欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2013年2月 の記事

カテゴリー: 国内革事情




前回に続きまして、
東京・渋谷 渋谷ロフト 6階 ロフトフォーラムにおいて、
2月16日(土)~2月27日(水)まで開催された
「Japan Leather Award」受賞作品展示会のレポートをお届けします。


ロゴ ロフト エントランス .JPG


ポスター アワード エントランス.JPG


Web投票はもちろん、動画投稿サイトや、ピンタレストなどの
SNSを利活用した「Japan Leather Award 2012」。

ユーザーによる一般審査のほか、厳正なる審査で選ばれた
受賞作品のお披露目となる今回、
そんな傾向を反映したイベントとなりました。


ロフト WIFI.JPG


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会場となった渋谷ロフトでは、
昨年秋のリニューアルに先駆けてSNS販促を導入。

同店の公式アカウントから発信する
twitter、facebookといった交流サイトの
更新内容が大画面に流れる
情報発信スペース、つぶやきスポットを
1階 エントランスに設置。

同スペースには無料のWi-Fi(無線LANサービス)も整備し、
自由にインターネット接続することが可能。

最新情報をチェックでき、
店側とユーザーのやり取りがライブ感覚で楽しめます。




「Japan Leather Award 2012 受賞報告」
(『Discover Japan DESIGN vol.2
  "普段使いのメイド・イン・ニッポン"』特別編集)
小冊子を同じく1階 エントランスに設置、配布。


棚 ZINE  ロフト.JPG


エディトリアルデザインのかわいらしさが
アイキャッチとなり、
「知らなかった~」「見に行ってみる ?」と
若い女性たちの
来場のきっかけになっていました。


公式サイトでは
同じ内容を閲覧可能です。
 ▼
http://award.jlia.or.jp/2012/news/121206.html




お客さま 実演.JPG


土曜・日曜には、グランプリ受賞者 大河なぎささん、
雑貨部門賞受賞者 加藤光也さん、
審査員特別賞受賞者 花田春臣さんが交代で実演。
作品の解説などが行われていました。


実演 大河さん.jpg


加藤さん 実演.JPG


花田さん WS.JPG


花田さんの実演タイムでは所属なさっている
リーガルコーポレーション社
初となる、革小物の手づくりキットを発表。

その場でつくり、完成するまでをサポーされていました。


ワークショップのような雰囲気で
とてもにぎやか。

ぬくもりあふれる手描きのポップも好評でした。

 

加藤さん 接客.JPG


加藤さんの作品は、シンプルななかにも"用の美"が感じられる
洗練されたデザインが海外からの観光客に好評。

ほかの受賞者のコレクションの売り上げも上々だったようです。




また、Web投票特別賞を受賞したアマチュア・メンズ部門の
照下稔(Bobby Art Leather)さんのファンや友人がご来場。


ボビーさん ファンのみなさん.JPG


つくり手とつかい手とのコミュニケーションが
とても盛り上がりました。




阪急うめだ本店、西宮阪急、渋谷ロフト.. と続いた
受賞作品展示会も、
これですべてのスケジュールが終了。


「Japan Leather Award」を通して、
日本の皮革産業の次世代を担う、クリエーター達が着実に育っています。

それぞれの活動が注目され、
ユーザーからの支持が高まってきていることを実感しました。




下記リンク先、「Japan Leather Award 2012」の
公式 twitter & facebook では、
今年度はもちろん、過去の受賞者の近況について
情報発信されています。

twitterは1,400フォロワー、
facebookは先日1,000いいね! に到達しています。


ぜひ、フォローしてください。




■ 参考URL ■


Japan Leather Award 2012 オフィシャルサイト
 ▼
http://award.jlia.or.jp/2012/




カテゴリー: 国内革事情


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「Japan Leather Award 2012」受賞作品の展示会が、
阪急うめだ本店、西宮阪急に続き、ついに東京で開催 !
東京・渋谷 渋谷ロフト 6階 
ロフトフォーラムにて2月16日(土)からスタートしました。


グランプリをはじめ、受賞したすべての作品を展示。


さまざまなプログラムが充実し、
進化するジャパンレザーのこれまでと、いまがわかります。




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パネルコーナーでは皮革、皮革製品をくわしく解説。




道具については、実際に老舗メーカーで
使用されているものを展示。

普段見ることもできない、貴重なものもあるので
じっくりと見入っているかたもたくさんいらっしゃいました。


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職人たちの力強いパートナーといえますよね。
ともに歩んできた歴史を感じます。




「Japan Leather Award」ヒストリーを紹介するコーナーでは
歴代グランプリ受賞作品が競演 !!

写真だけではなく、
実際の作品がディスプレイ。

今回、渋谷会場が、初めての実施となります。

関西エリアの2会場に
ご来場くださったかたにも、ごらんいただきたいです。


2008  2010.JPG


2008年 グランプリ作品 [松岡手袋]

 手袋製造の中心地である香川県で培われた
 歴史と新たな先端技術を結集。

 スポーツ業界からも注目され愛用者も増加中。

 

2010年 グランプリ作品 [Naoto Sato

 プリーツ加工にこだわり、連続性が生み出す
 美しさをさり気なく表現。

 百貨店、著名ブランド & セレクトショップからオファーが殺到。


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2009年 グランプリ作品 [No,No,Yes!]

