欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2011年8月 の記事

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前回に続きまして
「インテリア ライフスタイル トウキョウ2011」展
レポートをお届けします。

 

6月1日~ 3日に行われた同展示会の
スピンオフ企画として
“見本市と百貨店がコラボレーションしたB to C イベント”を実施。
7月28 日~8 月1 日の5 日間、
東京・池袋 西武池袋本店7階インテリアフロア催事場にて
『Interior Lifestyle at SEIBU
(インテリアライフスタイル アットセイブ)』が開催。
今回が2回目。会場には73 社の
デザイン・プロダクトがそろい初日より数多くの来館者を記録。
週末には人垣ができ、1日約100 個も売れた
商材もあるなど盛況。
インテリアを軸にしたライフスタイルの
新提案は

とても好評だったようです。

 

 


また、同展示会に出展した皮革関連ブランドや
クリエーターたちも
ゆるやかな連携による新鮮な提案をしていました。

その一部をご紹介します。

 

 

 

 

コケット

 

合同展示会「la vetrina Vol.6」で

サブテーマとしていた「ブライダル」をフィーチャー。

コケット 1.JPG

 

コケット 2.JPG

 


選抜2ブランドで参加。「人生最大のハレの日、
よろこびの場をデザイナーの視点で

演出したい」とこのプロジェクトの発起人ともいえる
デザイナー 林きょうこさん。
また新郎新婦だけでなく、まわりのひとたちにも
使うことができるものを、と
お祝いの席でドレスアップするためのクラッチバッグ、
ハンドバッグほか
アクセサリーブランドによるマリッジリングや
引き出物などを発表。

ファッション雑貨とインテリアをボーダーレスに表現した
ミニプラント(観葉植物を入れる)バッグなどは
百貨店、セレクトショップほか
いろいろなジャンルのバイヤーから問合せ、
オファーが多数あったそうです。



http://www.coquette.jp/concept/index.html

 

 

 

 

F+(エフプラス)

 


日々の生活と密接な関係にあるショッピングという
行為を起点に、消費者、企業、現地支援団体、
支援を必要とするひとたちを結ぶ、
継続的な復興支援プロジェクト F+(エフプラス)。

 「F」は「ふるさと」「復興」の頭文字。
「+」は復興以上の成果を目指す意思表示として
冠しているそうです。

参加企業はエントリー商品と寄付の割合と、
支援したい対象(子ども、女性、高齢者・障がい者、
食の生産者、伝統工芸)を決定し、
既存の商品に F+ブランドをつけることで復興支援に。

エフプラス.JPG

7月には被災地でのパートナー組織が
一般社団法人として仙台市にて設立され、本格的に始動。
店頭展開もスタートし、注目されています。

今後が楽しみですね。

 


http://www.fplusproject.org/

 

 

こちらも併せてごらんください。

http://fashionjp.net/creatorsblog/suzuki/
(2011年8月31日更新分)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 国内革事情

世界のリーディングカンパニーが集い
東京から世界へ向けて「ライフスタイルを提案する」
インテリアの専門国際見本市
「インテリア ライフスタイル トウキョウ2011」展が東京ビッグサイトにて開催。

http://www.interior-lifestyle.com/

 

ilt2011 1.JPG

 

 

521社(国内452社、海外69社)が出展。
6月1日~ 3日の3日間で計24,085名が来場。

暮らしを彩り豊かに演出する
トレンドアイテムが発信されました。

 


インテリアグッズ、家具、照明、ホームテキスタイル、
デザインプロダクトなど
さまざまななジャンルから多数のアイテムがそろい、
毎年見逃すことのできない見本市と
評価が高まっています。

 


ギフト・ファッション関連アイテムも充実。
皮革業界からも参加した
注目ブランドを一部ご紹介します。

 

 

 

 

カーマイン

 


インキュベーション施設 台東デザイナーズビレッジ卒業後、
近隣にアトリエ&ショップをオープンし話題。

カーマイン ヨリ.JPG


アクセサリーとアートの隙間に位置するようなアイテムを発表。
ミュージアムショップ、インテリアショップなどで
販売され、幅広い年代に支持されています。

東京ピッグスキンとのコラボレーション企画も好評。
ステーショナリー感覚の雑貨シリーズが
大手セレクトショップでヒット中。


http://carmine-web.com/index.html

 

