欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2013年11月27日 の記事

カテゴリー: 国内革事情

 

 


日本ファッション・ウィーク推進機構、
JFWテキスタイル事業運営委員会が主催する
「JFWジャパン・クリエーション(JFW-JC)2014」が、
11月20日~21日の2日間開催されました。

アジアNo.1 の発信力を誇り、
日本独自の文化・美意識をアピールする
国際繊維総合見本市です。

 

 131127 全景.JPG

 

昨年大きくリニューアルし、会場がアクセス便利な
東京・有楽町 東京国際フォーラムに変更。
昨年度の来場者(約16,000名)を大幅に超える見通しです。

その牽引力のひとつといわれるのが
恒例の「PIGGY'S SPECIAL」
~ピッグスキンファッションショー~。

 

 131127 jc  ボード.JPG

 

食肉の副産物として、日本で唯一自給自足できる

革素材、ピッグスキン。
全国の9割が東京で生産されています。
可塑性が高いこの素材を
国内のつくり手たちの創意工夫が結実。
海外のハイブランドをはじめ、
エキスパートたちから高く評価されています。


毎回、そのときどきのフレッシュな
クリエーターが選出され、
ピッグスキンを使用したカプセルコレクションを
ショーおよび作品展示で発表。
今年度は、et momonakia Yasutoshi Ezumi が参加しました。

 

 131127 et momonakia.JPG

 

et momonakia(デザイナー:城賀直人さん、玉置博人さん)は
「The flowers in full glory」と題し...

 

つぼみがふくらむ時に
しおれる花 あるなんて
そんなさみしいはなし作りたくはないわ
ささやかな季節の 明るい兆
素直に受けとめて 愛を伝える
あわてずに今は 過去を振り返るから
何もとがめない やり直したい
大事に育てた花が
胸の中で咲きほこる
とってもあざやかだった あなたよみがえる日


ブランド名の由来でもある
中森明菜さん、山口百恵さん 昭和を代表する

歌姫の楽曲ような誌的なテーマ。

 

et momonakia  2.JPG


フェミニンな色柄やディテールで
可塑性が高いピッグスキンの魅力を際立たせました。

 

 

 

Yasutoshi Ezumi(デザイナー:江角泰俊さん)は、
10月の東京ファッションウィークでも発表した
2014年春夏コレクションと同じく「Architectonic」をテーマに発表。

131127 Yasutoshi Ezumi.JPG

 

直線と曲線の構造、人体と布との間の空間、
構築的な配色がもたらした色彩、服という構造物への可能性を追求。

 

 Yasutoshi Ezumi 2.JPG


パンチング、ボンディングほか、さまざまな加工を施した

素材それぞれの特性を生かし、構築的なフォルムを表現しています。

 

 


「豚革はヨーロッパではオストリッチのような
貴重な革として認識されている。
でも日本では牛革の代用素材的に使われるなど
あまり目立たないので、存在感をアピールしていきたい」と
プロモーションを担当している鈴木淳さん
(「Fashionsnap.com」2013年11月22日更新分より)

 

 

次回のコラボレートも楽しみですね。

 

 

 

 

東京都(東京製革業産地振興協議会)展示ブースでは、
11社のタンナー、事業者に加え、学生(文化服装学院)が出品。

 131127  jc 入口.JPG


TOKYO PIGSKIN 2014-15年 秋冬コレクションの
コーナーも人気。
"「響き合い拡張する」多様性を目指して"という
コンセプトを掲げ、
明確なアイデンティティの確立、
TOKYOというブランド力の再認識、
二次製品化の促進...を目標に開発。

「基本の継承」
「ナチュラル×モダン」
「艶とマットの対比」
「多様性の促進」
4つのカテゴリーで構成。

2014年のトレンドをリードする予感にあふれて。

 

 131127  jc PS 混雑.png

 


さまざまなアプローチの提案、ピッグスキンの総合力に

多くの来場者が魅せられ、

最新のジャパンレザーとして鮮やかな印象を残しました。

 

 

 


レポートは次回に続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 


■ 参考URL ■

 

 


JFW ジャパン・クリエーション(JFW-JC)
http://www.japancreation.com/2014/


上記リンク先に出展社一覧が掲出されています。
ご参照ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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