欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2011年2月16日 の記事

カテゴリー: 国内革事情

 

 

1月26日~28日、東京・有明 東京ビッグサイトで
IFF(JFW INTERNATIONAL FASHION FAIR) 2011年01月展が開催。
日本、中国、韓国、インド、
アメリカ、イギリス、イタリアほか22か国から約700社が出展。
3日間で2万6605人と、来場者が前回を上回ったそうです。


IFF(JFW INTERNATIONAL FASHION FAIR)
http://www.senken-ex.com/iff/index.php

 

[バッグゾーンはここ数年、
減少傾向にあったが、新規出展社が倍増。
全体数も大きく増加。
バッグの市況全体も変わり目にあることを予感させた]と
「繊研新聞」(1月31日 7面)が
報じているとおり、
レザー関連ブースは国内外のバイヤーが多数訪れ、
とても活気がありました。


今回は、伝統的なアイテム、歴史のある産地、
老舗企業の新たなチャレンジが
多く見られましたので、ご紹介します。

 


進化形雪駄の新プロジェクト「Re:休」(りきゅう)。

鼻緒の位置を変更し、足のはみ出しを解消。
構造的なクッションで足ズレ防止。
衝撃吸収の機能を付加したり・・・改善を重ね、
いまのライフスタイルに合う
履き心地を追求したオリジナルデザイン。
 

 

リキュウ.JPGのサムネール画像
和装以外にも、デニム、ソックスとのコーディネート、
ルームシューズとしての提案など
性別、年齢を問わず、
枠にとらわれない発想でアピールしていました。



奈良・大和工房
http://www.kabusaka-shop.jp/hpgen/HPB/entries/1.html

 

 

 

「西播磨のレザーコンシェルジュ」と冠した
西播地域地場産業振興センターのブースが出展。

レリップ1102.JPGのサムネール画像 

ジェアトリエ千異多、レリップ株式会社(写真)、
革工房BAIMO、和装工房 匠が参加。
日本有数の産地らしく、歴史と伝統を生かしつつ、
新たな息吹を感じる皮革製品を展示。

「ブース全照明のLED化」による
省エネ、環境負荷低減への貢献も話題に。


西播地域地場産業振興センター
http://www.jibasan.or.jp/

 

 

生産の90%を占め、日本唯一といわれるほど
ファクトリーが集積した産地 
香川県を拠点とする福田手袋。創業92年を迎えた老舗です。

福田手袋2.JPGのサムネール画像

トレンドとマーケットのニーズをいち早く取り入れつつ、
蓄積されたノウハウに基づく、繊細な仕上げ。
OEMでは海外のコレクションブランドからのオーダーが堅調。

暖冬にもおしゃれとして身につけやすい
フィンガーレスタイプをはじめ、
日本の風土、生活に合う、
オリジナルラインも人気を集めています。

 ▼

福田手袋

http://www.fukudaglove.co.jp/

 

 

 

爬虫類皮革製品を手がける老舗企業、サンバッグ坂本、太閤。
バッグ、ウォレットほか、
大人の女性に支持されるエレガントな定番アイテムだけでなく、
雑貨感覚のプロダクトが注目されていました。

ハンドバッグ坂本さん3.JPGのサムネール画像のサムネール画像

太閤さん3.JPGのサムネール画像

スマートフォンカバー(写真/サンバッグ坂本)、タブレットケース、
バッグチャーム(写真/太閤)をラインナップ。
上質なレザーになじみのない
若年層のユーザーにはエントリーアイテムでもありますね。

 


サンバッグ坂本
http://www.sunbag-sakamoto.co.jp/

 


太閤(レザージュエルズ)
http://www.taikohnet.com/press/index.html

 

 

 

2011年 パリ プレフォールコレクションでは
イヴ・サンローランが
ヘビ柄、ヘビ革をメーンにしたスタイリングを発表。
エキゾチックレザーを中心に
高級皮革が再び注目されそうですね。

 

 

秀逸なジャパンレザーによって
ファッションへの憧れ、
装う楽しみが復活する兆しが感じられました。

 

 

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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