欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2017年11月 8日 の記事

カテゴリー: 国内革事情

前回に続き、10月28日(土)から2日間、東京・神田<マーチエキュート神田万世橋>で行われた「Japan Leather Award 2017(ジャパンレザーアワード)」2次審査会のレポートです。

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1次審査会同様、ユーザー参加型イベントとなっており、一般公開されました。

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来場者に好きな作品1点に投票をしていただき、東京会場人気No.1の作品を決定。

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人気投票 No.1は、川村和歌子さん(cosmo)の作品に。おめでとうございます! 宇宙をテーマにつくられたシューズは壮大でロマンティック。玄関にあるとほっこり和み、デイリーに活躍する一足です。「履いているときはシンプルで、脱いだときにはインパクトがあるところがポイントです」(作品コンセプトより)。どことなく、ミッドセンチュリーのコスモコールルックを思わせるレトロなニュアンスも素敵ですね。

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投票に参加した先着100名のかたには特製レザーのペンケースをプレゼント。上質な革を贅沢に使用し、国内の職人が今回のためだけに仕上げた特注(非売品)です。

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ペンケースにも人気の傾向がありました。大阪では、パープルやホワイトなどキレイな色。東京はダントツで茶系&ベーシックカラー中心。「華やぎ」と「経年変化」、方向性は違いますが、色合い・風合いに優れたジャパンレザーの表現の豊かさと多様性をユーザーの皆さんがしっかりと感じてくださっている証ですね。

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そのほか、スペシャルプログラムのセミナーは初の試み。人気イベント「本日は革日和♪」主宰、村木るいさんによる「レザーセミナー」<人に話したくなる革の話>が計3回実施されました。

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革の歴史、靴、鞄の考え方の違いなどを丁寧に分かりやすく解説してくださいました。ビギナーはもちろん、レザーファンにも、目からウロコの気づきがいっぱい。好評につき、追加プログラムも。現代版辻説法的な雰囲気が素敵でした。村木さんの熱いトークを参加者の皆さんが真剣に聞き入っていましたよ。

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また「Japan Leather Award 2次審査会」の会期に合わせ、人気イベント「本日は革日和♪」の特別企画「革日和forジャパンレザーアワード」が近隣の<ステーションコンファレンス万世橋>で開催。

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「本日は革日和♪」とは「革業界をもうちょっとおもしろくする」をコンセプトに、各種革会社、金具屋、工具屋などのつくり手向けの会社を集めたイベント。
「Japan Leather Award」歴代の部門賞受賞者 中村保義さん主催の「現役、サンプル師が教える型紙講座」も行い、つくり手やレザーファンの皆さんが両会場を行き来し、賑わいました。

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今年度のグランプリは? このトロフィーをどなたが受け取るのでしょうか? お待ちかねの表彰式は11月29日(水)、大阪・梅田 阪急うめだ本店 9F「祝祭広場」で行われます。こちらもユーザー参加型で、観覧だけでなく、うれしいプログラムも予定されております。どうぞ、お楽しみに。


なお、2次審査会のようすを映した動画が公式サイトで公開されています。下のリンク先からご覧ください。


■ 参考URL ■

 Japan Leather Award 2017 <http://award.jlia.or.jp/2017/>


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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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