欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2010年3月 8日 の記事

カテゴリー: 国内革事情

  


前回お知らせしましたが、
社団法人日本皮革産業連合会の大澤会長にお話を伺うため、

吉原大門に近く、下町情緒が色濃く残る東京・東浅草 シャミオールへお邪魔しました。

 

 

会長.jpg 


「ジャパンレザーアワード2009」の受賞式にて。

 

 

 

 

 


―――――革の知識、匠の技を
次の世代へと受け継ぎ、現状を打破したい―――――

 

 

「利益・効率を優先さざるを得ない このごろ、
かつてのように いいものをつくりたい、
社会に貢献したい、という志を持ち続けることは、
たやすいことではありません。


しかし、価格重視するだけでは皮革製品の持ち味が
失われてしまいます。
不況を言い訳にせず、日本の皮革産業を取り巻く
環境を整えることが急務です。


原点に立ち戻り、
メイドインジャパンのレザーと、
そのすばらしさを再認識し、いいものづくりで
現状を変えていきたいのです。
いい革とその製品をつくるには、
高い技術が求められます。
革の知識、匠の技を
次の世代へと受け継がなくてはなりません。」

 

 

 


"時代が悪い"なんて、うつむいていたらダメですよね。お話を聞いているうち、
なんだか元気になってきました。
また、ご存じのように"デコ"や"手作り市"がブームから定着へ。
"つくる"ことが注目され、手の温もりが感じられるものが欲しい、というだけでなく、
何かをつくってみたい、という人が増えています。
そんな風も吹き始めた今、
できるだけ多くの人々に理解していただけるよう日々考えていらっしゃるそうです。

 

 

受賞者.jpg 

 
『ジャパンレザーアワード2009』受賞者たち。

 

 

 

 

 

 


―――――競い合うのではなく、自分自身を磨いてもらいたい―――――

 


「昨年に続き、開催する『ジャパンレザーアワード』は
その1つ。
夢と誇りが持てるような業界にするため、
競い合うのではなく、
自分自身を磨いてもらえる場をつくりたかった。
デザイン性のみの机上の空論や
ユーザーを無視した独りよがりのものづくりでは
多くに人の心に届きません。
欲しい、買いたい、という気持ちがあってこそ
使うひとの愛着する気持ちが深まります。


世界を飛び回り、
日本のマーケットを支える、第一線級のバイヤーに
審査を依頼したのはそのためです。
さらに"国産の天然皮革を使用すること"
という条件もプラスして
"メイドインジャパン"であることにこだわりました。
レザーに関するすべてが
レベルアップしていかなくては。


奇をてらわず、まずはできることから、しっかりと。
真摯にいいものをつくり、
皮革製品の味わい、よさを伝えていく。
匠の技、時代をとらえたデザイン、
意欲の高い人材が発信する
新しい"ジャパンレザー"によって、
世界中の共感を得たい」

 

 

未来を見据えた広がりから、皮革産業に関心をもつ次の世代が育ち、
世界からも注目される
ジャパンレザー"の新しい時代! もう足音は聞こえていますね!!
 

 

会場.jpg

 


前回の受賞作品は表参道ヒルズで発表されました。

 

 

 


新しい時代にぴったりのレザーについて、お聞きしました。
次回もお楽しみに!
 

 

 

 

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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