欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2010年10月 の記事

カテゴリー: 国内革事情

                       

 

 

 

続きまして、大阪・難波のカリスマショップ
「レザークラフト フェニックス」

レポート2回目です。

 


レザーに関するアイテムが豊富に揃う店内から まず、1枚革をご紹介。

 

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ナチュラルなタイプからアート感覚のプリントタイプまでバリエーションが豊富。

「オリジナルはタンニン革がメインです。
自然な色合いと革本来の風合いがよく表現されていると
ご好評頂いております」と山納社長。

 


切り売りのニーズにも対応。従来の常識を変えつつあります。

 

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ベルト用のカットやボタンなどレザーのパーツ、

アンティーク加工の金具がデザイン、サイズ展開など充実。

 

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F14.JPGのサムネール画像

 

店内では各種加工もオーダーできます。

 

 


個人の作家さんに皮革素材の知識、取り扱いについて、
ていねいにレクチャーなさっていて
「ユーザーからの問合せに きちんと応対できるようになった」と
好評だそうです。


作家、ハンドメード・ファンを通して
理解を深め、ユーザーとともに成長する取り組みは、
「レザークラフト フェニックス」の特長。

 

 


こちらは、先日、
長野県松本で行われた「クラフトピクニック」のようすです。

 

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クラフトファンのみなさんが多数ご来場になり、とても盛り上がったそうです。

 

当サイト、プレスリリースのコーナーで

レポートがアップされています。こちらも併せてごらんください。

 

 

 

 

 

そんな、きっかけになるのは、小さな種から。


ショップの一角にフライヤー(チラシ)など、イベントのお知らせコーナーを設置。

 

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このような、話題の手作り市関連はもちろん、
小中高校、専門学校などの教育機関でのワークショップの開催ほか
レザーが好きな人、深く知りたい人、
ものをつくることに興味のある人たちと積極的に
コミュニケーションをとることで、
クチコミでじわじわと伝わり、ものづくりの輪が広がってきました。

 

 

今では「レザークラフト フェニックス」を中心とした
ネットワークが関西のみならず、全国規模に。

雑貨&ハンドメードは、
ブームを超え、ものづくりを軸につながる強い共感の媒介となり、
いいものを適正に評価できる美意識を育てることで
ジャパンレザーを変えつつありますよ。


「レザーをもっと知りたい!」、「ものづくりを楽しみたい!」
そんな想いに応え、サポートしてくれる
ハートフルなショップにアクセスしてみては いかがでしょうか?

 

 

ホームページはこちらです。

「レザークラフト フェニックス」

http://www.l-phoenix.jp/

 

また、 当サイト、ショーケースのコーナーで

新製品紹介がアップされています。

 こちらも併せてごらんください。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

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大阪・難波といえば、
日本を代表するファッションタウンのひとつ。
そんな街に、ジャパンレザーを支える
人気ショップがあると聴き、おじゃましてきました。
 
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「レザークラフト フェニックス」は
問屋として、社会的にも大きな役割を果たしてきた
浪速屋工業株式会社が
アンテナショップとしてスタート。
大阪、関西はもとより
西日本随一の品揃え、との高い評価を得ています。
 
 
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「革で何かを作りたい!」「革で相談がある!」
そんな方のお店です・・・わかりやすいウェルカムボードに
誘われるように店内はレザーファンでいっぱい。
 
 
 
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店頭には、古いミシンがお出迎え。
作家もののアート作品や
DMと切手でコーディネートされたコラージュや
空港で使われていた
行き先表示板がディスプレイされていたり、とてもユニーク。
 
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レザークラフトショップというより
まるで雑貨屋さんやアートギャラリーといった雰囲気。
宝探し的な ワクワク感にあふれています。
 
 
 
 
 

雑貨&ハンドメードファンに共感していただいて、
ジャパンレザーのよさをたくさんのひとへ広げていきたい・・・
そんなエナジーが感じられました。
 
次回は、充実したレザー関連アイテムについて
レポートします。
 

お楽しみに!

カテゴリー: 国内革事情

          


          
今年6月からスタートした合同展示会「モノステージ」が
先日、9月30日・木曜から4日間
東京・浅草 隅田公園リバーサイドギャラリーで開催されました。

 

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話題の事業者支援施設「浅草ものづくり工房」入居ブランド、
靴、皮革小物、アクセサリーの新進クリエイター、
意欲的なファクトリーなどが参加。
バイヤー、プレス関係者はもちろん、エンドユーザーに向けアピール。
初日は天候がよくなかったものの、たくさんのかたがご来場。
ゆっくりとごらんになり、
スモールアイテムを中心に売り上げ好調だったそうです。

 

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▲テレビ、雑誌などメディア露出増えている靴工房 ZAPATEO

 

 

 

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ワークショップ、オーダーメードの受注会、レインシューズのカスタマイズ、
レザーについてのレクチャー、作業の実演などなど
盛りだくさんの内容が人気を集めました。

 

 

「浅草ものづくり工房」
入居ブランドたちの展示には若い世代が支持。

「装苑」に掲載された 靴づくり屋 chisakaや合同展示会「rooms」に出展し、

注目された エントアンなどがフレッシュなクリエーションを発表。

 

タキナミ.JPGのサムネール画像

 

 

▲レディスラインも充実するTAKINAMI TAKASHI

 

 


そのほか、先日上海で行われた「第1回繊研日本時尚展」に
「日本時尚皮革設計師集団(JLD)」という
グループで参加し、中国ビジネスへ手応えを得たリフラフも出店。
たくさんのかたが激励にかけつけていました。

また、皮革産業資料館の協力による
著名なアスリートのお宝グッズの特別展示では
小錦さんが使用した靴の大きさに感激するかたも多かったようですよ。


レザーとものづくりを通して、
あたたかいコミュニケーションが生まれました。
この輪は もっと広がっていきそう!