 

 

m+ (エムピウ)

 

建築設計という畑違いのジャンルから転身した
デザイナー 村上雄一郎さんによる m+[エムピウ]。
ご自身のイニシャルの m に
プラスをつけ「作り手+誰か」によって、
ものが完成する・・・という意味を込めたブランド名。

 

エムピウ ヨリ.JPG

 

自然が育む天然素材を使用し、信頼できる職人との

連携によるものづくりは
じわじわと人気を集めています。
東京・蔵前のアトリエ&ショップは
現在のイースト東京ブームの先駆け的存在です。

 


100枚入る名刺ケース「cento」(イタリア語で100)など
アイテムのネーミングもセンスがよく
コンセプトが明快。
デザインワークにも優れた点が
メディア掲載やファンの広がりへとつながっています。

 


http://www.m-piu.com/

 

 

 

 

 


ヴィンテージ リバイバル プロダクションズ

 


ジーンズのブランド表記に使用されるパッチ素材 SFPを製品として、
現代に蘇らせたことを語源とし誕生したブランド。
SFPをはじめ、革など多様なマテリアルを組み合わせ、
新たな視点で製品を発表。
すべて日本国内のファクトリーでハンドメードされています。

 

 

クリップ.JPG

 


注目を集めていたのはキーホルダー キークリップ(特許出願)。
バッグやポケットに簡単クリップできる仕様。
トート、ハンド、ショルダーバッグ、
ブリーフケース等の内ポケットや外フレーム、
ボトムスのポケットにもクリップ可能。
マグネットが内蔵されていて
帰宅時にはスチールデスクなどにつけることもできる
マルチユースも人気の理由です。

 


http://www.vrp-jp.com/index.html

 

 

 

 

 

レポートは次回に続きます。

 

 

 

こちらも併せてごらんください。

http://fashionjp.net/creatorsblog/suzuki/
(2011年8月24日更新分)
 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 国内革事情

 


東京の東側 JR秋葉原駅~JR御徒町駅間高架下の
遊休スペースを利活用した
「2k540(ニーケーゴーヨンマル) AKI-OKA ARTISAN」にて
靴&バッグ、雑貨を手がける
クリエーターと職人たちによるマルシェが

8月4日~8日の5日間開催されました。

http://www.jrtk.jp/2k540/

 

 

モノマルシェお客さま.JPG

 

 

おなじみのヒロコレッジをはじめ
台東デザイナーズビレッジ
(デザビレ)卒業生ブランドも出店する
話題の商業施設。
雑誌・テレビほかメディアの取材が多く、
注目を集めています。

 

かつてこのエリアは、江戸の文化を伝える
伝統工芸職人の街であった歴史を受け継ぎ、現在では
ジュエリーや皮革製品ほか、
ファッション雑貨の生産では 日本一ともいわれています。

そんな土地柄を生かし「ものづくり」をテーマに設定。
アトリエ+ショップ、体験イベントなど、
手のぬくもりが感じられるライフスタイル提案が好評。
早くもリピーターが多く、
幅広い年齢層の男女が訪れています。

 

ちなみにこのネーミングは鉄道用語。
東京駅を起点とした距離「キロ程」で場所を示しており、
同施設は2k540m付近にあるため
「2k540(ニーケーゴーヨンマル)」となったそうです。

 


さて、今回のマルシェは
「つくる、うる、つながる」をコンセプト。
デザビレと同様、
台東区のインキュベーション施設
浅草ものづくり工房に入居するクリエーターたちのほか
新進気鋭のニューカマーたちが参加。

 


その一部をピックアップしてご紹介します。

 

 

 

 

 

ダッシュカンパニー(インドアーシューズ)

 

モノマルシェ パントフレックス.JPG

 

