欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2016年12月 7日 の記事

カテゴリー: トレンド

前回に続き、繊維総合見本市「ジャパン・クリエーション 2017」のレポートをお届けします。

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11月29日(火)、30日(水)の2日間、東京・丸の内 東京国際フォーラムで行われ、407社が2017年~18年秋冬向けの素材を発表。素材だけでなく、製品ブースもあり、その存在感が際立ちます。

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東京皮革製品展示会実行委員会による「東京レザー&グッズエキシビジョン 2017」にも多くの来場者が立ち寄りました。東京皮革製品展示会実行委員会は、東京の皮革・革製品産業のいまと未来を伝えるべく発足。「ジャパン・クリエーション 2017」に継続的に出展し、「メイドイン東京」を発信しています。


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<フルグレイン>は<上質なナチュラル>をベースとしたものづくりが人気。来春のトレンドカラー サックスブルーが目をひきました。


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バリエーション豊富な素材づかい、デザインで40年以上、日本製レディスベルトを手がける<高梨>。OEMではスピーディーな対応が好評です。


東日本ハンドバッグ工業組合では野村製作所が出展。ロングヒット中のお財布ポーチなど、財布、革小物がズラリ。「時代の変化にいかに対応するか。メイド・イン・ジャパンであるということは責任の所在も明確になりますし、国産を強化しようとしています」と野村製作所 大泉和也さん(「繊研新聞」11月16日7面より)。

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また、東日本ハンドバッグ工業組合の有志による新通販サイト<KAWANOWA(カワノワ)>がこの夏始動。<オトナと革のいい関係>を提案し上質なバッグ、革小物を紹介。参加各メーカーのブログも次々に更新され、革好きのユーザーに人気を集めています。現在、クリスマスギフト特集も公開中。こちらも要注目です。


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金具メーカー<上白石>は真鍮金具を中心に展開。その表情はレザーとともに豊かな経年変化が楽しめますね。熟練職人の手仕事により仕上げられ、大量生産品にはない、ぬくもりが漂います。

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<KNOT>は実際に使用されている道具とともに展示。ものづくりの魅力がさらに伝わりますね。


「伝統の力に加えて、たゆみなく進化を続けることで生まれた高い付加価値により、国際的な見地からも高い評価を受けている<東京皮革産業>の現在をシンボライズする多彩な旬の製品を提案します。時代の感性やファッション性に加えて、品質・耐久性などにも気配りのなされた逸品の数々は、ご来場いただいた皆さまのご期待にお応えできるものとなっています」と、東京皮革製品展示会実行委員会委員長 依田光展さん(ナース鞄工 社長)。(「繊研新聞」11月16日6面より)


国産回帰の流れ、そのニーズにしっかりと対応してきた東京のものづくり、その自信と誇りが感じられました。2020年東京オリンピックへ向け、<体験型消費>に注目が集まるなか、歴史的背景、立地特性を生かした新たな提案が楽しみですね。


■ 参考URL ■

 JFW JAPAN CREATION 2017
 <http://www.japancreation.com/>


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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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