欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2014年6月 の記事

カテゴリー: 国内革事情




ジャパンレザーのミュージアム的スペースとしておなじみの
銀座 革のショールーム  TIME & EFFORT(タイム・アンド・エフォート)
特別展示シリーズ企画「百靴繚乱」が2014年度もスタート ! 


企画内容・出品参加者がさらに充実。

グローバル化に対応するメードインジャパンの靴の確立、
クリエーターの登龍門としても話題です。

個人で活動するつくり手やハンドメードシューズのアピールにより
日本独自の新たな
<靴の世界>構築を目指しています。


百靴看板会場ヒキ140625

第一弾は<アートクラフトシューズ展 かわいい日本の靴>。

6月20日(金)からスタートしました。

人のクリエーターがそれぞれ7~10点出品しています。



曽田 耕さん(東駒形・KO)

曽田さん2曽田さん1

靴づくりを通して生き方を表現する人気クリエーター。

1998年からギャラリー個展を中心に、展示・受注会を行う、
今では一般的になったスタイルを開拓。

ハンドメードシューズのパイオニアとしても知られています。



飯田 英樹さん(大阪・凸&凹)

飯田さん1飯田さん2

2007 年よりハンドメイドシューズ凸&凹 をスタート。

個展や展示会でコレクションを発表、
セレクトショップをはじめ、個人ユーザーのオーダーで製作。

ベジタブルタンニンレザーを使用し、丸みを帯びたトゥラインが特徴。



関口 善大さん(調布・関口善大靴工房)

関口さん2関口さん1

楽しい靴、面白い靴、アート表現にこだわった〝立体造形〟としての
靴づくりに加え、近年は、木型づくりの研究を行うなど
快適歩行へのアプローチを強化。

レトルト食品のパッケージを使用していた作品もユニーク。



春日 幹生さん(入谷・アテリエオーパ)

春日さん1春日さん2

イースト東京・入谷にアトリエショップをオープン。夫婦ユニットを組み、
アート感覚のオーダーシューズ、ベビー&キッズも展開。

浅草靴メーカーの三代目であり、ハンドメイドワーカーとしても活躍中。



木佐木 愛さん(橫浜・キサキシューズ)

木佐木さん1木佐木さん2

<靴にまつわる さまざまな楽しみを発信して行く場>として、
木型からつくる靴および教室を手がけています。

「自分でそれができたら、きっと楽しさは足だけでなく
 日々の暮らしに増殖して行くから」そんな想いが込められて。



中澤 聡さん(名古屋・マチュピチュ)

中澤さん中澤さんポップ

「不思議の国のアリス」などをモチーフとした物語性あふれる作風に注目。

2001年よりオーダー靴製作を開始。

記念日、誕生日などのギフトとしても好評です。



岡野 克俊さん(豊橋・フォセッタバルバ)

岡野さんポップ岡野さん

グラフィカルなレーザープリントレザーを使った
ハンドメイドシューズに支持が広がり、
東海エリアの注目ブランドに成長。

今回はシックなカラーリングのタイプも出品。



来場者ヒキ来場者ヨリ

初日から多くのジャパンレザーファンが駆けつけています。

手に取って じっくり見るかたが多いですね。



飲み物をこぼしたら叩く129891

同館では恒例イベント「レザーケアメンテナンス実演会」を、
6月27日(金)~28日(土)の2日間開催。

今回も靴クリームや靴用品の老舗メーカー
株式会社コロンブスのご協力による、
最高のレザーケアを無料で体感できますよ。

雨の季節のお悩みも解決 !

随時受付(混雑時は申し込み順)、参加無料です。

どうぞ、お見逃しなく。




■ 参考URL ■

 銀座 革のショールーム  TIME & EFFORT 
 <http://timeandeffort.jlia.or.jp/>


カテゴリー: 国内革事情




国際見本市「インテリア ライフスタイル」展が、
6月4日(水)~6日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて開催されました。

インテリアライフスタイル1インテリアライフスタイル2


国内外のハイエンドなインテリア・デザインアイテム、
トレンド、キーパーソンを結集し、
新しいライフスタイルを提案する、アジアNo.1の
国際消費財見本市といわれます。

国内外から819社(日本607社/海外212社 
※共同出展者を含みます)が参加。

3日間の来場者数は
過去最高となる2万7827名
(昨年実績2万5456名)を記録。大盛況でした。


アトリウム 1アトリウム 2

アトリウム特別企画は、<Welcome to my home! >
長く続くホームパーティブームが続くいま、
ブレックファスト・ギャザリング、アウトドアランチなど、新しい集まり方が登場。

アトリウム 7アトリウム8

食をめぐるアイテムをはじめ、空間を演出する家具、
インテリア、食器、家電、
テキスタイル、デコレーション、デザインアイテムなどを通じ、
これからの「集い」のスタイルを提案しました。



