欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2010年11月 の記事

カテゴリー: 国内革事情

前回に続きまして、
「ひょうご皮革総合フェア 2010」と
「第19回 たつの市皮革まつり」レポートです。

 

会期中3回行われたレザーファッションショーは、
地域のみなさんが心待ちにする年に1度のビッグイベントなんですよ。
龍野実業高校デザイン科の伝統を受け継ぎ、
龍野北高校総合デザイン科としては最初、ということもあり、
やる気がみなぎって。
西脇高校の生徒とともに それぞれの地場産業、
皮革と播州織を使って衣装やバッグをつくり、発表されました。

ショー1.JPGショー2.JPG

地元の小学生、神戸ファッション専門学校、上田安子服飾専門学校生も参加。
ダンスパフォーマンスを取り入れたり、ウォーキングを工夫したり
すべての観客が楽しめるよう、華やかで きめ細かい演出に
大きな拍手がおくられました。

福祉通所作業所「えびす」、神戸芸術工科大学、
龍野北高校総合デザイン科が連携して製作したエプロンを会場で販売。
デザインを通じて、社会貢献に取り組んでいます。

たつのレザー1.JPG

神戸ファッション専門学校1.JPG


展示でも学生たちの作品を数多く発表。
上田安子服飾専門学校と地元企業とのコラボレーションによる作品や
神戸ファッション専門学校と
兵庫県たつの市皮革工業技術支援センターとの
産官学共同事業プロジェクトの報告。
農林業への深刻な被害のため、
頭数調整されたしまった「ニホンジカ」の皮の再利用は、
エコの観点からも注目されています。


市内の若手製革業者による皮革小物の制作体験教室、
地元の革を使った動物フィギィアの革細工体験コーナーも好評でした。

 


新素材開発や環境問題への対応など
新時代にマッチしたハイグレードな世界に誇れる革づくりを目的とした
「ニューレザーコンテスト2010」
応募作品の展示・表彰も同時開催されました。

ニューレザーコンテスト1.JPG

ニューレザーコンテスト3.JPG


ニューレザー(ノンクロム・水性仕上げ)、高度加工成牛革(ハードの部)、
高度加工成牛革(ソフトの部)、
高度加工中小牛・馬・床・その他・・・と
部門ごとに応募作品を展示、厳正な審査で選出された作品が表彰。
みなさん、じっくりごらんになっていました。

 


そして、2010皮革親善大使に任命され
話題の高橋克典さんを囲み、
たつの市長、タンナーズ協会会長、龍野北高校学生代表とが
ジャパンレザーについて語る
トークセッションには、たくさんのかたがたが集まり、
熱い想いに共感していました。

同じく高橋克典さんのトークショーは
大阪 心斎橋 大丸心斎橋店でも行われ、こちらも大盛況。
10代からレザーを着こなしてきた高橋さんの
ファッション遍歴、視線は
魅せることを仕事にするひとならではのこだわりがあり、
気づきもいっぱい。

進化し続けるジャパンレザーの魅力を再確認する
きっかけとしていただけたようです。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 国内革事情

この夏、取材におじゃまし、当ブログでもご紹介した兵庫県たつの市。

播磨の小京都と呼ばれ、 
龍野城を中心とした城下町でもあり、歴史と自然が共存。
童謡「赤とんぼ」を手がけた
近代日本を代表する詩人 三木露風 ゆかりの地でもあります。

 

河原.JPG会場ヒキ.JPG 

 日本国内有数のレザーの産地としてもおなじみですよね。
そんな地場産業をフィーチャーしたイベント
「ひょうご皮革総合フェア2010」&「第19回たつの市皮革まつり」
(兵庫県、兵庫県皮革産業協同組合連合会、
たつの市、たつの市皮革産業総合推進協議会 主催)が
先週末、たつの市総合文化会館
「赤とんぼ文化ホール」にて開催されました。

 

国内外で注目を集める高付加価値製品の発表とともに産地イメージの向上、
兵庫ブランド天然皮革のPRとマーケティング・・・など、
レザーを中心としたコミュニケーションと地域の活性化がテーマ。
 

 

セール会場.JPG姫革細工.JPG 


皮革製品即売会は、靴、バッグ、衣料、小物などが出品されました。
なかには 姫路市特産 白なめし革を用い独特の工法でつくられる伝統工芸品、
姫革細工のアイテムも。
県内で活動するクリエーターや有力ファクトリーも参加。

レリップ.JPGお客様バイカー.JPGカービング.JPGアンカー.JPG

 

特に、地元・たつの市から発信するブランドとしてデビューした
レリップをはじめ、レザーファンが注目。
たくさんのお客さまと、つくり手がコミュニケーションし、
とても盛り上がっていましたよ。

 

 

 

 