 ビンテージジーンズのようなレザーパンツに誰もが注目。

 ニューヨークやベルリンで展示会を開催し、
 世界7か国以上に販売されるなど、海外でも高評価。


2011年 グランプリ作品 [靴工房 MAMMA

 解剖学に基づいた"長く愛される靴"は丁寧な手仕事によるもの。

 真摯な活動が認められ、平成24年度
 兵庫県青年優秀技能者受賞者賞を授与されました。


圧倒的な存在感がぶつかりあって、
スゴイ迫力です !

みなさん、それぞれご活躍中。うれしいですね。




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「Japan Leather Award 2012 受賞報告」
(『Discover Japan DESIGN vol.2
 "普段使いのメイド・イン・ニッポン"』特別編集)
小冊子を無料配布中です。

すべての受賞作品・受賞者が掲載されています。

予習復習にぴったり。

ちなみに、オフィシャルサイトでも同じ内容を閲覧可能です。

 ▼
http://award.jlia.or.jp/2012/news/121206.html




「Japan Leather Award 2012」のテーマ
『麗しきおくりもの
 ~肌と肌が触れ合う、革だから伝えられることがある~』を
反映した受賞者の最新作もラインナップ。

 

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審査員特別賞 花田さんの受賞作品は、手づくりキット !

紳士靴の老舗としておなじみの
リーガルコーポレーション、初の試み !?


新生活を迎えるフレッシュマンへのプレゼントや
ホワイトデーのギフトにおすすめです !


週末は受賞者の実演も。

その場で作品の解説などもしてくれます。

スケジュールは下記リンク先、
もしくは、
Japan Leather Award 2012 公式 twitter & facebook で。

ぜひ、フォローしてください。




会期は、2月27日(水)まで。あと1週間となりました。

ぜひ、お出かけください。




■ 参考URL ■


Japan Leather Award 2012 オフィシャルサイト
 ▼
http://award.jlia.or.jp/2012/




カテゴリー: 国内革事情




2013年2月6日(水)~8日(金)、
東京・有明の東京ビッグサイト 全館で
『第75回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2013』 が
開催されました。


「潤いのある 花とグリーンと生活雑貨の
 "ナチュラルライフスタイル"の提案」をテーマに、
住まいと自然との共生を提示。

植物と個性的な生活雑貨を組み合わせて
花束を飾るような感覚で、
生活空間をナチュラルに編集するスタイルが
表現されました。


国内外あわせ2,424社(うち 海外18の国と地域・154社、
グルメ&ダイニングスタイルショー193社は含まず)が出展。


13春ギフトショー 混雑.JPG


196,105人(うち海外から3,129人)が来場。

天候がよくなかったにもかかわらず、前回比微減。

初日は降雪の影響がありましたが、
ほぼ、通常の混雑。これには驚きました。

バイヤーの意欲は、
盛り上がっているのではないでしょうか。




今回も盛況だった同展には、
「Japan Leather Award」受賞クリエーターも出品。


「Japan Leather Award 2011」Web投票特別賞を獲得した
由利 佳一郎さんが
八重山みんさー織・あざみ屋とのコラボレート作品を発表。


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"みんさー"は沖縄県石垣市八重山諸島発祥の伝統的工芸品。

絣模様を特長とし、帯として
用いられることが多い織物をバッグに転用。

伝統と洗練の融合をコンセプトに
モダンなデザインのバッグに仕上げました。

由利さんは、2012年、イタリアミラノで開催された
国際見本市「MIPEL(ミペル)」で最高賞「MIPEL AWARD」を受賞。

世界的にも高く評価され、今後の活躍が期待されます。




「Japan Leather Award 2011」プロフェッショナル・婦人靴部門賞を獲得した
ちゃけちょけの倉田 彩加さんが
「manicolle tokyo (マニコレ トウキョウ)」にブース出展。


ちゃけちょけ ブース13春.JPG


2013年秋冬コレクションのテーマは「マンガ」。

"萌え"の代表的な要素、
制服をモチーフに、スカートに用いられることが多い
チェック柄を取り入れたり、
4コママンガをイメージして、モンドリアン調の
デザインを施したり.. と、
海外から見た日本のポップカルチャーを意識。

去年は「軽井沢ニューアートミュージアム」で個展を開くなど、
アートとして昇華し、新たな顧客層を開拓。

現在、伊勢丹新宿店
2階 婦人靴売り場で販売イベントを開催中。

活躍の場を広げています。




同じく「manicolle tokyo(マニコレ トウキョウ)」には
今年度「Japan Leather Award 2012」グランプリを獲得した
tokyotoff の大河 なぎささんがブース出展。


