欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2011年5月 の記事

カテゴリー: 国内革事情


東京の東側、台東区南部地域一体を
ひとつの街としてネットワーク化した地域イベント
「たいとうモノマチ」が
20日・金曜~21日・土曜の2日間開催。


モノづくりに関心がある人、
モノづくりをしたい人、 こだわりのモノを買いたい人が、
モノづくりのマチに集まりました。


 

このエリアのランドマーク的存在、
創業支援施設 台東デザイナーズビレッジ
(デザビレ)では、
この時期の恒例となった施設公開。


廃校となった小学校をそのまま生かしてリノベーション。
レトロで雰囲気のいい建物が好評。
一昨年は「writtenafterwords」、「ミキオサカベ」といった
東京コレクション参加メゾンの
ファッションショーの会場に選ばれたり、
アクセス数が高いウェブメディア
「ファッションスナップ ドットコム」が入居しているなど
カルチャー&ファッションの情報発信の場
として認知度が高まっています。


先日は、著名なカメラマン 十文字美信さんによる
大女優 大竹しのぶさんのグラビア撮影も。
テレビ・雑誌関係者から
ますます注目が集まっているようですね。

 

 

 

話題のスポットとことで、回を重ねるごとに集客がアップ。
近隣住民のかたがた以外にも
ファッション好きのユーザーから外国人のかたまで
幅広い層がご来場。

入居ブランドのアトリエの一般公開、
作品販売から
卒業生ブランド、浅草モノづくり工房、
台東ファッションザッカ企業の
出張アトリエセールまで コンテンツが充実。

台東ザッカ.JPG

バッグ、シューズはもちろん、財布、ポーチ、
カードケースなどのスモールアイテム、帽子、ベルト・・・
服飾雑貨を展示販売。

直営ショップがないメーカーにとっては
ユーザーと直接触れ合う貴重な機会ということもあり
ひとつひとつていねいに説明し、
ジャパンレザーの魅力を伝えていました。

 

 

周囲には 歴史のある地場産業のメーカーが
点在しています。


都営地下鉄大江戸線・つくばエクスプレス 
新御徒町駅前にある
三和袋物でも特別セールを実施。

三和さん2.JPG

自社で手がけるサイフや小銭入れを市価の1/3で販売。
入場制限はありませんでしたが
バーゲンセール会場のような混雑ぶり。

 

 

 

ビギナーからプロフェッショナブルまでを対象とし
幅広い用途に対応した皮革と
レザークラフト関連アイテムを取り扱う協進エル。

エルさん3.JPG

レザーパーツが大特価で販売。通常よりもかなり多い来店があったそう。

店頭で端革のつめ放題が好評でした。
 

 

 

 

まだまだお伝えしきれないので
次回に続きます。


 

 

 


また、来月には おとなりの墨田区
「すみだもの処」にて
ものづくりイベントが開催されます。
くわしくは
当サイト プレスリリースのコーナーを
ごらんください。

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 国内革事情

 

 

昨年からスタートし、3回目となる
合同展示会「モノステージ」が4月21日・木曜から4日間、
東京・浅草 隅田川のほとりにある
隅田公園リバーサイドギャラリーで開催されました。

 

 


 
皮革製品を中心とした地場産業の活性化を図り、
ものづくりを支える事業者を育成する施設としてオープンした、
事業者支援施設「浅草ものづくり工房(モノコボ)」
入居ブランドをはじめ、
靴・バッグなどの若手クリエーター 約35組が参加。

 

モノステ3 来場者.JPG


テーマを[GO! EAST! hand in hand,step by step]、
サブテーマを[ひと、もの、つながる。
あしたを、つくる。]と設定。


東京スカイツリー建設で注目される
東トーキョーエリアから
日本のものづくり復興を目指した今回は
参加型コンテンツを増やし、来場したユーザーとの

[つながり]を強化。


なかでも東日本大震災 被災者・被災地支援のための
モノステージ チャリティ企画では

ワークショップが好評。
総額 66.433円を義援金として日本赤十字社に寄付されました。
参加者と来場者の想いが被災地に届きますように。

 

