欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2013年1月 の記事

カテゴリー: 国内革事情




売り場西宮1301.JPG


「Japan Leather Award(ジャパンレザーアワード)2012」の
受賞作品を展示するイベントが、
大阪・阪急うめだ本店に続き、
兵庫・西宮阪急  4F 催場とコトコトステージにおいて、
1月23日(水)~29日(火)までの7日間、開催されました。




イベントの詳細は、
以前のエントリをごらんください。
 ▼
http://www.jlia.or.jp/enjoy/blog/cat4/20121212


前回のようすは、社団法人 日本皮革産業連合会(JLIA)
ホームページの映像コンテンツ『JLIA TV』のライブラリにあります。
 ▼

http://www.jlia.or.jp/enjoy/jliatv/




"モノからコトへ"という
百貨店での流れの先駆けとなった西宮阪急
コトコトステージでは、
ものづくりに興味をもつ顧客がご来店。

「昨年、とてもよかったから、

楽しみだった」と、
リピーターのかたも多くいらっしゃいました。


接客大河さん西宮1301.JPG


"麗しきおくりもの。~肌と肌が触れ合う、
 革だから伝えられることがある~"というテーマは、
バレンタインデーや新年度・新生活に向け

ギフト・ニーズが高まる、今の時季にぴったりですね。

 

 

男性だけでなく、友人どうし、または、
自分へのご褒美など、ギフトが多様化する現状を反映して
女性向けの革小物が人気。

昨年度の受賞者に加え、関西を拠点に活動するクリエーターの
商品を集積したコーナーも好評でした。


大河さんWS.JPG

大河さんワークショップ西宮1301.JPG


そのほか、受賞者によるプログラムが充実。

ワークショップ(3名)には、
お子さんからアクティブシニア世代まで幅広い年齢層のかたが参加。


賑わい大澤さん西宮1301.JPG

ボタン大澤さん西宮1301.JPG


シューズクリップのワークショップでは
「色柄がたくさんあるのでいろいろ迷ってしまって・・・
 選んでいる時のほうが長かったかも? 」と、
ハンドメイドを体験して満足そうにお話してくださったかたや
作業が終わっても、その場を離れず、名残惜しそうに
ほかのかたのようすをずっとごらんになっているかたも少なくありませんでした。


実演中村さん西宮1301.JPG

中村さん賑わい西宮1301.JPG 


実演(2名)にも、たくさんのかたが集まり、
熟練の技術を見学。

実際に現場で使用されている
大きなミシンに驚きながらも、次々と仕上がっていく
華麗な手さばきには感激ですね。


実演加藤さん西宮1301.JPG

接客加藤さん西宮1301.JPG

加藤さんブース西宮1301.JPG


受賞者本人がその場でつくりながら、説明もする、そのリアルさが
安心感となり、受賞作はもちろん、
それぞれのコレクションに注目してくださっていました。




"ものづくり"が生まれる時間をつくり手とつかい手が共有することで、
ジャパンレザーの魅力が、より強く伝わったようです。




この展示会は来月いよいよ東日本に上陸 !

2月16日から東京・渋谷ロフトにて開催されます。


どうぞ、お楽しみに。




■ 参考URL ■


Japan Leather Award 2012 公式サイト
 ▼
http://award.jlia.or.jp/2012/




カテゴリー: 国内革事情




イベント案内版.JPG


1月16日(水)から神奈川・横浜 パシフィコ横浜で
「日本ショッピングセンター全国大会」
(日本ショッピングセンター協会主催)が開催。
、「SCから元気発信」を統一テーマとし
全国から42,100名のSC関係者が来場しました。


ショッピングセンター業界
最大の展示会「SCビジネスフェア2013」ほか、
1月18日(金) には恒例の
「第18回 SC接客ロールプレイングコンテスト全国大会」が開催されました。


集合写真13ロープレ.JPG


ショッピングセンター(SC)業界の一層の発展を願い、
SC内店舗で働くテナント従業員のかたがたの資質向上を目的に、
お客様にいつまでも支持され、
愛されるSCづくりを目指し接客の技術を競う同コンテスト。

1995年度から毎年実施。

見学者は今回も2,000名。応援団も年々ヒートアップ。
大盛況となりました。


今回も全国7支部8地区の大会に出場した934名の中から
選ばれた25名の競技者が
全国大会に進み、"SC接客日本一"が決定 !