大河さんブース13春.JPG


受賞作品「shoes album"0"」が目をひいていました。


大河さん 書籍.jpg


発売中の書籍『手縫いでちくちく ふだん使いのシンプル革バッグ』に
デザインで参加するなど、多方面で注目されています。




今週末、2月16日(土)からは『Japan Leather Award 2013 受賞作品展示会』が
東京・渋谷 渋谷ロフト 6階 ロフトフォーラムで開催。

グランプリの大河さんをはじめ、
今年度の受賞者の作品、関連商品が多数登場します。

いよいよ、首都圏に上陸 !!
みなさんにごらんいただける最後の機会です。


ぜひ、お出かけください。




『第75回 東京インターナショナル・ギフト・ショー 春2013』レポート
第2弾はまた改めて。


どうぞ、お楽しみに。




■ 参考URL ■


「東京インターナショナル・ギフト・ショー」
 ▼
http://www.giftshow.co.jp/tigs/76tigs/


「Japan Leather Award 2012」オフィシャルサイト
  ▼
http://award.jlia.or.jp/2012/




今回ご紹介した「Japan Leather Award 2012」受賞者のサイトと

ブログにつきましては、

上記の「Japan Leather Award 2012」オフィシャルサイトと

連動しているSNS(facebook / twitter)にリンクがあります。

あわせて、ごらんください。




カテゴリー: 国内革事情




外観1301IFF.JPG


東京・有明 東京ビッグサイト 西展示場において、
「JFW-IFF(インターナショナル・ファッション・フェア)」1月展が、
1月25日(水)~25日(水)までの3日間、開催されました。


国内外から約650社が出展。

来場者数は23,367人(国内:23,038人、海外:329人)と
参加者・来場者が若干減り、寂しいとの声もききますが、
見せ方や切り口がさらに進化し、充実した内容となりました。




ライフスタイル雑貨を集積した「ザッカ・モード」、
アウトドアグッズをそろえた「そとあそび」、
最新のウェディング関連アイテムを提案する「ブライダルスタイル」.. など、
テーマゾーンも多彩。


社団法人 日本皮革産業連合会(JLIA)では、
「Japan Leather Styles 2013」ブースで団体出展。

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アンドロールス1301IFF.JPG


靴、バッグ、革小物などを日本国内で製造する
事業者の販路開拓と、
そのクオリティーを国内外に広く発信することを目的とし、
2012年1月展に続き、17社が参加しました。


今回も確かなテクニック、
熱いクラフトマンシップを感じさせながらも
ありそうでなかった新たな試みが
目立ちました。

その一部をご紹介します。




手袋の産地として知られる
香川県の老舗メーカーがオリジナルブランド 
WOGNA、LoveHandsを始動。

オリーブレザー.JPG

県内・小豆島の特産品であるオリーブオイルと、
ベジタブルタンニンを使用し、兵庫県たつの市のタンナーと
"オリーブレザー"を共同開発。

オイル加工ならではの艶感とナチュラルな風合いが好評です。

ほかにも、どんぐりで加工したレザーも発表。

どんぐりレザー.JPG

スローファッションをキーワードに修理対応を可能とし
長年愛着できる魅力を訴求しています。




「上質なマリン」をテーマにバッグを
展開するアッズーニ。

東京スカイツリーのおひざもと、東京・墨田区の
自社工場で生産されています。

アッズーニブース1301IFF.JPG

上質な革を用い、軽量感を意識し、シンプルにデザイン。

ユーザーが手に届きやすい価格と
品質とのバランスがよく、
大手セレクトショップをはじめ、オファーも増えたそう。

アッズーニ ケース.JPG

今季はデジタル関連グッズを強化し、
タブレットケースを発表。

ハンドルのアジャストでクラッチバッグとしても。

ビジネスだけでなく
幅広いシーンでの使用が想定できるのもいいですね。




ラジョイア混雑1301.JPG

「Japan Leather Award 2011」プロフェッショナル
エコレザー部門賞を
獲得したブランド ラ・ジョイアも出展。

受賞作品のイヤーマフは、日本環境協会エコマークを取得。

レザーミニマフラーとともに
ウォームビズとして注目され、ロングヒット中です。

ラジョイア アワード ポップ.JPG

ラジョイア 日傘.JPG

ラジョイア京扇子.JPG

この夏に向けたクールビズの新提案として、
京都の老舗メーカーに依頼し、レザーを用いた扇子、
日傘をリリース。

見た目よりも軽く、高級感にあふれ、
シックな仕上がり。

これらがアイキャッチとなり、
新規の商談が殺到。

繊研新聞(1月28日2面)にも取り上げられたほか、
メディアの反応もよかったそうです。




大人のための上質感、男性・女性ともに使えるデザイン、
付加価値性の高いプロダクトが
バイヤー・ジャーナリストから支持されました。


今後もジャパンレザーにご期待ください !!




■ 参考URL ■
 

「Japan Leather Styles 2013」
 ▼
http://exhibition.jlia.or.jp/jls/event/iff2013

 ※ 今回の全参加ブランドの詳細が紹介されています。




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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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