内履き用靴として設計されましたが、
外履き用としての機能を充分備えるパントフレックス。

特殊な構造で靴内の空気循環を促進。
表側と裏側、中敷・・・とすべて天然皮革を使用。
節電ビズが急速に普及した今年、
通気性にすぐれ、蒸れずに快適と好評です。


またトラベル用、学校行事に対応する上履きとして
大人の女性から支持されています。
3.11後は、歩きやすい靴のニーズの高まりから
オフィス内での置き靴としてのお買い上げも増えたようです。

 


http://www.dashcompany.co.jp/

 

 

 

 


Shoes Uemura(クイーンサイズ婦人靴)

 

モノマルシェ クイーンサイズ.JPG

 

売れ筋のサイズに比べてバリエーションが少なく
ベーシックなデザインばかり・・・
と悩む女性ユーザーが多い潜在的需要に着目し
イレギュラーサイズを積極的に企画・開発している同社。
ファッション性と同時に
「履く人にやさしい靴」であることを重視。
靴底に工夫し、クッション性とグリップ力をアップ。
歩きやすさ、疲れにくさを実現。
マイナスイオン効果と3Dクッションを取り入れ
さらなる履きやすさを追求しています。



http://shoes-uemura.co.jp/

 

 

 

 

 

 

天草製作所(ハンドメイドシューズ)

 

天草1.JPG

 

デビューしたばかりのニューカマー。
「機械では伝わらない
“手作りの温かさ”を伝えたい」との
熱い想いが込められたハンドメードシューズを展開。

「Enjoy shoes. 」
=「靴を楽しめ」をテーマに
広告関連で活動してきたクリエーターが
ジャンルを変え、さまざまなアイデアを靴で表現。


カラフルなパッチワークや
魚のウロコをイメージしたというモデル、
印伝の技術を応用し鹿革にプリントしたシリーズなど
作品性、独自性の高さが目をひきます。
海外の展示会に出展した際には
メディアに取材され、ロシア、フランスの雑誌に掲載。
日本国内での活躍も期待されますね。

 


http://14487437.at.webry.info/

 

 


初回ながら、大きな反響があった同マルシェ。
ユーザーのかたがただけでなく、
著名なショップ、プレス関係者も多く来場したのだとか。
定期的に開催されるプランも。
次回は11月ごろを予定しているそうです。
どうぞお楽しみに。

 


こちらも併せてごらんください。(2011年8月17日更新分)


http://fashionjp.net/creatorsblog/suzuki/
 

 

 

 

カテゴリー: 国内革事情

 

 

JFW インターナショナル・ファッション・フェア(IFF)
7月展レポート、今回が最終回です。


IFF

http://www.senken-ex.com/iff/index.php

 

 


3回目はファクトリーブランドを中心にご紹介します。

 

 

 

新ブランド ウルフ&ドッグがIFF初出展。

 

井上鞄さん.JPG

 


国内で生産することを妥協せず、
東京スカイツリーのおひざもととしても知られる
東京・墨田区を拠点にものづくりを追求。
日本エコレザー基準認定のピッグスキンほか
上質のマテリアルを使用。
大人の男性のライフスタイルにマッチする
バッグコレクションを発表しました。


バイヤーからの評価も上々。
東京。新宿エリアの百貨店でのトライアル、
専門店ほか新規取引が多数決定。
メンズマーケットに
果敢にチャレンジしていくそうです。

 

井上鞄製作所 

http://www.wolf-and-dog.com/

 

 

初出展ブランドがもうひとつ。

 

 

 

肉食女子系バッグブランド ジャスミン。

 

ジャスミンさん 内観.JPG

 

夜に開き、官能的な香りを放つ
妖艶な花をテーマに男性を虜にしてしまう
セクシーな女性をイメージ。


4月下旬 開催された
「西日本ハンドバッグ大展示会 2011秋冬」でデビュー。
ランジェリーに使用される上質なレースと
レザーとを組み合わせ、
セクシーなテースト、アクセサリー感覚、
値ごろ感のある上代設定が好評。

 

ジャスミンさん 接客.JPG

 

