欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2016年3月16日 の記事

カテゴリー: 国内革事情

 

東京・浅草一帯エリアで行われるビッグイベント

「A-ROUND(エーラウンド)」からスピンオフした
革製品のコラボレーション事業<TOKYO L(トーキョー・エル)>。

浅草のものづくり関連企業と一線で活躍するデザイナー・クリエイターが協働し、
手にとって使いたくなる<革製品>をつくり上げるプロジェクトです。


2014年秋から始動。2015年度は商品化と販路開拓を重視し、
<h concept(アッシュコンセプト)>が全面的に協力。

<モノを創る人と造る人を、
 そしてモノを使う人を、大切にし、モノづくりを通して世の中を元気にする>
同社ならではのディレクションでサポートしています。

トーキョーエル 1-thumb-600xauto-3171.jpg


2015年10月「A-ROUND」での試作品展示を経て、
2016年2月、アッシュコンセプトの直営店
KONCENT(コンセント)蔵前本店展示会で
<+d×TOKYO L(プラスディーコラボトーキョー・エル)>
として発表されました。

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その一部をご紹介します。


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プロジェクトの概要やデザイナーの紹介をレザーにプリント。迫力がありますね。



なかでもひと際目をひく、Yubigutsu(ユビグツ)。

指人形のように装着できるちいさなシューズとサッカーボールのセットです。

ミニチュアですが、腕利きの靴メーカーがつくった上質な一足。

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「革をもっと身近に感じられるような、
 家族でいっしょに遊べるアイテムを考えました。
 大人も子どもも楽しんでいただけるとうれしいです」と、
デザイナー・ニイミさんの想いが込められて。

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「使わないときも、そのまま飾っておけるかわいらしいデザインが特長です。
 広い場所がなくても遊ぶことができ、コミュニケーションが弾みます。
 親子でご来店なさったお客さまやお孫さんのいらっしゃるかたなどに人気が高く、
 実際に指に履かせて遊んでいくかたが多くいらっしゃいます」と、
アッシュコンセプト 戸村さん。

卓上サッカー、盛り上がりそうですね。



続いて、ユニークなカードケース<Obon(オボン)>。

豚革を使用しているので手になじみます。

内側のポケットには約20枚の名刺を収納可能です。

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名刺交換後、いただいた名刺をカードケースの上に載せることが多いですが、
<お盆>のようなデザインにより、一連の所作をより特別感のあるものにできそう。

このケースの上に名刺を載せて差し上げる提案も。

一期一会の出会いに心遣いを添えて。

海外赴任するかたや新社会人へのギフトとしても好評。

最高のエールになりそうですね。



こちらは豚革でつくられたブタのオブジェ。

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ソフトな素材感と適度な重量感があり、
ぬいぐるみやクッションとしてだけでなく、ドアストッパーとしても使えます。

ペットを飼うことができない住環境でも、
いっしょに暮しているような感覚を味わえますよね。


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このほか、計15点をラインナップし、販売スタート。

コンセント蔵前本店、湘南T-SITE 、nonowa国立、Bunkamura渋谷、
全4店舗で展開されています。



浅草が誇る技術をベースにしているため、クオリティが秀逸。

さらに従来の革製品になかったアイディアいっぱいのデザインが素晴らしい。

これまでになかった、<楽しさ>こそが付加価値といえるかもしれません。

誰かに教えたくなるようなワクワク感は、SNS時代にぴったり。

ものづくり産地の新たな挑戦に
共感が広がり、ジャパンレザーの魅力を周知する起爆剤となりそうです。




■ 参考URL ■


 TOKYO L
 <http://tokyo-l.com/>


 KONCENT
 <http://www.koncent.jp/>


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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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