 

表彰ヨリ13ロープレ.JPG


大賞・経済産業大臣賞は、東北地区代表
セルバ コテミディコレクションの玉川 祥子(タマガワ サチコ)さん。

癒しを感じられるような接客は
お買い上げまでのトークがナチュラル。

ディテールやコーディネートの提案もわかりやすく、
ていねいでした。


 

ファッション・物販部門は、


優  勝 : 高見 幸男(タカミ ユキオ)さん [岡山一番街 リーガルシューズ]

準優勝 : 一戸 美沙(イチノヘ ミサ)さん [エスタ ビックカメラ]

審査員特別賞 : 弓納持 友己枝(ユミナモチ ユキエ)さん [金沢フォーラス エテ]


が選出。



30年以上の販売歴をもつ、高見 幸男さんが優勝 !!

うれしいですね。

「最後まで店頭に立つ」という決意、
商品への自信、販売という仕事への誇りが
感じられて素晴らしかった。


営業マンへ、ビジネスシーンのふさわしい
歩きやすい靴をおすすめ。

ブランドの歴史、ソールの解説、お手入れ... と、
短い競技時間のなかで無駄のない説明。


13高見さんダウン.JPG 

リーガル高見さんおじぎ.JPG


ご自身のスタイルから
「"こども店長"ならぬ"おとな店長"です」と
自己紹介するなどユーモアも忘れず、
リラックスさせていました。

老舗ブランド特有の"敷居"を低くしながらも
ジャパンレザーの魅力を
さり気なく伝えて。

若いユーザーとの信頼、絆をつくるような
ハートフルな時間になごみました。


ベテランのかたが高く評価されることで
長く携わることができる仕事、という認知がさらに高まり、
販売職全体の社会的な地位向上につながれば... 。


審査員特別賞  弓納持 友己枝さんの
ロマンティックで夢のある表現が心に残っています。

ネックレスをおすすめする際、
凝ったデザインの手鏡を持っていただき、
首、デコルテ、肌など、お客さまの個性との相性を
じっくりと説明していたのが印象的。

非日常的な"ときめき"にあふれていました。


13パル.JPG


バッグでは及川 千尋さん(プリエ ラシット)が
近畿支部代表として出場。

快活な接客で鮮やかな赤のトートバッグをご紹介。

毎日の生活のスパイスとなるアイテムで
仕事帰りのOLさんに、笑顔と元気をお届けして。



出場者に共通して感じられたのは「自然体」と「特別感」。

買ってもらおう、という切迫した
空気を出すことなく、
価格に見合う商品の特長をしっかりとお伝えし
納得していただく。

気持ちが華やぎ、使うかたのライフスタイルを
より豊かなものへ、と。

低価格商品が主流である、今だからこそ
必要ですよね。



また、円安傾向により、増加が予想される
海外からの観光客を最高の「おもてなし」で魅了し、
日本のファッションを
世界に発信するパイプ役としても注目したいですね。

ショップスタッフのみなさまのご活躍、
今後も期待しています !






■ 参考URL ■


一般社団法人 日本ショッピングセンター協会
 ▼
http://www.jcsc.or.jp/




カテゴリー: 国内革事情




靴・カバン・バッグ・帽子・ベルトなど、
日本を代表するファッション雑貨の産地として知られる
東トーキョー 台東区。

ものづくりが盛んなこのエリアを拠点とする
実力派企業とつくり手たち、
地場産業の魅力と実力を伝えるイベントが
東京・青山 スパイラルガーデン ギャラリーで開催されました。


台東ザッカ2012 エントランス.JPG 


今年度より新規プロジェクトがスタート !

ものづくりにこだわる つくり手を応援するECサイト
All Aboutスタイルストアとコラボレートした
「台東ファッションザッカ セレクション」が話題です。


台東ザッカ2012 セレクション.JPG

オールアバウト画面 (1).JPG


AllAboutスタイルストア
「台東ファッションザッカ セレクション」
 ▼
http://stylestore.allabout.co.jp/mojo?vgform=SimpleForm&template=default/atelier/taito/index.html


つくり手の想いを伝えることで、
ユーザーそれぞれの自分らしい もの探しのお手伝いをする、との
コンセプトのもと展開している同サイト内に
「台東ファッションザッカ セレクション」特設コーナーがオープンし、
知られざるファクトリーブランドたちを
重点的に紹介。