モノステ3 相談コーナー.JPG

熟練の靴職人による足と靴の相談コーナーには
絶え間なく若いひとたちが訪れ、ほかにはないコミュニケーションが。

 

モノステ3 富田さん.JPG

富田興業による 2011-2012年 秋冬トレンド皮革紹介
日本では希少なヒストリカルシューズ、舞台靴、
ハンドメードの靴ができるまでの解説・・・ほか展示コーナーも充実。

 

 


震災の影響は否めないものの
4日間でトータルで約850名ものかたがたがご来場。

バイヤーなどからの反応もあり、
百貨店をはじめ、さまざまな商業施設から
イベントへのオファーも多数寄せられたそうですよ。

改めてお知らせしますね。

 

 

 

 

さて、今週末は台東区南部地域一体
(御徒町~佐竹商店街~台東デザイナーズビレッジ~蔵前・浅草橋)で
行われる地域イベント「たいとうモノマチ」が開催。

[台東デザイナーズビレッジ施設公開]では
浅草ものづくり工房 入居クリエーターも参加するそうです。


地元メーカーの製品セールは大特価!
また、端革・ハギレ、レザーパーツのセールも。
ハンドメード派のかたはもちろん、
「Japan Leather Award 2011」エントリーを
予定しているかたにもおすすめです。

 

20日・金曜~21日・土曜は
ものづくりの街・東トーキョーへお出かけしてみては
いかがでしょうか?

 

 

くわしくは
こちらをごらんください。

 

たいとうモノマチ

http://www.monomachi.com/

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 国内革事情

 


4月27日 東京・浅草 浅草ビューホテルにおいて
日本皮革産業連合会青年会(代表幹事 遠藤正樹)主催により、
会員を対象にしたセミナー
「Japan Leatherのブランディングについて
 ~[平均年齢50歳の国]におけるブランディング視点~」が開催されました。。

青年会セミナー1.JPG

青年会セミナー2.JPG

青年会セミナー3.JPG 講師は大手広告代理店 株式会社博報堂 
常務執行役員 小沢正光さん。

 

 

 

 

シャープ アクオス 亀山モデルほか
数々のビッグプロジェクトのプロモーションを手がけるなど
第一線でご活躍なさっている
小沢さんから貴重なお話を伺いました。

 

まずはタイトルにもある
[平均年齢50歳の国]の解説から。

 

 


■[平均年齢50歳の国]におけるブランディング

 

現在、日本人の平均年齢は45歳、
2025年には50歳に。
日本は世界ではじめての
1億人の[老]の国なんだそうです。

 

他国と比較すると・・・


日  本:45歳(平均年齢)世界最高齢 
アメリカ:37歳
中  国:35歳
ベトナム:27歳

 


中国の中間層は現在既に3.2億人、
2015年に6.4億人2020年には9.5億人に。


中国に生まれるであろう巨大な中間層=大衆ブランド層に
日本ブランドを発信していくにあたって
これまでの発展の歴史が大きな利点になるそうです。

 

そして、今後の考え方を提示してくださいました。

 

 

 


■変化をする[日本品質]論

 


日本が貿易赤字の相手国は世界でたった3ヶ国
イタリア、フランス、スイス。
いずれの国も軽工業、ラグジュアリー市場で
ブランドを構築しているが
日本がこの分野でグローバル化していくのでは?


これまでの日本品質は
クルマ 家電に代表されるハード、モノ品質でしたが、
今後は 脱・クルマ 脱・家電 
ソフトの品質へと大きく変わっていくそうです。

 

 


■新しい日本ブランド構築のための4つの要件


[成熟した文化に裏づけられたストーリーがあること]
[質の高い顧客とのインタラクションがあること]
[世界に誇るサービス品質をプロダクトに埋め込む]
[工場ブランディング、生産プロセスのブランディング]

 

受け継がれたきた「もてなし」は、
送り手←→受け手とのインタラクション(相互作用)を育て
文化に裏づけられたストーリーに。
現在では、さまざまな分野でアメリカに圧勝、
日本のサービス品質は世界レベルに達しているそうです。