ていねいな接客から、熱い想いが伝わり
大手百貨店、専門店のバイヤーの感触もよかったそう。
早速、オファーが届いているとのことです。


http://www.pellesacca.co.jp/category/1508999.html

 

 

 

 

 


日本国内のシェア 90%を占める香川県を拠点とする
老舗ファクトリー 福田手袋。
ラグジュアリーブランドのOEMを手がけるなか
国内外で評価が高まり、
オリジナルラインがさらに充実。

受け継がれたテクニックをベースに
トレンドを取り入れ、
新たなニーズを掘り起こしています。

 

福田手袋さん 商品.JPG

 

コレクションでも話題となったトレンドの
ドライビングタイプほか、
トラッド、カントリーテーストなど
バリエーション豊富なラインナップを発表。

 

福田手袋

http://www.fukudaglove.co.jp/

 

 


震災後の消費動向の変化を反映し
国内回帰が進むなか、本物志向、オリジナル性のものづくりが
プレス関係者・バイヤーから支持され、
ジャパンレザーへの期待の高まりを強く感じられました。

 

こちらも併せてごらんください。

http://fashionjp.net/creatorsblog/suzuki/

 

 


次回、JFW インターナショナル・ファッション・フェア(IFF)
1月展は2012年1月25日~1月27日に開催されます。


会員24団体、会員企業のかたで
出展される際は
当ホームページ プレスリリースのコーナーを
告知にご活用ください。
 

 

 

 

 

カテゴリー: 国内革事情

 

 

 

前回に続きまして
JFW インターナショナル・ファッション・フェア(IFF)
7月展レポートです。


IFF

http://www.senken-ex.com/iff/index.php

 

 


2回目はクリエーター系ニューカマ―ブランドを
中心にご紹介します。

 

 


履き心地のいいレディースシューズが
クチコミでじわじわと人気を集めているアトリエ65。

「繊研新聞」(8月3日10面)に掲載され、話題になっています。

 

おなじみのインキュベーション施設
台東デザイナーズビレッジ(デザビレ)入居ブランド。
イベント、催事へのオファーも多く、
東京・品川 JR品川駅構内
エキュートで行われたイベントでは売り上げ好調です。

足を計測をし、履くひとのニーズを聴く、ていねいなカウンセリング、

一番近い木型で仕上げるオーダーメードがその理由。

 

IF1107 65 1.JPG

 

 

IF1107 65 2.JPG

 


こちらはアンクルストラップ、リボン、アクセサリーが
付け外しできる4WAYタイプ。
おそろいの素材・デザインでパスケースが登場。
バッグにしっかり固定しながらも
付属のストラップが伸び、
出改札時のタッチもスムーズですね。


今週末もデザビレで受注会が開催されます。

http://atelier65.exblog.jp/

 

 

 

 

 

ニットを主体に展開する小物ブランド commeminiは
雑誌「装苑」、「リンネル」などに掲載され、
注目されています。


気張らず日常に着けることができて
1日がちょっと楽しくなるアイテムをリリース。
ストール、マフラー、ニット帽、
アームウォーマーといった従来のコレクションに加え、
初めてレザーを用いたアクセサリーを発表。

 

IF1107レザー細編.JPG

 


細い革ひもで編み込まれています。
ネックレス、ピアスのほか
今後も幅広くラインナップが増えるとのことです。

 


http://blog.commemini.com/

 

 

 

ナチュラルテイストで話題のへミングスから
デビューした新ライン テンテ。

 


部屋で悪目立ちしてしまいがちな
ティッシュボックスを
インテリアに合わせ覆ってしまおう、という
発想から生まれたプロダクト。

 

IMG_8442.JPG

 

今回は東京・墨田から発信されるSAYAとの
コラボレーションが実現。

日本エコレザー認定
(おなじみのマークを配した下げ札が目印です)
されたピッグスキンを用い、
伝統的な水引のモチーフが直接刺しゅうされています。



http://www.hemings.co.jp/tente/what.html

 

 

 

 

レポートは次回に続きます。

 


こちらも併せてごらんください。

 


http://fashionjp.net/creatorsblog/suzuki/

 

 

 

 

 


 

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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