各ブランドの代表者のロングインタビューが掲出された
「アトリエカタログ」とともにECサイトで販売。

さらに、つくり手がブログで情報発信。ツイッター、フェイスブック、
ピンタレストといった、ソーシャルメディアと連動。

クチコミで拡散し、注目を集めています。


会場ではリアルな空間で再現。

参加ブランドそれぞれの自信作が個性を競いました。


台東fz12パネル1.JPG

台東ザッカ2012 セレクション全景.JPG


地場産業のPRというと百貨店での展示販売イベントが中心でしたが、
ECサイト+ブログ+ソーシャルメディアで
つくり手とつかい手とつながる
ありそうでなかった企画がいいですよね。


パネル若き職人.JPG

若き職人コーナー全景.JPG


ほかにも、雑貨の世界で夢を追う「若き職人たち」の
作品と人物にフォーカスし、
代表的なつくり手による実演も実施され、好評でした。

 

 


 

会場でも紹介されたものづくりの現場については
こちらでもごらんになれます。


「ファッション雑貨のOEMなら ぜひ台東区の専門メーカーへ」
 ▼
http://www.taito-zakka-fair.jp/oem/index.html


業界団体に加盟している企業約700社の中から厳選された28社。

商品の画像だけでなく、経営者へのインタビューも。

それぞれのファクトリーの詳細がくわしく掲出されています。




恒例の「ザッカデザイン画コンペティション」は
約30年もの歴史があり、数々のクリエーターを輩出しています。


デザイン画のみの審査ではなく、同区内を中心とした
ものづくり企業とのコラボレートにより
実際に商品化するのが特長。

受賞者の感性と、職人の技術とのハイブリットで
新鮮な雑貨を仕上げられました。


今回も3,000点以上の応募作から選出、
受賞画と大賞・各部門最優秀賞の製品展示発表。
受賞者、台東区副区長、
ゲスト審査員を列席し、表彰式も行われました。


最終審査の結果(以下 受賞者は敬称略)は
以下のとおりです。


台東ザッカ2012 内観.JPG

デザイン画コンペ 大賞.JPG


【大 賞】


 『Seasons』
  梁川 明志(ヤナガワ メイシ)さん
  所属 : 上田安子服飾専門学校
  製作 : 有限会社 デコルテ


【各部門最優秀賞】


クツ部門

  『Swan Pumps(スワン パンプス)』
  遅澤 伶奈(オソザワ レイナ)さん
  所属 : 株式会社 ミッツプランナー
  製作 : 株式会社 シャミオール


カバン・バッグ部門

 『Labyrinthos(迷宮)』
  張 紫晗(チョウ シカン)さん
  所属 : 武蔵野美術大学
  製作 : 有限会社 清川商店


帽子部門 

 『木の葉ベレー帽』
  川原 朋実(カワハラ トモミ)さん
  所属 : 九州デザイナー学院
  製作 : 吉川帽子 株式会社


ベルト・サスペンダー部門

 『秋の収穫祭サスペンダー』
  濱島 沙織(ハマジマ サオリ)さん
  所属 : 華服飾専門学校
  製作 : 有限会社 吉沢商店


革小物部門

 『Yシャツ胸ポケットペンガード』
  日下部 貴之(クサカベ タカユキ)さん
  製作 : 株式会社 革包司 博庵


審査員特別賞

 『3D flowers clutch bag』
  野口 聡志(ノグチ サトシ)さん
  所属 : 文化服装学院

 『PLOT TWIST』
  高 賢慶(コウ ヒョンギョン)さん
  所属 : 文化服装学院

 『ふろしき風バッグ』
  箕輪 真次郎(ミノワ シンジロウ)さん
  所属 : 桑沢デザイン研究所


鴨志田 康人さん(株式会社 ユナイテッドアローズ  UA本部
 クリエイティブディレクター)、
高橋 理子さん(HIROCOLEDGE  ディレクター アーティスト)、
南馬越 一義さん(株式会社 ビームス  クリエイティブディレクター)
ほか、計5名のゲスト審査員と
台東区の雑貨メーカーとで厳正に審査されました。


総評はこちらから
 ▼
http://www.taito-zakka-fair.jp/competition/judge.html


台東ファッションフェア実行委員会
委員長  深山 隆義さんのご挨拶はこちらから
 ▼
http://www.taito-zakka-fair.jp/fair/index.html#speech


長引く不況を反映し、全体的に
実用的な作品が多いように感じられました。


ファッションに夢や憧れを投影しにくい時代ではありますが、
次世代を担う優秀な学生たちが、伝統を継承する
職人たちとともに
ものづくりをしていくなかで
ファッションの素晴らしさや可能性、楽しさを再認識し、
今後も"ジャパンレザー"の進化に
取り組んでくれることを期待しています。