ある中国企業の社是には

「ドイツの品質」
「中国の価格」
「日本のサービス」と、いわれるほどだそう。

 


また、例として
空調で平成22年度空調事業の売り上げ高が
世界一となる見込みと発表されたダイキンをご紹介。
 

空調は、単なる温度コントロールではない
温度、気流、清浄をコントロールし
快適な室内環境をつくり出す
それぞれが世界唯一の技術、同社にしか実現できない
[快適]は
日本のものづくりを反映していますね。

 

 

 


■ジャパンレザーのブランディング・アイディア

 

まとめとして「心地」をフィーチャーした
ブランディングをご提案。


四季があり、多様な気候のある
土地柄だから生み出せる。
靴でも日本にしか生み出せない[履き心地]がある。

文化の蓄積によって、
初めて生み出され、市場でも理解できる。


靴脱ぎ文化×フィット感、
履き(脱ぎ)やすさと履き心地の両立という
日本の靴ならではの品質。
「靴をつくる技術」×「フィッティングなどのサービス」の
掛け算の力も日本の靴の強み。


それぞれを[心地]をいうキーワードでつなぐことで
ジャパンレザーの魅力が伝わりやすくなりますね。

 

 


最後に震災後の方向性として・・・

 

戦後の復興とは違う回復への道筋をたどる
今だからこそソフトの時代。

文化を背景とし、
人とお客と技術が残っていれば
ブランドが成立する、と 力強いメッセージ。

 

 

データに基づいた詳しく丁寧な解説と
独自のアイディアの数々・・・
ジャパンレザー・ブランディングのための
ヒントが詰まった2時間でした。

 


 

 

 

 

 

カテゴリー: 国内革事情

 

“足の美と健康”の国際靴・雑貨見本市
「第42回ISF」が4月12日~14日
東京・池袋 サンシャインシティ文化会館で開催されました。

 

3月11日に発生した東日本大震災と
福島原発 事故の影響で
海外からの出展取りやめが多かったものの
国内外から101社
(国内72社、海外29社)が出展。


3日間の合計は、前回より微増の5009名。


特に関東・東海地区からの
来場者が2ケタ増。
震災後、消費マインドが低下するなかであるものの
活発に商談が行われました。

 

 

 

開催テーマは
「ウェルネスで、新業態」。

ウェルネスは[健康を増進し、スタイリッシュで快適
に暮らす]ライフスタイル。
“足の美と健康”をトータルにとらえ、
新たな売場づくりを刺激。


テーマでもある[ウェルネス]、
[ファッション]、[グローバル]で会場を構成。

[ウェルネス]ゾーンでは
コンフォート&ウォーキング向けシューズを中心に
関連アイテムが発表されました。

 


[ファッション]ゾーンとして
レッグウェアとのコーディネートを提案。
ファッションショー、有名モデルによるトレンド分析、
ファッションアドバイスも大好評。

そして、英語、中国語の無料通訳が常住。海外からの
出展社、来場者とのコミュニケーションが
スムーズな[グローバル]ゾーン。

ほかにもセミナー、イベント、体験、相談・・・と
さまざまなアプロ―チで展開。

 

 

たくさんのブースから一部をピックアップ。

 

クリエーターとのコラボレーションが注目を集める宮城興業。

宮城興業さん.JPG

1点ごとにコンセプト、ネーミングが凝っているのも特徴。

 


軽さを表現するため

ハカリを用いて展示した神戸レザークロス。

isf1104神戸レザークロスさん.JPG

思わず足を止めてしまうバイヤーが多く見受けられました。

 

isf1104フットケア.JPG


3日目は一般ユーザーも入場することが可能。
体験コーナーをはじめ、
出展社とのコミュニケーション。

みなさん楽しそうに会場をごらんになられていましたよ。

 

 


[モノからコトへ]という提案は
現場でも すぐ役に立つものばかりで収穫が多い内容。

さらなる広がりを予感させる合同展示会でした。

 

次回、第43回ISFは、
10月4日~6日が予定されています。


どうぞお楽しみに。


 

 

 

 

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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