欧米ブランドに「負けていないぞ!」

March 29, 2017

「プラスディーコラボトーキョー・エル 商品発表会」レポート

カテゴリー: 国内革事情

「プラスディーコラボトーキョー・エル 商品発表会」が、イースト東京・蔵前の新イベント「蔵前展」会期中<2月1日(水)~10日(金)>に行われました。

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蔵前を拠点とする10社が同時期に新作発表・展示イベントを開催した「蔵前展」。<アッシュコンセプト>を中心に蔵前でアトリエ、工房、ショップ、ショールームなどを有する10社が、新作発表・展示イベントを同時期(一部を除く)に行います。

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街をめぐりながら、インテリア、プロダクト、雑貨、アパレル、革製品と多様なジャンルのアイテムを展示・販売。将来的には、「ミラノサローネ」(毎年イタリア・ミラノで開催される世界最大規模の家具見本市)のような場を目指しているそうです。

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そんなイベントの拠点<コンセントショップ>で行われた、注目の革製品プロジェクト<プラスディーコラボトーキョー・エル>商品発表会。

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2014年に始動した<TOKYO L(トーキョー・エル)>は、靴の街、革の街、東京・浅草の恒例イベント「浅草エーラウンド」と連動。

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卸問屋<富田興業>をはじめ、浅草のものづくり関連企業と一線で活躍するデザイナー・クリエイターが協働し、手にとって使いたくなる革製品をつくり上げるプロジェクトです。

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2015年度からは商品化と販路開拓を重視し、<アッシュコンセプト>が全面的に協力。「モノを創る人と造る人を、そしてモノを使う人を、大切にし、モノづくりを通して世の中を元気にする」という、同社ならではのディレクションでサポート。ユニークなアイディアだけにとどまらない、買いたい、ほしいと感じるものがいっぱい! そんなプロジェクトの最新コレクションをご紹介します。


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<FLAT(フラット)>
伸縮性のある革素材を組み合わせたフラットで解放感があるサンダル。どちらからでも足入れできるような仕様と吸いつくようなホールド感があるのも安心ですね。


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<SUPPORI(スッポリ)>

縫製が少なくシンプルなつくりのスッポリ履けるスリッパ。ビビッドなカラーリングが目をひきます。内側のフェルトがやさしく足を包み、軽い履き心地です。


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<BELTRAY(ベルトレイ)>

オイルをたっぷりふくませた革をベルト状にしたトレー。木材に革を巻き付けて留めたシンプルな構造によって革本来の表情を楽しめます。

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スタッキングもできるので、インテリアコーディネートにもぴったり。


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<MITSUORI(ミツオリ)>

古くから伝わる包み紙、多当(たとう)に着想を得たシンプルな名刺入れ。贈りものを包むように名刺を収納できます。革の重なりと断面の鮮やかな色が、緊張感と彩りを添えて。ものづくりの背景、魅力を語るような、雄弁な革小物がビジネスシーンで活躍しそうです。


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<ORI(オリ)>

自立し、使いやすいストレスフリーな革財布。しかもコインも自然に立つのもうれしい。一枚の革を折りたたむようなシンプルな構造もユニークですね。


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<MOCHITE(モチテ)>

重い鞄やレジ袋などを持つときの痛みを軽減するレザーの持ち手カバー。靴の製造に用いる成型技術を生かした手にやさしくフィットします。

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荷物が軽く感じられる効果もあるそう。


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<ODEN(オデン)>

丸・三角・四角、基本の形を並べて、おでんをモチーフにしたブローチ。おでんを食べたときの安心感とあたたかさが漂います。

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秘伝の出汁がしみ込んでいくような経年変化も楽しみですね。大人の男性の衿もとにも似合いますよ。

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ライフスタイルに溶け込む、新しい使い方を提案する前回のラインナップに続き、従来品の改良や、さまざまなひとが使える、使いやすくなる、ユニバーサルデザイン的な発想の工夫が随所に感じられ、クールなデザインのなかにも、つくり手のやさしさ、ぬくもりがあふれて。そのハイブリッド感が、とても新鮮でした。「今後もレザーの可能性を拡げるようなコラボレーションを企画しています。どうぞ、お楽しみに」と<富田興業>クリエイティブディレクター 藤田晃成さん。


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なお、「浅草エーラウンド」はこの春も開催決定。4月21日(金)から3日間、<富田興業>本社内特設会場、<桜橋レザーパーク>を中心に、インキュベーション施設<浅草ものづくり工房>施設公開などとともに行われます。会期中、<桜橋レザーパーク>では<プラスディーコラボトーキョー・エル>の展示販売もありますよ。オフィシャルサイトも始動し、最新トピックを続々発信中です。どうぞ、お見逃しなく。



■ 参考URL ■

 浅草エーラウンド<http://a-round.info/>


プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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