皮革相談室

皮革に関するご質問・ご相談にお答えします。

これまでに来たご相談内容

  • 革製品の手袋なのですが、気に入ってずっと使っていたら、手のひら側が汚くなってしまいました。どうしたらきれいになるのでしょうか?
    試しに革用クリーニング剤で洗ってもみましたが、赤が色落ちし、あまりきれいになりません。よい方法があれば、是非、教えてください。
2010/03/10
A

革手袋は洗濯などで水に濡らすと色落ちしたり、硬くなってしまうことがあります。 ですから、洗濯は避けていただき、以下の対処法をお試しください。

革手袋の汚れの落とし方

まず泥やホコリ汚れは、乾いた布でふくか、やさしくブラッシングしましょう。付着がひどい時は、固くしぼった濡れ布などで軽く拭き、陰干しにするとよいでしょう。どうしても落ちない場合は、皮革クリームを薄めにつけてふき取ります。
部分的な軽い汚れは、良質なプラスチック消しゴムを使うと、汚れが落ちます。シンナー・ベンジンなどは、革には刺激が強すぎますので、使用は禁物です。

手袋を型崩れせず長持ちさせる秘訣をいくつかご紹介します。

1.革は水が苦手! 水に濡らさないでください。

革は水に濡らすと変形や変色の原因になります。
着用後は、必ず縦に引っ張って型を整え、こまめに豚毛ブラシなどで
ブラッシングしていただき、その日のうちにメンテナンスをすることをおすすめします。

2.いくつかの手袋を交互に使いましょう。

靴や靴下と同じように、毎日同じものを使わず、2双以上の手袋を交互に使うことも長持ちさせる秘訣です。

3.もし雨などで濡れてしまった時は・・・

できるだけ早く布で水気を吸い取り、風通しの良い場所で陰干ししましょう。ドライヤーで熱をあてたり、直接日光に当てて乾かしてしまうと、型崩れやヒビわれの原因となるため、3~5日かけてゆっくり乾かすのがポイントです。完全に乾いてから汚れを取るとよいでしょう。スエードは完全に乾燥してから、硬目のナイロンブラシや細目の工業用金属ブラシでブラッシングして起毛させると、見た目も美しくなります。

4.皮革クリームで定期的に革のメンテナンスを。

革は適当に油分を補給することが大切です。表面がカサついてきたら、薄く皮革クリームをつけてください。

5.カビが生えてしまった・・早期発見! すぐ対処で大丈夫。

カビが生えてしまった時は、表革はからぶきで、スエードはブラッシングで落とします。
縫い目や細かいホコリは、入念に歯ブラシを使って除きます。
※ ただし、革の組織の中まで変色している場合、跡は消えません。

長期間保管する際には、カシミヤなどの高級素材同様、
ときどき陰干しをして、
湿度の高くない場所で保管すればカビの心配もないでしょう。
※ 保管場所に除湿剤をお使いいただくのもおススメです。

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