欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2012年11月28日 の記事

カテゴリー: 国内革事情



 

日本ファッション・ウィーク推進機構/
JFW テキスタイル事業運営委員会が主催する繊維総合見本市
「JFW ジャパン・クリエーション(JFW-JC) 2013」
レポートの2回目は、
東京製革業産地振興協議会によるブースをご紹介。

 

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日本で自給できる唯一の革素材としても知られる
ピッグスキンを中心に構成。
 
国内全体の約70%を東京で生産するなど
地場産業のひとつでもあります。

 


クリエーターとのコラボレーションが話題の
「ピギーズスペシャル」では、
今回もファッションショーと展示が行われました。


Atsushi Nakajima
DRESSED UN DRESSED(ドレスドアンドレスド)の
2組が参加。

ともにテーマとしたのが 日本の美意識、文化。

構築的なデザインとミニマリズム。
アプローチは対照的でしたが、
それぞれがピッグスキンの素材特性を生かしながら
新鮮なクリエーションを発表しました。

 

Atsushi Nakajima は、
「crossed culture」をテーマに制作。

 JC1211 tp2.JPG

武士の甲冑と同じように編みこんだドレスや
折り紙や切り絵からヒントを得た
カッティングが用いられ、
和と洋の要素を合わせることで
日本独自のエレガンスへと昇華させました。

 

 


一方、「JAPONISM」をテーマに掲げ、
ミニマリズムを追求したDRESSED UN DRESSED。

JC1211 tp3.JPG

 

削ぎ落としたデザインと
カラーを白と黒のみに限定することで
シンプルさを強調。
ピッグスキンの"軽さ"を引き出した
仕立てが好評でした。

 

 

 

TOKYO PIGSKIN 2013-14年 秋冬コレクションの
コーナーも人気。

今回はピッグスキンらしい"特別なタッチ"
にフォーカス。
深度化した素材開発の成果が結実。


「TYO LEGENDARY 13」
「TECHNICAL SOFT」
「SCULPTURE DECO」という
3つのテーマに基づき、提案されました。

JC1211 tp6.JPG

 JC1211 tp5.JPG

来秋はパープルを中心とした
カラーバリエーションがトレンドだそうです。


1点1点確かめるように手に取り、
熱心にメモをとる来場者が多く見受けられました。

 


 

伝統を継承しながら、トレンド性に
新たな表現を加え、未来を描き出すこの試み。
ジャーナリスト、プレス関係者から
高く評価されました。

ピッグスキンの主な生産地が東京スカイツリーの
周辺地域でもあることで
観光資源としても注目が集まる今、
"ファッションの地産地消"に期待されます。

ジャパンレザーの可能性が
ますます広がっていきそうですね !

 





■ 参考URL ■


JFW ジャパン・クリエーション(JFW-JC)

http://www.japancreation.com/2013/exhibitor/list.html


上記リンク先に出展社一覧が掲出されています。
ご参照ください。




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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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