欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2011年6月22日 の記事

カテゴリー: 国内革事情

 

 

協同組合資材連 主催、
東京都 共催、
経済産業省、台東区、
社団法人日本皮革産業連合会 後援
リネアペッレ 協賛のもと
「2012春夏コレクション 
 第84回東京レザーフェア」が開催されました。

 

6月16日~17日の2日間
東京・浅草 都立産業貿易センター台東館に
58社・9団体が出展。

テーマに掲げた「スタイルにとらわれない自然!」にリンクする
さまざまなアプローチの
レザーと関連資材が展示発表されました。

今回も業界関係者だけでなく、学生、ユーザーも増え、
会期中には計5,399名もの来場者が。
同時開催された実演、セミナー。ワークショップにも
数多くのかたが参加し、
会場は熱気であふれていました。

 

 

 

まずは、主催・協同組合資材連から発表された
「2012年春夏の資材トレンド」から
レザーの傾向を一部ピックアップし、ご紹介します。

 

 

突出した流行がなく、多様化が進んでいますが
全体としてはシンプル、ナチュラル、
ソフト、ライトという言葉で表現されるものが継続。
ソフト感を反映して
カーフ、シープ、ラムが増加しています。 

 

レザーフェア1106兵皮連ホース.JPG

 

ホースのエコレザーも好評。

(画像は兵庫県・兵庫県製革産業協同組合連合会ブースより)

 

またツヤ感のある光沢革の人気が続いているなか、
再び、エナメルに注目が集まりました。
特に、透明感のある塗膜でソフトなタイプが多く、
なかにはスーパーソフトエナメルと
名づけられたガーメントタイプも登場しています。

レザーフェア1106和歌山.JPG

(画像は和歌山県・和歌山県製革事業協同組合ブースより)

 

 

 

3月に発生した東日本大震災を意識して、
元気の出る色、気分を明るくする色をトレンドとして提案。
ビビッドなイエロー、オレンジ、
グリーン、ブルー、ピンクなどがメインです。
春夏シーズンではありますが、
抑えめの色調で仕上げたものも見受けられました。
根強い人気に支えられた
ベージュやブラウンなどナチュラルカラーも見逃せません。

レザーフェア1106東京都.JPG

プリントでは、ドット、花柄、チェック柄が主流。

(画像は東京都・東京都製革業産地振興協議会ブースより)

 


型押しでは、爬虫類が中心。クロコダイル調が落ち着き、

2011-12年秋冬シーズン、話題となったスネーク調に移行。

レザーフェア1106東京都2.JPG

立体的な表現も増え、多彩なバリエーションで展開されました。

(画像は東京都・東京都製革業産地振興協議会ブースより)

 

 


ほかにも見どころがいっぱいのレザーフェア。
レポートは次回に続きます。

 
 

 

 

 

 

 

 

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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