欧米ブランドに「負けていないぞ!」

February 1, 2017

「Japan Leather Award 2016」受賞作品展示レポート

カテゴリー: 国内革事情


jlauh170103.png

国内最大規模のレザープロダクトコンペティション、「Japan Leather Award(ジャパンレザーアワード)2016」受賞作品展示が、1月25日(水)~31日(火)、大阪・梅田 阪急うめだ本店 10F「うめだスーク」で開催され、連日たくさんのレザーファン、ユーザーが訪れました。

jlauh170116.jpg

「素材×デザイン×ファッション=∞」をコンセプトに、天然の皮革素材を生かす、素晴らしいデザイン力やファッション性に富んだ作品を広く募集。東京藝術大学教授 菅野健一審査員長、ファッションデザイナー ドン小西ゲスト審査員をはじめとしたプロ審査員、そして、一般ユーザーも審査に参加。合計279点もの作品を大阪、東京の2段階で審査しました。

jlauh170100.png

jlauh170101.png

秀逸なデザイン力やファッション性に富んだ作品から、グランプリ、部門賞(レディースフットウェア、メンズフットウェア、レディースバッグ、メンズバッグ、ファッション雑貨、生活雑貨、学生)、ゲスト審査員賞受賞作品に加え、初の試みとして各部門2位、3位の作品も決定。

jlauh170108.jpg

受賞作品展示会場には、22作品すべてを展示しました。


jlauh170120.jpg

グランプリにはモデル・タレントの宮瀬彩加さんが選出。「私はたくさんのコンプレックスがありますが、メイクで自信をもてた部分が本当に大きくて。女性のテンションを上げる、機能的で実用性の高いメイクアップバッグをつくろうと思いました」と宮瀬さん(「Japan Leather Award 2016」受賞作品紹介小冊子より)。ファッションはもちろん、バッグづくりが好きな彼女は人気ブランド<サマンサタバサ>ブランドレップをはじめ、幅広く活躍中。「いつかは自分のブランドを立ち上げられたら最高です!」という夢をぜひ、実現させてほしいですね。


歴代00.png

歴代01.JPG

歴代05.JPG
今年度の受賞作品はもちろん、歴代の受賞者のコレクションもラインナップ。同アワードから羽ばたき、活躍するジャパンレザーの次世代を担うつくり手たち、そのクリエイションが革製品を通して体感できる貴重な場。みずみずしい感性と新たな革製品の可能性にワクワクするような刺激いっぱいのスペースとなりました。


jlauh170121.jpg

jlauh170122.jpg

会期中にはレディースフットウェア部門受賞<ちゃけちょけ>倉田彩加さん、ゲスト審査員賞受賞<クロスライン>辻野孝太郎さんの作品オーダー会や、歴代の受賞者によるプログラムも。

梅田 加藤さん実演.jpg

「Japan Leather Award 2014」日本エコレザー雑貨部門賞受賞<革工房ABALLI>加藤光也さん、同じく「Japan Leather Award 2014」レディースバッグ部門賞受賞<madoromi>内山友徳さんが駆けつけ、実演を披露してくださいました。

梅田 内山さん実演.jpg

クリエイターの手仕事と自らの解説からぬくもりが届きました。ユーザーの皆さんもとてもよろこんでくださったようです。

jlauh171006.jpg
会場では、グランプリをはじめ、各部門賞、ゲスト審査員賞など全受賞作品、受賞者をご紹介する「Japan Leather Award 2016」受賞作品紹介小冊子を、「Japan Leather Award 2016」受賞作品展示会で設置・配布。オフィシャルサイトでは、この小冊子の内容とともにグランプリ、各部門賞、ゲスト審査員賞など全受賞作品を掲載しています。ご来場できなかった皆さま、ぜひ、ご覧ください。


img_info_161117_2.png
2016年11月に行われた表彰式において、審査員長の菅野健一東京藝術大学教授から総評として「作品をつくることは、遊び心の実現。自由な発想でこれまでにないものを提案してほしい」、ドン小西さんからは「受賞作品以外も高得点で、クオリティが高かった。次世代の発想、エネルギーをどんどんぶつけてください。次回はさらなる進化を!」との熱いエールが。


2017年はファッショントレンドの大きな転換点。これまで長く続いたシンプル&ベーシックの潮流から、デザイン性重視へシフト。さまざまなブランドがファッションを楽しむ提案を打ち出しています。


同アワードでは「素材×デザイン×ファッション=∞」というコンセプトのもと、いち早く新鮮なレザーファッションを提案。来場したユーザーの皆さまも時代感覚を敏感にとらえ、ジャパンレザーの現在進行形を楽しんでくださいました。来年度もどうぞ、お楽しみに!




■ 参考URL ■



 Japan Leather Award 2016<http://award.jlia.or.jp/2016/>


プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

最近のブログ記事

カテゴリー

月間アーカイブ

rss
facebook witter

このページの一番上へ