2011年11月 の記事
November 30, 2011
『Japan Leather Award 2011 in 西宮阪急』スタート!
カテゴリー: 国内革事情
本日 11月30日(水)、阪急阪神百貨店 西宮阪急にて
『Japan Leather Award 2011 in 西宮阪急』がスタートしました。
12月13日(火)までの二週間、同店で
Japan Leather Award 2011 グランプリをはじめ、
各部門賞と特別賞の受賞作品の展示と販売が行われます。
[ ただし、販売は受賞者と西宮阪急の直接契約によるもので、
社団法人 日本皮革産業連合会(JLIA)は関与していません。 ]
「ジャパンレザーアワードバザール」(西宮阪急主催のイベント)が同時開催。
「Japan Leather Award 2011 西宮阪急セレクション」として、
応募作品や受賞者(社)の商品も販売されます。
期間中、「革の魅力」というテーマでさまざまな展開も。
革製のミニバッグや携帯ストラップを
つくることができるワークショップ、革についての解説、
カービングの実演コーナー、などが登場。
それぞれ、関西のカリスマ的ショップ レザークラフトフェニックス
(社団法人 日本皮革産業連合会が提案する
『革育(かわいく)』実行委員会にも参加)が実施。
小・中学校授業での依頼も数多く、
大人はもちろん、お子さんでも安心ですよ。
スケジュールは
『Japan Leather Award 2011』ツイッターで
お知らせしています。
こちらをごらんください。
▼
https://twitter.com/#!/search/leatheraward
また、『Discover Japan DESIGN』(枻出版社)特別編集
『Japan Leather Award 2011 受賞報告』の小冊子を配布。
グランプリをはじめ各受賞者のインタビュー、アトリエ訪問などが
掲載され、受賞作品をより深く知ることができる一冊です。
こちらの配布は同会場のみとなっております。
ジャパンレザーのバイブル『日本の革』最新号も発売されています。
まだお手もとにないからは この機会にお求めください。
レポートは次回に続きます。
■ 参考URL ■
西宮阪急
▼
http://www.hankyu-dept.co.jp/nishinomiya/
November 23, 2011
第2回「モノマチ」レポート
カテゴリー: 国内革事情
歴史ある ものづくりが息づく職人の街、
東トーキョー 徒蔵(カチクラ/御徒町~蔵前)。
"デザビレ"の愛称でもおなじみ
台東デザイナーズビレッジ卒業生ブランドをはじめ、
クリエーター自身のアトリエ&ショップを皮切りに地域が活性化。
JR秋葉原駅~JR御徒町駅間 高架下スペースを
利活用した商業施設
「2k540(ニーケーゴーヨンマル) AKI-OKA ARTISAN」には
地元メーカーのショップもオープン。
エリア全体で、ものづくりを発信するようになりました。
そんななか、合計220組以上の企業、
アトリエ&ショップが参加するイベント、
第2回「モノマチ」が11月18日(金)~19日(土)の2日間開催。
日本で2番目に古いといわれる商店街で「モノづくり市」が。
マルシェ感覚のイベントには前回1日2000人が訪れ、
トータルでは述べ1万人もの来街者を記録。
今回は悪天候ながらも、このような混雑ぶりでした。
またメーカー、ファクトリー、クリエーターとの連携がスタート。
レザーで表紙を選びカスタムメードできるノートが話題の
地元企業 野村製作所(写真上)× ステーショナリーショップ カキモリ
コラボレート企画。
2日間で約200冊ものオーダーが!
スタッフ総動員でも製作が間に合わないほどだったそうです。
ラモーダヨシダでは、財布の製作プロセスを紹介する動画や
パーツの展示、実演などが行われ、好評でした。
上質な小物とていねいな接客が支持された三和袋物。
リピーターが多数ご来店。
前回の「モノマチ」でお買い上げになられた
カードケースを拝見。
いい色合いにエイジングしていますね。
日本国内でつくられた皮革製品の味わい、使い育てる魅力はもちろん、
つくり手とのコミュニケーションを楽しんでいらっしゃる
ユーザーが増えていることを実感しました。
次回は2012年5月ごろ開催予定。
ますますパワーアップするイベント、皮革製品にご期待ください!
