欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2010年7月19日 の記事

カテゴリー: 国内革事情

           


ブログ連載20回を記念?して
ジャパンレザーがうまれる場所をレポート。
国内の有力産地、兵庫県。
その南西に位置する たつの市は、
個性的なタンナーが切磋琢磨していると話題になっています。
なかでも、世界最大といわれる皮革展示会
「リニアペッレ」にも出展し、
国内外での評価が高まる中嶋皮革工業所へ
おじゃましてきました。

 

 


先日行われた
「第82回東京レザーフェア(2011春夏コレクション)」で
出会い、そのクオリティに感激。
つくっている現場をどうしても見たくなってしまいました。

 

たつのの風景.JPG

 

たつの市は、自然が残るすばらしい環境。

 


美しい水を豊かにたたえる川(ちらっと見えますか?)、
「赤穂の天塩」で おなじみの自然塩、
そして、但馬牛で知られるように兵庫県は畜産もさかん。
(皮革の原料は食肉の副産物です)
ジャパンレザーの生産にはベストなんですね。

 

 

ちなみに、水と塩を使ったものとして
そうめん(「揖保の糸」)や
醤油(「ヒガシマル醤油」)があると聞き、

納得しました。

なんだか親近感が湧いてしまい

東京に帰ってから「揖保の糸」と ヒガシマル醤油を

買ってしまいました(苦笑)。

 

 

 

 

ファクトリーに到着。
広大な敷地にたくさんの施設と機械に圧倒されました。

 

1階.JPG

タイコ.JPG

 

 

洗いやその他の加工に用いられる“タイコ”と
呼ばれる大きなドラム!
生皮を加工した、ウェットブルー、ウェットホワイトと
呼ばれる状態のレザーも積まれていました。

 

 

 

染色用の機械がある広々としたスペース。まるで体育館のようです。

 

染色 2階.JPG

調合.JPG

 

 

染色用の調合をしているようす。経験が生かされた繊細なプロセス。

 

 

5.JPG

 

いろいろな作業を積み重ね、丁寧にレザーを染めていきます。

 

 

 

驚いたのは、若い職人さんたちが多かったこと。
ベテランスタッフのかたがたと連携、
伝統技術が着実に受け継がれていて、うれしくなりました。

 

 


次回に続きます。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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