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レザーグッズ インターナショナル・デザインコンテスト 2001

2002/02/14

社団法人 日本皮革産業連合会(以下:連合会と表記)(東京都台東区駒形1-12-13皮革健保会館 7F、会長:大渾 重見)は2月6日(水)、東京の帝国ホテルにて最終審査会と発表・表彰・レセプションを行いました。グランプリは、靴部門の松井 沙織さんが受賞しました。

当日は、午後3時から第一次審査通過デザインをもとに各メーカーが製作した実際の23作品を手に審査員7名が慎重に最終審査にのぞみました。5時からの審査の結果発表と表彰では、連合会人材養成委員長の吉田 滋委員長の「このコンテストは、イタリアを含む無名で若いデザイナーから2,923点の斬新なアイデアが集まった。人材育成と国際交流促進として意義あるイベントになった。産業界にとってはデザイナーの意向を実際に製品化できる技術力の確認と新たな方向性を探ることができたと考えている」の挨拶に始まり、連合会の大渾 重見会長が6人に部門賞、1人にメーカー推薦賞、6社に製作・メーカー賞そして最後にグランプリ賞を授与しました。

グランプリを受賞した松井 沙織さんは「嬉しいです。作品はこれまでにない新しい靴を作りたかった。私のデザインを忠実に製作していただいたメーカーに感謝したいと思います」と受賞の喜びを語っていました。表彰式で四方 義朗審査委員長は講評として「各デザインともほとんど同じレベルとパワーを感じる。実際に製作会社の手によって素晴らしい製品として仕上がった作品を前にすると、応募デザイン約3,000点も実際に製作していただき、手にとってみてみたい衝動に駆られた。デザイナーの方には、レザーの素材機能を再発見してもっと新しい視点での作品づくりを期待したい。―方、世界的に評価ある日本の皮革産業の製作技術力に加え、魅力あるレザー素材の研究・開発の促進が、人々のレザー製品との暮しに寄与すると考える。多くの未来を担うデザイナーが自身のデザインを通じて、製作会社と出会うこのようなコンテストは今後も積極的に支援していきたい」と語っていました。

レセプションでは、製作メーカーや連合関係者が積極的にデザイナーと談笑していました。また、作品の前では、デザイナーや製作メーカーそれぞれが感想を述べ合うなど交流していました。最後に連合会国際交流促進委員会の伊藤 利男委員長がデザイナーと製作メーカーに謝辞を述ベレセプションは終了いたしました。

グランプリ1作品、部門賞6作品、メーカー推薦賞1作品の計8作品は2月21日から27日まで、東京銀座の「プランタン銀座」で展示されます。

審査はファション・プロデューサーの四方 義朗氏に審査委員長をお願いし、審査委員として千葉大教授の堀田 明裕氏、ユニバーサルファッション協会事務局長の鈴木 淳氏、経済産業省課長の川口 幸男氏らゲスト審査員4名に加え、連合会として大渾 重見会長、吉田 滋人材養成委員長、伊藤 利男国際交流促進委員長の計7名が当たりました。

本コンテストは、経済産業省の後援によるプロジェクトで、プロおよびアマチュア(法人・個人を問わず)のデザイナーを対象としたレザーグッズのコンテストです。「レザー・クリエーション・ジャパン」をテーマに日本の皮革産業を担っていく優秀な人材の発掘、日本の皮革製品の高度な製造技術を広く国際的に訴え、国際的地位の確立を図ることを目的に開催いたしました。

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