こちらも併せてごらんください。
▼
http://fashionjp.net/creatorsblog/suzuki/2011/11/2-5.html
■ 参考URL ■
「モノマチ」公式サイト
▼
http://www.monomachi.com/
野村製作所
▼
http://www.nomura-purse.co.jp/
ラモーダヨシダ
▼
http://www.lmy.co.jp/index2.html
November 16, 2011
「台東区モノ作りフェア」レポート
カテゴリー: 国内革事情
人気イベント「ジャパニーズレザー クラフトマンワールド」が
現在、東京・銀座 銀座松屋で開催されています。
1階 スペース・オ ブ・ギンザ(吹き抜けスペース)のメーン会場のほか、
5階特設スペースでは
「台東区モノ作りフェア」が行われました。
ものづくりの歴史・精神が息づく、東京・台東区。
皮革製品は日本一の生産地ともいわれ、近年では若手クリエーターたちが
アトリエ & ショップをオープンし、
ファッションの発信地としても注目されています。
台東区では創造性と技術力に優れた地域産業のさらなる発展を願い、
さまざまな取り組みを実施。
今回、展示・販売しているブランドからピックアップしてご紹介します。
ヴァッセル
キッチンまわりの道具や食器などをモチーフとした
個性派ブランドとして知られるヴァッセル。
紙袋をイメージしたバッグはエコレザーを用い、
紙のような質感を表現。
経年変化とともに革らしいソフトな質感を楽しめるそうです。
折りたたむこともでき、
ショルダー、クラッチバッグとしても使えるのも魅力です。
アバッリ
建築、写真関係の仕事を経て、
鞄職人への道に進んだ加藤 光也さんが主宰。
鞄、小物製作の傍ら、自身の活動を発信した
ブログが人気を集めています。
代表的なアイテムのひとつ、コロネ型のキーケースほか
スモールアイテムを販売。
期間中は会場内で実演も行い、好評でした。
ウルフ & ドッグ
今年デビューしたばかりのニューカマーにもかかわらず、
有力百貨店との取引、著名ブランドとの
コラボレーションなど、鮮やかなスタートダッシュが話題。
日本国内でなめされた世界屈指のホースレザーを使用したり、
製品染めを複数回重ねるなど
つくり手のこだわりをしっかりと表現しつつ、
ファクトリーブランドならではのリアルなプライスを実現。
そのコストパフォーマンスが
バイヤー、クリエーターに支持されています。
スペースクラフト
シューズデザイナー・金井 仁さんが手がける新進気鋭のブランド。
「クラシック & モダン」をコンセプトに設定。
古さの中にある新しさ(モダン)。
新しいのに古さ(クラシック)を感じさせるものを表現しています。
メンズ & レディースを有力セレクトショップで展開。
レディースはナチュラル系媒体に掲載後、
ユーザーからの問合せが殺到し、ブレーク中です。
週末にはアトリエアミ―チによる革小物体験を実施。
ファッショナブルな大人の女性も
「革育(かわいく)」を楽しんでいましたよ。
■追記■
「ジャパニーズレザー クラフトマンワールド」は23日で無事終了。
今回も好評でした。
こちらも併せてごらんください。
▼
http://fashionjp.net/creatorsblog/suzuki/2011/11/post-369.html
■ 参考URL ■
銀座松屋
「ジャパニーズレザークラフトマンワールド」特設サイト
▼
http://matsuya.com/m_ginza/event/details/20111109_japan.html
ヴァッセル
▼
http://www.maruyo.in/products/vassel.html
ウルフ&ドッグ
▼
http://www.wolf-and-dog.com/
スペースクラフト
▼
http://www.shibuya-shoes.com/index.html
アトリエアミ―チ
▼
http://www.atelieramici.net/
November 9, 2011
「Japan Leather Award(ジャパンレザーアワード)2011」表彰式が行われました。
カテゴリー: 国内革事情
「Japan Leather Award(ジャパンレザーアワード)2011」
表彰式が11月3日(木)、
東京・南青山 モーダポリティカで開催されました。
プロフェッショナル(紳士靴・婦人靴・メンズバッグ・レディースバッグ・
雑貨・エコレザーの6部門)142作品、
アマチュア(メンズ・レディースの2部門)49作品、
合計8部門191作品もの応募のなかから
その頂点となるグランプリおよび各部門賞が決定。
厳正な審査の結果、以下の方々が選出されました。
グランプリ 紳士靴部門 菅野 光広さん(靴工房MAMMA)
婦人靴部門 倉田 彩加さん(神戸レザークロス 株式会社) ちゃけちょけ
メンズバッグ部門 加治 京造さん(株式会社 吉田) PORTER (ポーター)
レディースバッグ部門 中谷 隆之さん(株式会社 ペレサッカ) Jasmine
雑貨部門 瀧浪 孝さん(TAKINAMI TAKASHI)
エコレザー部門 和田 義治さん(ラ・ジョイア) LA TERRA VERDE (緑の地球)
審査員特別賞 細川 雅彦さん(ロピエ 合同会社) ロピエ
アマチュア メンズ部門 伊藤 玄さん
アマチュア レディース部門 中島 博子さん(MOIERG CORSOPRATICO Bag工房)
Web投票特別賞 由利 佳一郎さん(株式会社 アートフィアー) アートフィアー
おめでとうございます !