手袋産地としておなじみの
東かがわから ルボアがアッシュコンセプトのブースで出品。

ルボア1ルボア2

ピッグスキンを用いた小物や
<軽さ>、<薄さ>を重視したシリーズをリリース。

ルボア3ルボア4

計量器とともにディスプレイし、スタイリッシュに。たたむことができ、持ち運びに便利な

ポケッタブルタイプは、シニア層、富裕層のトラベルニーズにマッチ。

ほかにも、現在のライフスタイルに合う スモールアイテムがそろいました。


人気ブランド パーリィからは、意欲作が続々。

パーリー1パーリー3

ラギットなメンズファッションを好む男性を意識した従来のラインに加え、
ツヤのある上質なレザーを用いたダレスバッグや
うるし加工を施したワニ革を贅沢に
使った長財布などを出品。グレードの高さが目立ちます。

パーリー2パーリー4

つくり手のこだわりが詰め込まれた上質な新製品に、バイヤーからの質問が殺到。



ネクスト 3ネクスト ヒキ

前回から新設されたゾーン<NEXT>では、
新進気鋭のクリエーターたちがフレッシュな才能を競い、ひときわ華やか。

ネクスト2ネクスト 4


「Japan Leather Award 2012」審査員特別賞 受賞 .URUKUST が出展。

土平さん1406 1土平さん1406 2

受賞作品の手づくりキットだけでなく バッグコレクションをローンチ。

取引先も増え、順調に成長しています。



若手クリエーターの育成でおなじみのインキュベーション施設 

台東デザイナーズビレッジから巣立った カーマイン。上記の.URUKUST も同様です。


カーマイン1406 1カーマイン1406 2

イースト東京エリアの皮革メーカーとコラボレートし、ピッグスキンを使用。

その可塑性の高さを生かした ものづくりが好評です。


草木染めで知られるマイトは、
ナチュラルなウェアと雑貨が幅広い世代の女性に人気。

マイト2マイト1

待望のレザーコレクションをスタート。試行錯誤を繰り返し、やさしい色合いを実現。

イエローの財布は、

草木染め+風水とバリューあふれるキラーアイテムですね。




脱デフレの兆しを感じさせる このごろ。
高付加価値・適正価格を求める時代の変化を捉え、
活性化するジャパンレザー。

ボーダーレスとなりつつあるカテゴリー、
ジャンルを軽やかに飛び越え、支持を集めそうです。




【 参考URL 】


 国際見本市インテリア ライフスタイル 公式サイト
 <http://www.interior-lifestyle.com/jp/top.php>




カテゴリー: 国内革事情




日本皮革産業連合会(JLIA)のこども向けプロジェクト
「キッズレザープログラム(kids' leather programs)」が、
コドモ・ワカモノまちingの「移動式こども基地」と連携し、
「ECOパーク 2014」に出張 !

6月7日(土)~8日(日)の2日間、東京・渋谷
NHK放送センター内の特設会場にてブース出展しました。


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平成26年度のNHK環境キャンペーンの一環として
恒例のイベント「ECOパーク 2014」。


"みんなの地球"をさまざまな視点から見つめ、
生活者の"あした"をつくる
環境に配慮した行動・暮らし方の
アイデアやヒントを提示。

参加体験型プログラムを通して、
来場者とともに考える企画が好評です。

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環境問題に取り組む大学生やNPO団体も参加。

交流を通じて新たな<エコ>を提案。


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エネルギーの自産自消体験コーナーでは、
参加者がそれぞれ足漕ぎペダルを漕ぐことで発電。

煙突からシャボン玉を吐きながら、
こどもたちを乗せた電車が走ります。 パパママが大奮闘 !


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キッズレザープログラム(kids' leather programs)×移動式こども基地は、
<命感じる革クラフト体験ワークショップ>を実施しました。

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悪天候にもかかわらず、たくさんの来場者が。

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スタッフがつくったサンプルを参考に、
指導・アドバイスを受けながら次々と素晴らしい作品が誕生 !!

