスト効果でつくり出す
モード感がさらに普遍化。
コントラストは穏やかな方向性に向かうため
より幅広い装飾感のあるデザインが求められます。


特にエレガンス・テーストアイテムにも、
マニッシュやトラッド、あるいはスポーツの流れが
より深まりを見せていることに注目だそう。


以上を踏まえて、
15-16年秋冬のシューズ & バッグトレンドが
3つのテーマに分け提案されました。



テーマ 1 :<アッセンブル>


組み立て、集合を意味するアッセンブル。
シンプルなものを自分なりに
組み立て装う、ファッションの楽しさを訴求します。


ワーク、トラッド、スポーツ、ベーシック、
メンズ・・・といった要素を今の気分でこなすことが主眼。
60年代のイメージもフォーカスされて。

ごくシンプルなアイテムをメーンとする<ノームコア>がブームを経て、

定着するなか、トレンドキーワード

<スポーツ>の象徴としてテバ、チャコなどのストラップサンダルがブレーク。

秋冬にもソックスで合わせるコーディネートが提案されています。

新しい<記号性>によって

スタイリングが一気にリフレッシュ。足もとの印象が刷新しましたね。

そんなパワフルなアイテムが今後も登場しそうです。





テーマ 2 :<カルチャー>


アクセサリーとしての効果が期待される
靴、バッグにとって、
新しい装飾性が求められている2015年春夏シーズン、
トレンドとして浮上した<70年代>が継続。


手仕事を感じさせるもの、文化的な背景をもつハンドクラフトを
モダンにアレンジしたものなどもマスト。

スマートフォン、携帯端末が普及し、通話よりも
インスタントメッセージ機能を利活用するユーザーが増加するなど
デジタル化がますます進む今だからこそ、
ぬくもりのあるローテク感への渇望が背景として
あるのかもしれません。



テーマ 3 :<フューチャートラベラー>


2014年のトレンド<スポーツ>をキーワードにした
ムーブメントから派生。

スニーカー、リュックをはじめとする
アクティブなアイテムの未来につながる流れへと...。

「スターウォーズ エピソード7」公開を控え、
宇宙的、近未来的なモチーフを
意識したデザインの必要性も高まりそう。

90年代のスニーカーブームをヒントとした表現の可能性も。

その当時のシューズ、バッグの流れを見直してみたいですね。



次回はトレンドカラーのご紹介です。
どうぞ、お楽しみに。





■ 参考URL ■


 ジャルフィック <www.jalfic.jp/>


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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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