欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2010年3月23日 の記事

カテゴリー: 国内革事情

     


マンガ、アニメなどのカルチャーだけでなく
日本独自のファッションも世界中で注目されています。
他国にはない、「らしさ」とは?
社団法人 日本皮革産業連合会 大澤会長にお聞きしました。

 

 

―――――日本人の“繊細”な感性にフィットするものづくり―――――

 

 

「日本のものづくりは、他国よりも“繊細さ”が
際立っていると自負しています。
以前はガラパゴス状態といわれた携帯電話。
機能の先進性が認められるようになってきました。
シューズ、バッグについても、
使い勝手のよさ、バランス感などが重要視されます。
特に若い世代では、
“サイジング”へのニーズが高まっているようです。
日本人の体型も変化しているなか、
足にも変化が。
その傾向を見逃さず、データ収集、調査研究して
よりよいものづくりに生かしています」

 

 

 

日本で暮らしていると、なかなか気がつかないものですが、機能性やデザインが
外国製品とくらべて“繊細”ですよね。
例えば、バッグならポケットやファスナーが多くて使いやすさを実感します。
シューズも履き心地を重視すると、自然と日本製を選ぶことも

多いのではないでしょうか。

 

 

おすすめのアイテムを手にとっていただきました。

 

シューズ.JPG

 

最新コレクションには大澤会長の想いがぎっしりと詰め込まれて。

 

会長2.JPG

 

 


見てください、この“かえり”。足の動きに対応するから、歩きやすく、
低反発のインソールが配されて、疲れにくいんです。

 

 

 

 

 

 

 

 


―――――日本のものづくり、レザーについての理解を深めて欲しい―――――

 

 

「その“繊細さ”は、品質に対する厳しさにもつながっています。
しかし、それはレザーの特性を
ユーザーのみなさんにお伝えしきれていないことも一因。
合成皮革と違い、
リアルレザーは、生きもの一部だったので、
キズがあるのも仕方がないこと。

また、製法によっては色落ちなどもしてしまうものなのです。
このたびリニューアルしたホームページでは
Q&Aやマンガなどで、わかりやすく解説しました。
そんな知識や使い方を
ぜひみなさんに理解していただきたいですね」

 

 

 

高等学校では平成6年度から、家庭科は男女必履修になりましたが、

授業に「被服」があっても、皮革について学ぶ機会は少ないもの。
現在、注目される「食育」同様、「飾育」も必要ですよね。
「エコ」への意識が高まっているなかで、いいものを暮らしに取り入れて

長く愛着する、ということ、適切なお手入れをすることで皮革製品は

使い続けることができる、ということを
もっとたくさんのひとに知っていただきたいです。
 

 

 

 


当サイトには、わかりやすく学べる「皮革マンガ辞典」や皮革に関しての

Q&Aなども盛りだくさん。“皮革を学ぶ・楽しむ”コーナーから、ごらんください。
 

 

 

変化の激しい時代、新しい流れに対応していくことが求められるなか
ジャパンレザーも未来を見据えた取り組みが進んでいます。
次回、お知らせします。お楽しみに。


 

 

 

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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