eco s 3eco s 4

くわがた、エイ など数点をつくってくれた男の子も。

eco  作品 昆虫eco  作品 エイ

とても上手にできましたね
(お母さまにご承諾いただき、撮影いたしました)。

早速、リュックサックにつけて。

これからも、レザーを身近に感じてくださいね。


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あらたな試みとしてスタートした<生きもの変身遊び>。

生きものに変身して身体で表現したり、
その気持ちを体感し、
食物連鎖を理解する...演劇的なアプローチが人気。

eco  変身3eco  変身4

ワニ(の革をまとった こどもたち)が大きな鳥に遭遇する、という設定、
即興のセリフでスタッフが演出。とても楽しそうでした。


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<革の動物当てクイズ>コーナー。

革=生命の証であることを伝えるべく、
それぞれの個体のサイズがわかるような展示スタイルに。

eco klp  クイズ2eco klp  クイズ 3

製品化されていない革に触れることがないかたが多く、
学生から中高年のかたがたまで
幅広い世代が質問したり、興味深く手にとって。

食肉の副産物として
生命のバトンをたいせつに扱う
ジャパンレザーの魅力を知る きっかけになったようです。




キッズレザープログラムは、こどもたちを対象に、
実際に革に触れ、革製品づくりを体験できる機会を提供すること。  

本物の革の良さ、革に対する正しい知識、
 革製品づくりの楽しさ  などを知ってもらうこと。 

将来、「消費者」として「生産者」として、 
皮革産業とかかわることになる 子どもたちに皮革文化を育んでもらうこと...
などを目的としています。 


このプロジェクトでは、 皮革産業の企業・事業者の
有志から提供された 製品にできない残革を産業廃棄物に
することなく利活用。

こどもたち の未来、個性の煌めきへとアップサイクル。

こどもたちが安全に遊べる遊び場を"出前"する
コドモ・ワカモノまちingの「移動式こども基地」とのコラボレートで 、
首都圏だけでなく、石巻や気仙沼などへも出張。

継続的な被災地支援も支持が集まる理由のひとつです。


6月28日(土)には都内2か所で同時開催。

こちらも、ご期待ください。




【 参考URL 】


 キッズレザープログラム(kids' leather programs) <http://leatherkids.jlia.or.jp/>


 ECOパーク 2014 <http://www.nhk.or.jp/eco-channel/jp/event/event2014/ecopark/>





カテゴリー: 国内革事情




前回に引き続き、
イースト東京・徒蔵(カチクラ/御徒町~蔵前~浅草橋/
東京・台東区
南部一帯)エリアの人気イベント
「モノマチ」をレポートします。


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それぞれのエリア、ショップごとにさまざまなプログラムを行っています。


トッピングラリー2014 POPトッピングラリー2014 バッグ

シンプルなトートバッグに、
フラワーモチーフ、ガマグチ、ポケットなどのパーツをプラスする
カスタムメード企画「トッピングラリー」 が人気。

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東日本ハンドバッグ工業組合の組合員企業を中心とした
点在する各ショップ、ショールームを巡り、
つくり手の指導を受け、ユーザー自身が完成させていきます。

三和袋物WS三和 混雑

そのひとつ、三和袋物では、来店が絶えず、自社商品の新規客がさらに

増加しているようです。海外のかたも少なくありません。


YKK ものづくり館 外観YKK 実演

この春、開設された、YKKものづくり館が初参加。

ワークショップ、実演のほか、製品の展示コーナーも大盛況でした。

YKK 接客YKK ファスナー

世界的に評価が高いファスナーに注目が集まり、
スタッフに質問をし、くわしい説明を求めるかたも多く見られました。

ファスニング製品(ファスナーやボタン)を用い、
さまざまなものづくり体験ができる このイベント・コミュニティ施設では、
今後も定期的にイベントを行うそうですよ。


インキュベーション施設 浅草ものづくり工房卒業生ブランド
くるーむが鳥越 おかず横丁にショップオープン。

クリエーターズイベント「クリッピング・ポイント」として出展。

おかず 混雑本間さん ヒキ

卑弥呼出身の本間さんが手がける同ブランドは、
メンズライクなデザインと履きやすさ歩きやすさに定評が。


レザーアイドル ヨリレザーアイドル

また、日本初!? レザーアイドル・にゃとる としての
活動が話題の jacobi も出品。

エンタテイメント性が高い演出で、あらたなファン層を開拓。

ユニークな作風とコスチュームにより
これまでになかったジャパンレザーを表現しています。


「モノマチ」エリア内には、インフォメーションセンター
(写真下・右 2K540 AKI-OKA ARTISAN 「モノマチクリエーターズマーケット」)
を10か所設置。

モノマチ2014 街頭2k インフォメーション

なかには、世界のカバン博物館も。

都営地下鉄 浅草駅前ということで、今後、重要拠点になっていきそうです。


職人、老舗メーカー、新進クリエーターと
コミュニケーションし、時間と空間と共有しながら
ものづくりに対しての理解を深めていく同イベント。

共感するユーザーが回を重ねるごとに増え、
ボランティアスタッフに参加するかたも。

リピーターであり、頼もしいサポーターとなっています。


積み重ねた"信頼"、強まる"絆"により、
街と ものづくりの魅力は、
エリアとプロダクトのブランディングへと昇華。


「モノマチ」、「徒蔵(カチクラ)」が、
ジャパンレザーの代名詞のひとつとして
認知されつつある傾向を肌で感じました。




■ 参考URL ■ 


 「モノマチ」公式サイト <http://www.monomachi.com/>


 2K540 AKI-OKA ARTISAN  <http://www.jrtk.jp/2k540/>


 YKKものづくり館 <http://bit.ly/monozukuri_YKK>


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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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