 

 
また、2010年皮革親善大使の高橋克典さんを迎えたトークショー、
龍野北高校、西脇高校の生徒が、
それぞれの地域の地場産業である皮革と播州織を使って
制作した衣装やバッグを身につけたファッションショーも行われました。

こちらは次回でレポートします。
お楽しみに。

 

  

 

 

カテゴリー: 国内革事情

 

     

 

 

社団法人 日本タンナーズ協会と老舗百貨店 松屋の共催による
「ジャパニーズレザー クラフトマンワールド」が
現在行われています。


さまざまなラグジュアリーブランドの旗艦店、セレクトショップが
軒を連ねる東京・銀座エリア。
有力な百貨店が競い合うなかでも一番店をキープする松屋には、
ファッションを愛し、
目の肥えた顧客が多いことでも知られています。
 

 

JLCF.JPG


ジャパンレザーは、そんな方々に高く評価されていて、
このイベントを心待ちにしているリピーターがいっぱい。
毎日通ってくださるファンのかたもいらっしゃるんですよ。
また、ワークショップには
定員の5倍集まった回があったそうです。
こちらの画像は比較的空いているときに撮影させていただきましたが、
すれちがうことも難しい
満員電車のような時間帯も少なくありません。

 

101103_leather.jpg


会場には個性あふれるクリエーションがぎっしり!

1,500円アンダーのストラップから
約30万円のハンドバッグまで、幅広いバリエーション。

性別年齢を問わず、
ジャパンレザーが好きなかたなら、
きっとお気に入りが見つかるラインナップです。

オーダーギフトも人気。
ライフスタイルのいろいろなシーンで
自分らしさを楽しめるアイテムに出会えますよ。

 

OOSO.JPG

 

クリエーターがていねいな接客をするのも魅力。

 

 

大切なかたへのクリスマスギフトに
がんばった自分へのご褒美にもおすすめです。

 
会期中はいよいよ明日・火曜まで。
ワークショップや素敵なプレゼントもまだまだ継続中。
(10,500円以上のお買い上げで進呈。各日先着50名様限定)


ぜひ、お出かけしてみては、いかがでしょうか?

 

 

 

■「ジャパニーズレザー クラフトマンワールド」

 

16日・火曜まで開催 10時~20時 営業
東京都中央区銀座3-6-1
松屋銀座 1階 特設会場
03-3567-1211(大代表)

 

くわしくは
WEBチラシをごらんください。

松屋銀座 ホームページ

ジャパニーズレザークラフトマンワールド
http://www.matsuya.com/ginza/chirashi/index5.html

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 国内革事情

 

     

 

 

「いいレザーの日(=11月03日)」を、みなさん、ご存じでしょうか?

 

ユーザーのみなさんに向けてジャパンレザーの魅力を発信。
より身近に感じていただくために定められました。

年に1度の特別な日に合わせ、
ベストレザーニストとしてその年の「最もレザーが似合う著名人」を表彰。
昨年はパンツェッタ・ジローラモさんと堀北真希さん。
過去には谷原章介さん、香里奈さんなど、ファッショナブルなかたが

選ばれたことでもおなじみです。

 


さて、今年は俳優の高橋克典さん、タレントの優木まおみさんが

「ベストレザーニスト2010」に決定!先週都内で授賞式が行われました。
 

 会場.JPG 

 


「“特命”受けました。ドラマ・映画など仕事以外にも
普段からレザーを身に着けることが多く、
ワードローブに欠かせない存在なので、とてもうれしい。
オーダーメードのジャケットもレザー。
敢えてタイトなシルエットにし、
身体にフィットする独特の素材感を楽しみたい」
と高橋克典さん。
革のよさを知っているかたならではのご意見。サスガです。

 

 MG_8415s.JPG

 MG_8399s.JPG

ワンピースが素敵な優木まおみさんは
「こちらは白なめしという
伝統的な技術でつくられているそうなのですが、
歳月を重ねることで色や風合いが変わっていくと聴き、
とても楽しみにしています。
レザーって、例えば、今日ご一緒している
高橋さんのようなワイルドな男性に似合うイメージがあるので、
フェミニンなアイテムを組み合わせたり、
シューズ、バッグほか、小物で遊んだり・・・
かわいらしく着こなしたいですね」
自分へのごほうびとして革製品を買うこともあるそう。
“憧れ”のレザーアイテムは、働く女性をさらに輝かせてくれますよ。

 

 MG_8696s.JPG

   

 

  

 

おふたりとも、レザーでファッションを楽しんでいらっしゃいますね。

また、2010年度皮革親善大使に就任した高橋さんは、
「アニバーサリー・レザー・キャンペーン」をアピール。


“革のように粘り強く夫婦の絆を深めていきましょう”
という意味を込め、欧米では結婚3年目を“革婚式”と呼ばれます。
そんな素敵な記念日にちなんだサプライズが。

 