 

 
次回は2011年4月開催予定です。


お楽しみに!


 
 

 

 

 

 

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前回に続きまして
文化としての「皮革」をお聴きすべく


特定非営利活動法人 日本皮革技術協会(JALT)
監事としてもご活躍、
独自の「皮革文化論」を提唱なさっていらっしゃる
吉比産業株式会社 会長 竹内 健さんに
お話を伺いました。

 

 

 


―――― ユーザーが共感・共有できる
          レザーの魅力とはどんなものでしょうか?

 

竹内会長 「丁寧な なめしによるやわらかさ、
         染めが生み出す透明感、
         発色の美しさが楽しめる表面感・・・と
         挙げればキリがありません。

         他の素材より比較的丈夫で、
         長期間使用することもできます。

         でも、レザーは好き嫌いと
         善し悪しが表裏になっている素材
         なんです」

 


――――― どんなところですか?

 


竹内会長 「いい革は雨に弱いものがあるのも
         事実です。
         これまで日本で多く流通していたものは、
         長所よりもデメリットをカバーする
         顔料染めのものが中心で
         革の味わいを犠牲にしていました。

         欧米と比べ、
         技術的に劣るところは
         ありませんが、
         日本はプライスとコストを重視してしまい
         文化的要素が欠如して
         しまっていた傾向も否めません。

         今後は、デメリット表示を
          わかりやすく徹底し、
          販売員教育もさらに充実させ、
          ユーザーのみなさまへ長所、欠点をよりよく伝え、
          さらに浸透させたい」

 

 

――――― シューフィッターも増えていて
            靴をじっくり選び、
            しっかり買うかたも増えていますね。

 


竹内会長 「オーダーメードも支持されていますが、
          逆に200円アンダーのキャンバス地のスニーカーや、
          雑誌付録のブランドバッグも人気。
          ユーザーの感度が成熟し
          使い分けも進んでいますね。
          いいものを選んで
         手入れをして長く使う、愛着する感覚を
         知り、実感すると
         そしてまたいいものがほしくなる・・・
          いいサイクルが生まれそうです」

 

 

 

 


――――― 愛着できるレザーは、
             ほかにどんなものがありますか?

 


竹内会長  「考えられるのは、インテリア関連ですね。
            特に、革製の椅子は おすすめです。

            応接間において年何回か座り、飾っておくのではなく
            居間において毎日座って
            革のよさを知ってほしいですし、
            丈夫で味わいがあるんです。

            立体構造で織物にはない織物以上の魅力を
            肌で感じて体感してほしい。

            ヌメは色が移り変わり、
            椅子のよさは5年経ってからわかります。

            長く使えること、
            親の代から使い続けているものを
            自慢したくなる、
            誇らしい想いが心を満たします。
            それが皮革文化です」

 

―――――  暮らしのなかでレザーを楽しむ・・・
              生活のさまざまなシーンで使いたいですね。
       


竹内会長  「そんな文化としてのライフスタイル提案、
            トータル的な展開をする
            ジャパンレザーが充実しています。
            日本国内はもちろん、
           海外からも注目を集めているんですよ」

 

 

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▲吉比産業株式会社で取り扱うヌメ革。使ううちに味わいが深まります。

 

 

 

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▲こちらはディアスキン(鹿革)。斑点が若干残っていて
生きていた証を、新しい歴史に重ね合わせられますね。

 

 

 

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▲同じディアスキンを染め上げたものがこちら。
こんなに雰囲気が変わります。

 

 

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▲いろいろなプロダクトに生まれ変わる瞬間を待つレザーたち。

 

 

 


――――― ジャパンレザーについて、
            これから情報発信すべきこととは、
            どのようなことでしょうか?

 

 

竹内会長  「専門学校などで講義していて、
           学生が驚くのは、革の大きさ。
           最近は皮革製品、皮革産業に興味がある人が
           増えている傾向がありますが
           専門的なことがわからないひとも
            少なくない。

           インターネットで検索すると情報が
           すぐに手に入る時代、
           この流れに対応することが重要です。

           できるだけ多くにかたがたに
            ジャパンレザーのよさと、
            その伝統を伝えていきたい」

 

 

―――――  ジャパンレザーのよさとは
              どんな点でしょうか?

 


竹内会長  「日本人による日本人のための
           皮革製品であり、
           海外にはない、
           他国ではつくれないもの。


           その使い方だけではなく、
            ライフスタイルも視野に入れ
            ものづくりと文化の両軸の組合せも必須です。

           生活文化に溶け込むように・・・
           それぞれの分野がコラボレーションし
           ネットワーク化させ、
           生きた情報を発信していきたい」

 

 

ジャパンレザーへの熱い想いが反映された当サイトは
レザーに関する情報と
コミュニケーションが盛りだくさんで
ユーザーのみなさまから大変ご好評いただいております。

 

東京スカイツリー建設で盛り上がる
ものづくりの街 浅草から日本中、そして世界へ発信。
つくり手とユーザーとがつながり、その輪が

次第に広がってきています。

 

ジャパンレザーはバージョンアップし、
日本の皮革文化がますます成熟していますよ。

 

 

 

 

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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