受賞作品、受賞者のコメントについては
こちらをごらんください。
「Japan Leather Award(ジャパンレザーアワード)2011」
公式サイト
▼
http://award.jlia.or.jp/2011/news/111103_1.html
本年度同アワード審査員長 株式会社 阪急阪神百貨店
執行役員 横山 勉さん、
2011年度ベストレザーニストに任命された
俳優・タレントの石田 純一さんから
賞状・トロフィー・副賞として賞金(グランプリ:50万円、
部門賞:10万円、審査員特別賞:3万円)がそれぞれ授与されました。
今回のテーマは“つかいやすさが、美しさ。
〜身に着けるニッポンの革2011〜”。
震災後、大きく変化する
ライフスタイル、細分化される需要を反映。
メイドインジャパンの皮革製品によって
普段の生活がより豊かに充実する、新しい機能、使い方を
提案した作品が選ばれたようです。
ファッション産業である皮革産業に、「その時々の
消費者ニーズに即応できる、
新たな“発想・着想”を持つ人材を育成したい」という
当初の目的に沿う結果となりました。
審査会場までお出かけくださった一般審査員のみなさま、
ツイッター、フェイスブックで
Web投票にご協力してくださったみなさまのおかげで、
よりよいコンテストとなりました。
ありがとうございます !
こちらもあわせて、ごらんください。
▼
http://fashionjp.net/creatorsblog/suzuki/
なお、受賞者と受賞作品は
12月1日発売の特別号『Discover Japan DESIGN メイド・イン・ニッポン (仮)』の
ブックインブック(小冊子)にて掲載。
また、11月30日から二週間、モノ・コトの発信で注目を集める
兵庫・西宮 西宮阪急 特設会場にて
受賞作品を中心とした展示販売イベント
(販売されない作品もございます。ご了承ください)が開催されます。
こちらもお楽しみに !
表彰式のようすは、当ホームページの
映像コンテンツ『JILA TV』にて近日配信される予定です。
あわせてご覧ください。
November 2, 2011
「JFWジャパン・クリエーション(JFW-JC)」レポート(3)
カテゴリー: 国内革事情
前回に続きまして
東京・有明 東京ビッグサイトにて開催された
繊維総合見本市「JFWジャパン・クリエーション(JFW-JC)2012」
のレポートをお届けします。
3回目は東京製革業産地振興協議会によるブースをご紹介。
国内全体の約70%を東京で生産し、日本で自給できる唯一の革素材、
ピッグスキンをフィーチャー。
社団法人 日本皮革産業連合会 会員企業のほか、
東京都立皮革技術センターが出展。
「家具用豚革の製造開発に関する研究」に関する展示が注目されました。
耐摩耗性に優れている利点を生かし、家具用革を製造。
非クロムなめしをベースに新技術を組み合わせ、
ホルムアルデヒドフリーであることを基本とし、環境問題への対応も考慮。
高耐光性、高耐久性を満たす処方の確立が図られています。
豚革らしい、ソフトでナチュラルなウレタン系と、
ヌバック調に仕上げ、ソファを製作。
検証の結果、日本エコレザー基準にも適合。
通常の家具としても遜色がなく、使用時の評価も高いものに。
ピッグスキンの用途拡充によって、
生活をやさしく、華やかに彩ってくれそうです。
クリエーターとのコラボレーションが話題の
「ピギーズスペシャル」では、
今回もファッションショーと展示で発表されました。
東京コレクションでおなじみのSHIDA TATSUYA、No,No,Yes! が参加。
オイルコーティングされた味わいのある素材を用い、
ピッグスキンの特徴であるキズや穴をデザインとして取り入れるなど
1枚の革を裁断せずに仕上げたアシンメトリーなドレスをはじめ、
相反する要素を組み合わせ、
新たな価値観の融合を表現したSHIDA TATSUYA。
一方、過去に「Japan Leather Award」グランプリを受賞した
No,No,Yes! は、全人類に向けたユニヴァーサルと、
ひとりのためのインプロヴィゼーション
両極となる2つのスタイルによるミックスコーディネートを提案。
着物の分量感にインスパイアされ、老若男女、サイズレス、
シーズンレスで楽しめるライダースタイルと
緊張感をともなうパンククチュール的なアプローチとで構成した
個性溢れるミニコレクション。
新進気鋭のクリエーターの感性で新たな可能性が広がって。
また会場には TOKYO PIGSKIN 2012年秋冬コレクションも展示。
来場者がその感触や美しい色合いに驚いていました。
日本らしい、日本ならではの革素材として、
さらなる進化が期待されますね、
こちらも併せてごらんください。
▼
http://fashionjp.net/creatorsblog/suzuki/2011/11/-jfwjc2-1.html
■ 参考URL ■
東京都立皮革技術センター
▼
http://www.hikaku.metro.tokyo.jp/honsho/goriyou.html
プロフィール
鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター
東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。
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