欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2011年2月23日 の記事

カテゴリー: 国内革事情

「2011-12秋冬コレクション 第83回東京レザーフェア」
1月27日~28日 東京・浅草
都立産業貿易センター台東館で開催されました。

58社・7団体が出展、
協同組合資材連 主催、東京都 共催、
経済産業省、台東区、
社団法人日本皮革産業連合会 後援
リネアペッレ 協賛のもと行われ、2日間で
計5,701名の来場者がありました。

 

会場で展示されているレザーの方向性を指し示す

協同組合資材連 発表
「2011-12年秋冬の資材トレンド」は・・・

革が本来もっている
シンプルでベーシックな素材感に立ち返り
クオリティを高めることで
低価格志向に歯止めをかけようという

動きが見られる。


全体傾向としては透明感やナチュラル感をベースに

軽さやソフト感もプラス。


シープやラムを使いフィルムのようにやわらかくした
エナメルも復活。
アリニン加工やアンチック加工を施すことで
透明感と奥行きがある印象に。


エコレザーなど
環境に配慮した技術や加工によるレザーは
ますます注目されています。
顔料を使わず、透明感のある革として
トレンドを牽引。

色はグレーを基調に赤系のバリエーション、
茶に黄色を加えたバリエーション
が増えており、深くあたたかみがある色調が主流だそう。

 

ラボラトリー.JPG

情報発信コーナー、「トレンドラボラトリー」では
[TLFトレンドセレクション]として
[伝統を超えるタッチ(オーソドックス×ナチュラル)]、
[語りかける革感(多彩に変化する艶)]、
[ウォームレリーフ(立体感で訴求する表面効果)]
といったテーマに分け、展示。

 

ほかにも各社の得意ワザを生かした素材を
来場者による人気投票で個性を競う「極めのいち素材」や
アーカイブに眠る[型]を発掘、さまざまな皮革にスタンプし表現する
プチミュージアム「EMBOSS HIKAKU」などにより、
多彩な表情づくりの可能性を追求。

林きょうこさん.JPG

会場で出会った人気デザイナー 林きょうこさん(コケット)も
オレンジから赤にかけての色合いに注目していました。

冨田さんブース.JPG

リーディングカンパニー 富田興業でも同様のトーンで
コーディネートし、ディスプレイ。

http://www.tomita.co.jp/

 

 

松岡さん.JPG

松岡商店では、赤みのある色合いのムラ染めが好評。

http://www.jlia.or.jp/506

 

 

吉比さんファー.JPGのサムネール画像
老舗企業 吉比産業では、プリントし、さらに型押しがされた
表面効果にこだわったファーが。

http://www.kibi-1882.co.jp/
 

 

ほかにも、新しい潮流が感じられるレザーがいっぱい。
レポートは次回に続きます。

 

 

 

 

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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