欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2012年2月29日 の記事

カテゴリー: 国内革事情

 

前回に続きまして、
『第73回 東京インターナショナル・ギフト・ショー 春2012』
レポートをお届けします。


国内外あわせ2,512社、約300万点ものアイテムが
さまざまなジャンルから出展され、
時代が求めるライフスタイルの提案を多様にアプローチ。


なかでも、百貨店・専門店で人気の
ステーショナリー、スマートフォンカバーほか、
雑貨感覚のレザーアイテムが数多く見受けられました。

 

 


あ房
(マニコレ・トウキョウ)


どんな服にもマッチするようなシンプルさ、
飾りを排除した魅力あるフォルム、
かんたんに形や長さを変えることができる機能・・・
そんな要素を有するバッグを理想とし、
セミオーダーで制作販売するアトリエ  あ房。

 

 

IMG_5042.JPG

 

 

こちらは ナナメがけできるものを、との
リクエストからつくられたスマートフォンケース。
ポシェット的なスタイリングが
大人の女性に支持されています。バッグチャームとしても
使えるようなショートストラップもセットに。


裏面には乗車カード & 電子マネーなど、
カードを入れるポケットを配し、通勤通学ニーズにも応えています。
自社通販サイトでは名入れサービスを実施。
ギフトとしても好調で、リピーターも多いそうです。


「日本のなめし革、
 日本の皮革製品を世界に広めていきたい」と、
店長の松原さん。

海外へのチャレンジ、期待しています !

 

 


ヴァ―コ
(アクティブデザイン&クラフトフェア
 アクティブデザインコーナー)

 

東京発のレザーブランド  ヴァ―コは
遊び心あふれるアイデアを
織り交ぜたベーシックなデザインが特長。

1986年より、手染め染色の研究から独自開発された
素染めレザーを使用し、
エイジングを楽しめるようにつくられています。

 

gs1202皮2 3.JPG


さまざまな機種に対応できるスマートフォンカバーをリリース。
ネックストラップ、ショートストラップや
バッグからの取り出し時にも便利なキーフリンジストラップなど、
オプショナルパーツとのコーディネートを想定。
カバーを装着したままの充電や
イヤホンの装着も可能となっています。

 


こちらのロディアカバーは正面にペン差しループをプラス。
 

 

gs1202皮2 2.JPG

 

 

ナナメにすることでペンが収まりやすい仕様に。

 

このほかミントタブレット
(フリスク用・ミンティア用、ともに開発する芸の細かさ !)、
ティッシュボックスほか
さまざまなアイテムのカバー、ケースが注目されました。

 

機能を個性にする、という着眼点がいいですね。
シンプルでさり気ないけれど、インパクトは抜群でした。

 

 

 

URUKUST
(アクティブクリエーターズ)

 

話題の創業支援施設 台東デザイナーズビレッジ
入居ブランド  URUKUST(ウルクスト)。

 

 

IMG_5019.JPG

 

 

 

gs1202皮2 4.JPG

 

 

ユニークなブランド名は、コンセプトでもある
「つくる=TSUKURU」の
逆スペルを基にした造語だそう。
デザイナーの土平さんは、デザイン事務所やアパレルメーカーで
バッグのデザイン・制作にかかわり、独立。
「つくるよろこび、
 それを大切に使う楽しみを伝えたい」との想いを込め、
手作りキットを発表しています。

 

従来からある手芸材料店で展開されている
大量生産の画一的なものでなく、
説明書の紙質にまでこだわったというパッケージは
まるでデザイン雑貨のようですね。


こうしたものづくりを通して、『革育』(★)に
興味をもってくださるかたが増えてくれると うれしい !

 

 


バッグ、シューズ、ウォレットといった
ベーシックアイテムだけでなく
さまざまな視点・発想でつくられたジャパンレザー。
それぞれ好評でした。


そして、多くのユーザーのかたがたに
日本の革の素晴らしさ、
愛着することの素敵を再認識していただけますように。

 

 

■ 参考URL ■

 

東京インターナショナル・ギフト・ショー

http://www.giftshow.co.jp/tigs/74tigs/index.htm

 

あ房

http://www.a-vou.com/SHOP/komono21.html

 


ヴァーコ

http://www.varco.jp/index_varco.html

 

urukust

http://www.urukust.com/about.html

 

 

こちらもあわせてごらんください。

http://fashionjp.net/creatorsblog/suzuki/2012/02/-7320122.html

 

 

★ more inofo ★

『革育』は、社団法人 日本皮革産業連合会(JLIA)の事業です。
先日、オフィシャルtwitterアカウントの
運用がスタートしました !
「こども達に皮革文化を育んでもらうこと」を目的とした
活動について…などなど、つぶやいています。
ぜひフォローしてください !!

『革育』ツイッター公式アカウント

https://twitter.com/#!/KAWAIKUtweet

 

1

プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

最近のブログ記事

カテゴリー

月間アーカイブ

rss
facebook witter

このページの一番上へ