欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2012年7月11日 の記事

カテゴリー: 国内革事情

 

 


続きまして、「2013春夏コレクション 
第86回 東京レザーフェア」
レポートです。


一般消費者にも開放している
この見本市では革に触れ、深く知ることができる
取り組みを数多く行っています。

 

 

恒例の総合展示「革のできるまで」は、
実演と体験をテーマに構成。

革に触れることで
ユーザーの革への愛着をさらに感じてほしい、
そんな願いが込められて。

 

1206レザーフェア2 革の仕上げ.JPG

 

「革の仕上げに触れてみよう !」では、
選ばれたかたが体験参加。
柔軟加工、表面加工、手もみ加工にトライし、
その場で革をプレゼント。
表情が変わり、価値がアップする
その瞬間に立ち合う、貴重な機会ですね。

 

 

1206レザーフェア シルク 実演.JPG

 

「革のシルクの手触り」は随時受付。
ソフトでぬくもりのある
革テープと、繊細な絹糸による
手織り実演を見学、体験。
みなさん、とても楽しんでいましたよ。

 

 


「わが国に皮革産業が誕生して130年ほどになります。
 今日、革は実用とファッションの両面で
 私たちの暮らしにおいて欠かすことのできない
 天然素材となっています。
 革は通気性、保温性、柔軟性、強靭性、加工性など
 数多くの優れた特性を備えていますが、
 消費者の皆様や異業種の皆様にとって未知の部分が
 多く残されているようです。
 もっと、革のよさを多くかたがたに見て、聴いて、
 触れていただきたい。
 “総合展示 革のできるまで”を通して、
 それを実感していただければ、
 と存じます」と、
協同組合 資材連  久保田清人 理事長。

 

 

1206レザーフェア コロンブスさん2.JPG

 

 

1206レザーフェア コロンブスさん ヨリ.JPG

 

靴磨きや革製品などのケアグッズ トップメーカー 
コロンブスでは仕上剤体験教室を実施。
各種仕上剤を使用した革小物
(コースター、マウスパッド)の着色を体験します。
期間中各日2回、各回10名が参加。
このときは学生がチャレンジしていましたが、
ユーザーはもちろん、
皮革業界の新社会人にも好評でした。

 

 

事務局による来場者アンケートを実施。
回答したかたには
レザーウェア、シューズ、バッグが抽選で当たります。
 

 

1206レザーフェア 兵皮連.JPG

 

 

1206レザーフェア 動物細工.JPG

 

兵庫県皮革産業協同組合連合会のブースでも
アンケートが。
こちらでは回答すると
動物細工を全員にプレゼント。
毎回、とても人気で、
コレクションしているひとも
多いそうです。

 

 

 

さまざまなアプローチで、つくり手と使い手が
つながる試みは進化。
にぎわいが生まれる演出が、活気となって、
見本市をさらに盛り上げていました。


次回はレザーファッションショーを継続開催。
雑誌でおなじみの読者モデルたちが
再登板するかもしれませんね。


ファストファッションがマーケットに定着する今、
ジャパンレザーが若年層ユーザーの
手に届かない素材になる危機感を感じていますが、
参加型の企画提案によって
わかりやすく、身近な素材として認知され、
より多くのひとたちが
手にとってくださいますように
願っています。

 

 

 


 
■ 参考URL ■


東京レザーフェア

http://www.shizairen.jp/


兵庫県皮革産業協同組合連合会

http://www.hyohiren.or.jp/


コロンブス

http://www.columbus.co.jp/

 

 

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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