欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2016年1月27日 の記事

カテゴリー: 国内革事情

 

販売スタッフの皆さんの晴れ舞台

「第21回SC接客ロールプレイングコンテスト全国大会」が

1月22日(金)、神奈川・横浜 パシフィコ横浜で開催されました。

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SC内店舗で働くテナント従業員のかたがたの資質向上を目的に

1995年度から毎年実施される恒例のコンテスト。

全国各地から選出された24名のファイナリストたちが接客・サービス技術を競いました。


お客さまに「もう一度この人に接客してほしい」と

思われるような、満足・感動を与える接客であったか、お客さまの目線を重視。


商品情報・専門情報、会話力、ニーズチェック、提案力、

自分らしさの表現、ホスピタリティマインド、接客されたいと思ったか、

以上7項目で審査しました。




今年度の"SC接客日本一"、大賞及び経済産業大臣賞は
竹原 篤史さん(三井アウトレットパークジャズドリーム長島/ザ・ノース・フェイス)さんに決定!

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「高校生のときから好きだったブランドに、この年齢まで働くことできて、

この仕事につけてよかった」と竹原さん。

会場にご両親も駆けつけ、この晴れ姿を見届けてくださったそうです。

感謝を忘れない姿勢と、ファッションの販売という仕事が

好きだという熱い想いが伝わってきました。


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汗乾きのよさ、手洗い可能、重ね着、メークとのバランス・・・と

自転車通勤で着るためのダウンジャケットを探す女性客への提案がわかりやすい。

「ダウンは水鳥。水辺にいる鳥なので、

羽根は濡れても(水洗いしても)大丈夫」と説得力バツグンです。



試着でファスナーを締める際のダウンポーズが紳士的。非日常感を演出しますね。

お客さまの荷物を預かる、というシーンでは、

競技には登場しないスタッフに、「お客さまの荷物、お願いします」と

声をかけるなどのアイディアもパンチがありました。




ファッション・物販部門 優勝
赤田 千晶さん(丸の内二丁目ビル/トゥモローランド)

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あたたかい笑顔でお迎えし、気持ちが豊かになる接客を心がけている赤田さん。

バレンタインの時季にぴったりの<LOVE>柄のスカーフをご紹介。

大判のスカーフを両手で持ち、

バッと大きく広げた瞬間、手品のよう!  サプライズ感満点でしたよ。




ファッション・物販部門 準優勝
岩本 紗季さん(なんばシティ/キャサリンロス)

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親友の結婚式に出席する女性のお客さまに受付や

スピーチを担当するのか?と詳細に確認。

受付はダークカラーのスーツを着た男性といっしょになることが多いとの観点から、

華やかさを重視して

<特別な日のための特別なワンピース>を提案。

共感力の高さはお見事!




そのほか、入賞者については こちらをごらんください。


一般社団法人 日本ショッピングセンター協会 公式サイト

「第20回SC接客ロールプレイングコンテスト全国大会結果」
<http://www.jcsc.or.jp/cat_convention/p_20160125_3984 >





そのほか、シューズ&バッグ関連の出場者を一部ご紹介します。


関東・甲信越地区代表 吉田 美樹さん
(ららぽーと横浜/エコー)

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商品を購入する満足感に何か付加価値をプラスすることを心がけているという吉田さん。

フィッティングの状態を<抱きしめるような>と表現し、

手を胸もとでクロスし、ギュっとするジェスチャーを添えて。強く印象に残りました。




九州・沖縄支部代表 森安 厚沙さん
(ソラリアプラザ/サマンサタバサデラックス)

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オフタイムに習いごと、ヨガなどに通うアクティブな女性にオンオフ兼用できる

大きめのトートバッグ&ミニショルダーバッグのセットをおすすめ。

入店してくださったすべてのお客さまに

笑顔でお帰りいただけるよう、チームで取り組んでいるそうです。




関東・甲信越地区代表 内海 香里さん
(ららぽーとトウキョウベイ/ポワソンショコラ)

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ユナイテッドアローズのシューズ業態からエントリー。親友の結婚式で幹事を任せられ、

オールインワンでマニッシュな着こなしを想定するお客さまに

ゴールドのフラットシューズを。

丁寧なヒアリングでアイテムを的確に絞り込んでいくプロセスが

とてもスムーズ。



ユナイテッドアローズは、内海さんも含め、

4名が全国大会に出場。今回も大きな存在感がありました。



パルコをはじめとした<ウェブ接客>が注目されるいま、

リアル店舗ならではの<おもてなし>は何か? 

とても難しい問題ですね。


ファイナリストの皆さんは、ECサイトやSNSのやりとりにはない会話のキャッチボールや、

大きなアクションによるエンタテイメント性、

顧客と喜怒哀楽までも共有するようなパーソナルな接客・・・と、

ぬくもりがあふれるようなショッピング体験を

提供するためのさまざまな工夫が素晴らしかった。


<ワクワクするようなファッションの楽しさ>を伝えるため、

ひとりひとりのお客さまと向き合い、

真摯に取り組み、愚直なまでに積み重ねていくことこそが

答えなのかもしれない。

拝見していて痛感しました。



そして、次回こそはジャパンレザー関連ブランド、

ショップスタッフのかたがたが上位入賞しますように。



■ 参考URL ■


一般社団法人 日本ショッピングセンター協会公式サイト
<http://www.jcsc.or.jp/ >


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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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