欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2018年5月30日 の記事

カテゴリー: トレンド

日本最大級の革と皮革関連資材のトレードショー「第98回 東京レザーフェア」が5月24日(木)~25日(金)、東京・浅草 都立産業貿易センター 台東館で開催されました。

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皮革の需要の拡大及び業界の発展を目的に、「皮革製品素材である革および関連副資材」が秘める可能性や魅力を発信しています。


「挑戦と進化」を掲げた<TLF 19SS カラートレンド>では、ピンクやブルー、グリーンなどに注目

恒例ブース<TLF Trend Laboratory>では、出展企業の意欲作・自信作をピックアップし、最新トレンド提案として編集。2019年春夏シーズンに向けた素材と副資材を紹介しました。

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伝統と未来の両極を見据えながら、日本の鋭敏な感受性に支えられた色彩と素材、商品づくりに不可欠なインスピレーションを披露。<TLF 19SS カラートレンド>は、「エアリーなピンク」「鎮静と休息」「スパイシーな革色」「質感を堪能するニュートラル」の4カテゴリーです。

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「皮革の質感と色との整合性。そこに新たな視点をもち込むことでフレッシュな革の色彩感を打ち出しています。ポイントは、鮮やかさと透明感を特徴とした軽やかなカラーミックス。色が響きあうようなグラデーション、階調や、ホワイティーなニュアンスな表現も重要です」とジャルフィック 池田正晴さん。会場では「革を進化させる色彩」をテーマに3タイプのパレットで展開されました。


パレット:1 「BALANCED/過去と未来をつなぐ」

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シンプルで繊細な「ナチュラル」。革らしさのなかに洗練された美しさが息づいて。今季の注目は、ウォームカラー(ピンク、レッド)。やさしい素材感を表現しています。ホワイティーな透明感、風が通り抜けるような さわやかさがポイント。グレーとのコンビネーションでメリハリをこのほか、ブラウン×グリーン、レッドを中心としたスパイシーカラー、ブラックとホワイトのバリエーション(深みのある色合い・風合い)も要マークです。

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「美しい肌目が生きるナチュラルな革色」


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「肉厚感による存在感」


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「艶でピンクをモダナイズ」


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「グラマラスな赤みのピンク」


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「スパイシーなレッドのバラエティ」「黄味のブラウンとコントラストするグリーン群」「マット感がポイントのカラードブラック」「革の質感を生かしたホワイトの展開」「「ブルーとグレージュの洗練感」


パレット:2 「VISUALIST/やわらかな自然の色彩」

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ロマンティックなテイストとともに新しい装飾性が浮上しています。みずみずしい自然の色彩はグリーンとブルーで。さらにブラウンのアソートで色彩感を強調する傾向です。「フラワー」「ボタニカル」など日常的で自然なモチーフをモダンに昇華。北欧を想起させるカラーリングはイエローで際立たせて。ナチュラル×メタリックによる対比も気になります。

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「グラフィカルな効果をもつ色彩」


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「アイシーなターコイズで見せるパターン」


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「ブラウンの役割を果たすカーキ」


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「造形力と抑制感。新しい装飾性」


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「柔和なボタニカル柄」「ナチュラル×メタリックの成熟感」「アクセントカラーは太陽の光」「ハイブリッドによるフレッシュな未来感」


パレット:3 「ADVANCE/華やかにアクティブ」

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ライフスタイルを更新していくような、スポーティーな要素の進化が止まりません。アクセントはホワイトと濃厚なスパイシーカラー。ミニマルかつ華やかさやリッチ感の訴求、視覚効果、立体感でのチャレンジングな表現も増えています。

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「ブルー、オレンジ、レッド。ミニマルかつ鮮やかに」


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「マット感で見せるスポーティーカラー」


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「青の潜在力」


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「立体感でニュアンスを加えたホワイティ」


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「立体感に向けての実験」「視覚効果で表現するモダニズム」「スポーティー素材を黒でモード化」「未来館×濃密な装飾による新ラグジュアリー」


リラックスカラー(ブルー×グリーン)、スパイシーカラーなどがラインナップ。「プルミエールヴィジョン」でもフィーチャーされた多彩なグリーン、目立っていましたよ。いよいよ本格的なトレンドとなるのか、期待したいですね。



台東区内在住、在勤、在学のかたへ「ファッション・マーケティング講座」のお知らせ

台東区立産業研修センター恒例企画「ファッション・マーケティング講座」<6月14日(木)>の開催が発表されました。2019年春夏シーズンのカラートレンド、マーケットをイタリア、日本の素材展から予測します。新たな講師として、ジャルフィック代表 池田正晴さんが登壇。前述の「東京レザーフェア」<トレンドラボラトリー>ほか、さまざまなプロジェクトを手がけ、国内のレザートレンドの分析・提案における第一人者として知られています。


今回からEメール(kensyuusenta@jcom.home.ne.jp)での申し込みが可能となり、さらに便利に。参加者の住所、氏名、電話番号(日中)<在学・在勤のかたは、勤務先(団体/学校)名、所在地、電話番号>を明記してください。受講料1,000円。定員30名(先着順)。エントリーの締め切りは6月7日(木)まで。


なお、対象は台東区内在住、在勤、在学のかたとなっています。ご注意ください。


 「ファッション・マーケティング講座」

  日程/6月14日(木)18:30~20:00
  場所/東京都台東区橋場1-36-2 
  WEB /https://www.taito-sangyo.jp/05-kensyu/center_now.htm



レポートは次回に続きます。


■ 参考URL ■

 第98回 東京レザーフェア <http://tlf.jp>


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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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