 MG_8570s.JPG

 
実施中のキャンペーンにご応募すると抽選で200名様に
プレゼントいたします特製レザーチャームが
ちょうど結婚3年目を迎えるご夫婦4組に授与されました。
(会場となった東京・目黒雅叙園で結婚式を挙げたかたから選出)
みなさんとてもうれしそうになさっていましたよ。

 

デザイン、品質に優れたジャパンレザーは
性別・年齢問わず、装う楽しみ、モノを大切にする想いとともに
自信と笑顔をくれるんですよね。

 

 MG_8609s.JPG

 

ベストレザーニストのお2人と、一緒に

日本皮革産業連合会 大澤会長(写真上・左)、

日本タンナーズ協会 徳永会長(写真上・右)が加わって、

報道用の写真撮影も行われました。 

その真摯な眼差しには、ものづくりへの情熱が感じられます。

 

 


レザーニストのお2人、選りすぐりのアイテムが展示。

 1.JPG

2.JPG 

 

「いいレザーの日」をきっかけに、
日本が誇る世界水準の皮革製品を注目してください。

 

 

 

 


日本タンナーズ協会、老舗百貨店・松屋共催によるイベント
「ジャパニーズレザー クラフトマンワールド」が開催されています。
 
日本のものづくりの最前線が
ファッションの街、銀座に集まり、大好評。
この週末はすれ違うこともできないほどの混雑でしたよ。

ワークショップやオーダーメードなどは
自分らしいおしゃれを楽しみたいかたにぴったり。
会期中10,500円以上のお買いもので
素敵なプレゼントも。
(内容は日替わり。各日先着50名様限定)

 


ぜひ、お出かけください。

 

 

 

■「ジャパニーズレザー クラフトマンワールド」

 

16日・火曜まで開催 10時~20時 営業
東京都中央区銀座3-6-1
松屋銀座 1階 特設会場
03-3567-1211(大代表)

 

http://www.matsuya.com/ginza/

 

 

 

 

カテゴリー: 国内革事情

           

 

 

 

東京・両国 国際ファッションセンタービルで
合同展示会「Act21 13th」が
10月14日~15日の2日間 開催されました。

 

1.JPG

 


東京・墨田区内の製造メーカー・8社が参加。

「自社ブランドの開発・育成」、
「新規販路の開拓」、
「企画開発力と提案力の向上」という
当初の目的を達成しました。

さらに深化したStage Ⅱとして、
「OEM(相手先ブランド生産)」、
「ODM(デザイン、製品開発まで行う相手先ブランド生産)」、
「PB(プライベートブランド)」の
3つのキーワードを具現化、
Sumida の Factory ならでは
といえる提案が。


カットソーが中心でしたが、
バッグ・アクセサリーのメーカーも増え、
新しい取り組みが発表されました。

 

 


著名なクリエーター・徳永俊一さんとのコラボレーションによる
「ロデュールドゥース」が清川商店からデビュー。

2011年春夏シーズンのトレンドである
ブライトカラーをフィーチャーしたカジュアルバッグコレクション。
裏地に配されたストライプ地がさわやか。


 

 

今回初参加となる革小物のミヤ・レザークラフトは、
注目ブランド「ウフダフリーク」のウォレットをリリース。

 

4.JPG


男っぽくハードなテースト、ユニークな世界観を
定評のある技術力で表現。
また、実用新案登録済のカードケースも注目されていました。

 
販売されるのが楽しみですね。
 

 

 

百貨店や通販会社など有力企業を中心に毎回300名近くの来場が。

 

3.JPG

 

取引につながる商談も活発に行われていました。

 

 

繊研新聞(10月19日 13面「新販路にブランド発信 東京・墨田の物作り」)にも
掲載され、ファッション業界で話題になっています。

 


同じく、国際ファッションセンター株式会社は
ファッション&ライフスタイル提案商品を集積した展示会
「第1回繊研日本時尚展」(繊研新聞社企画運営、上海世貿商城 主催)にて
中国市場の販路開拓に関心をもつ
靴、バッグ、ベルトのデザイナーとデザイナーズブランド10社が結集した
「日本時尚皮革設計師集団
(ジャパン・ファッション・レザー・デザイナーズ/JLD)」を支援。
大きな手応えを得られたそうです。


東京スカイツリー建設による観光スポットとしての地産地消と、
成長著しい中国マーケットを視野に入れた
積極的な活動により、
“ものづくりニッポンの復活”が期待されますね!
 

 

 

 

 

 

1

プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

最近のブログ記事

カテゴリー

月間アーカイブ

rss
facebook witter

このページの一番上へ