カテゴリー: 国内革事情




あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。




さて、2013年 第1弾は、昨年8月にオープンし
注目を集める銀座 革のショールーム
「TIME & EFFORT」の新春レポートをお届けします。


社団法人 日本皮革産業連合会(JLIA)の会員団体、
2,000以上の企業から
厳選された150点もの商品を新たな切り口で
紹介しています。

店頭では扇、畳、竹... インパクトがあるシューズの
ディスプレイでお出迎え。
富裕層や、外国からのお客様に評判がいいそうです。


13年新春店頭 (1).JPG

扇 シューズ.JPG


こちらの作品は残念ながら、1点もののため、
展示のみで販売はされていません。
ご了承ください。


現在は、「開運フェア」を開催中(会期は1月14日まで)。


 開運コーナー.JPG


ユニクロや、大手セレクトショップ ビームスの新業態
ビーミング ライフストア バイ ビームスでも
星占いや風水と連動したコンテンツやイベントが行われ、
女性ユーザーを中心に好評です。

ファッション界では、ハッピー & ラッキーがキーワードとして
注目されています。




2013年 12星座別  1月のラッキーアイテム総チェック !
(ユニクロ ホームページ)
 ▼
http://www.uniqlo.com/jp/news/topics/2013010901/


「MY HAPPINESS 2013」イベント開催
(ビーミング ライフストア バイ ビームス ホームページ)
 ▼
http://www.bminglifestore.jp/topics/2012/11/my-happiness-2013.html




新春に買う財布は"はる(財布が張る)"
といわれ、縁起がいいことでもおなじみですよね。

近年、財布や小物を買うときの指針として
浸透している風水の考え方を参照し、ストアスタッフがご提案。


「色には不思議な力があり、色のもつ力は
 文化の始まりから知られていました。
 現在、色は普段の生活に入り込み過ぎているので
 必要以上に意識することは無いかも知れません。
 しかし、少し意識をするだけで
 周りに対する印象や自分自身に対する影響が
 大きいのではないでしょうか ?」
(「TIME & EFFORT」ホームページより)


ゴールド 開運.JPG


2013年、特に運気を上げるカラー
ゴールド・ブルー・オレンジの小物を中心に
セレクトされました。


ゴールド : 金運・仕事運・結婚運 あらゆる運気をアップ
ブルー  : 仕事運・人間関係運 
       過去を清算して新たにスタートさせる
オレンジ : 財運・子宝運・旅行運 
       夢にタイムスリップする力を与える


イエロー&レッド 開運.JPG


ほかにも、それぞれの色に意味があるので、
さまざまなパワーが得られそう。

期待したい効果で選んでみると、いつもの好みとは
違う色を楽しめますね。


期間限定でラッキーカラーの
スペシャルラッピング・サービスも実施中です。


 開運ラッピング.JPG

リング・バレッタ.JPG


また、金運が上がるといわれるヘビ革でつくられた
バレッタ(6,825円)やリング(5,250円)も。

今年の干支でもありますし、ラッキーパワーが倍増するかも !?


干支とつながりで...
「兵庫県たつの市 干支革細工展」も同時開催中。


干支コーナー全景 .JPG

干支 ヨリ (1).JPG


兵庫県たつの市は、全国有数の生産量を誇る
天然皮革の産地。播磨の小京都と呼ばれ 
龍野城を中心とした城下町でもあり、歴史と自然が共存。

童謡「赤とんぼ」を手がけた
近代日本を代表する詩人 
三木露風 ゆかりの地でもあります。


そんなエリアを多くのユーザーのみなさまに知っていただくため、
特産品・天然皮革でつくられた干支革細工を展示。


ヘビモチーフ.JPG


水分を含ませることで、柔軟になり、乾燥させると
硬化するレザーの特性を利用。

今年のシンボル ヘビは、ニガテなかたも多いことを考慮し
かわいらしさを意識したデザイン。

ヌメ革の風合いを生かしたナチュラルで
素朴なニュアンスと繊細なディテールが魅力です。

ほかの干支もそろい、とてもにぎやか。癒されますよね~。


店内にはジャパンレザーの"ものづくり"とともに
"おもてなし"の気持ちがあふれて。今後も多彩なプログラムが続々 !!


改めてお知らせしますので
お楽しみに。



 

■ 「TIME & EFFORT」

 12時~20時(土・日・祝日は11時~19時)営業
 東京都中央区銀座8‐5‐4  銀座マジソンビル 1・2F
 tel. 03-6274-6950

 ▼
http://timeandeffort.jlia.or.jp/index.html


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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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