欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2011年11月 2日 の記事

カテゴリー: 国内革事情

 

前回に続きまして
東京・有明 東京ビッグサイトにて開催された
繊維総合見本市「JFWジャパン・クリエーション(JFW-JC)2012」
のレポートをお届けします。
3回目は東京製革業産地振興協議会によるブースをご紹介。

 

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国内全体の約70%を東京で生産し、日本で自給できる唯一の革素材、
ピッグスキンをフィーチャー。
社団法人 日本皮革産業連合会  会員企業のほか、
東京都立皮革技術センターが出展。
「家具用豚革の製造開発に関する研究」に関する展示が注目されました。

 

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耐摩耗性に優れている利点を生かし、家具用革を製造。
非クロムなめしをベースに新技術を組み合わせ、
ホルムアルデヒドフリーであることを基本とし、環境問題への対応も考慮。
高耐光性、高耐久性を満たす処方の確立が図られています。

 


豚革らしい、ソフトでナチュラルなウレタン系と、
ヌバック調に仕上げ、ソファを製作。
検証の結果、日本エコレザー基準にも適合。
通常の家具としても遜色がなく、使用時の評価も高いものに。
ピッグスキンの用途拡充によって、
生活をやさしく、華やかに彩ってくれそうです。

 


クリエーターとのコラボレーションが話題の
「ピギーズスペシャル」では、
今回もファッションショーと展示で発表されました。

 

東京コレクションでおなじみのSHIDA TATSUYA、No,No,Yes! が参加。

 

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オイルコーティングされた味わいのある素材を用い、
ピッグスキンの特徴であるキズや穴をデザインとして取り入れるなど
1枚の革を裁断せずに仕上げたアシンメトリーなドレスをはじめ、
相反する要素を組み合わせ、
新たな価値観の融合を表現したSHIDA TATSUYA。

 

一方、過去に「Japan Leather Award」グランプリを受賞した
No,No,Yes! は、全人類に向けたユニヴァーサルと、
ひとりのためのインプロヴィゼーション
両極となる2つのスタイルによるミックスコーディネートを提案。

 

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着物の分量感にインスパイアされ、老若男女、サイズレス、
シーズンレスで楽しめるライダースタイルと
緊張感をともなうパンククチュール的なアプローチとで構成した
個性溢れるミニコレクション。


新進気鋭のクリエーターの感性で新たな可能性が広がって。

また会場には TOKYO PIGSKIN 2012年秋冬コレクションも展示。
来場者がその感触や美しい色合いに驚いていました。

日本らしい、日本ならではの革素材として、
さらなる進化が期待されますね、

 


 

こちらも併せてごらんください。

http://fashionjp.net/creatorsblog/suzuki/2011/11/-jfwjc2-1.html

 

 

 

■ 参考URL ■

 

東京都立皮革技術センター

http://www.hikaku.metro.tokyo.jp/honsho/goriyou.html
 

 

 

 

 

 

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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