欧米ブランドに「負けていないぞ!」

November 1, 2017

「Japan Leather Award 2017」2次審査会 レポート (1)

カテゴリー: 国内革事情

日本最大規模のレザープロダクトコンペティション、「Japan Leather Award 2017(ジャパンレザーアワード)」2次審査会が、10月28日(土)から2日間、東京・神田<マーチエキュート神田万世橋>で行われました。

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昨年から2段階審査を採用。1次審査で選出された105作品を展示し、各賞およびグランプリの選考を行いました。

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素晴らしい作品たちから、一部をピックアップします。

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ユニークなアイディア、デザイン、楽しさがダイレクトに伝わる作品。思わず目を奪われます。

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伝統的な染色技術や最新の技術を生かした作品群。愛でるための工芸品ではなく、暮らしを彩る革製品としてモダナイズしています。

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使いやすさが重視される財布も色柄、テクニックでこんなにも楽しく。

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ほかにも色合い、風合いに優れたジャパンレザーを使用した個性豊かな作品がそろいました。

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そんなレザープロダクトをジャッジすべく、今回新たに審査員長として東京藝術大学美術学部の長濱雅彦教授を、特別審査員には引き続きファッションデザイナーのドン小西さんをお迎えしています。さらに、有働幸司さん(<ファクトタム>デザイナー)、中山路子さん(<ミュベール>デザイナー)、天津憂さん(<エーディグリーファーレンハイト>デザイナー)ほか、ファッション業界の第一線でご活躍中のクリエイターたちに加え、「Japan Leather Award」歴代のグランプリ受賞者、佐藤直人さん(<NAOTOSATOH>デザイナー)、橋本太一郎さん(<ノーノーイエス>代表取締役兼デザイナー)がプロ審査員をご担当。

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こちらは、会場での審査のようす。一般のお客さまが行き交うなかで行われ、オープンな空間での審査に驚くかたも多くいらっしゃいました。

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審査では、審査に対する基準について、賞の意義などに対して、意見の交換が活発に行われ白熱! スケジュール上、規定の時間があるのですがそんな制約のなかでも、喧々諤々の議論を戦わせ、ひとつの賞を決めていく・・・先生がたが真剣に向き合ってくださっていて、とても感激しました。

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東京で審査会が開催されたため、応募者のかたが多数ご来場くださいました。初日には「レザークラフトマンミーティング」を実施。業界内外の交流をより深める場として、懇親の場を兼ねた交流会として、好評です。これまで会場は大阪でしたが、東京で初開催。関東以外にも各地から駆けつけて。長濱審査員長のご挨拶で「革は夢のある素材、この特徴を生かしてほしい」とのメッセージに胸が熱くなりました。

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参加者のアピールタイム、PRのためのインフォメーションスペースも。それぞれの個性が光ります。活発なコミュニケーションで、つくり手同士のつながりが生まれていました。レポートは次回に続きます。



■ 参考URL ■

 Japan Leather Award 2017 <http://award.jlia.or.jp/2017/>


プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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