欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2014年7月 の記事

カテゴリー: 国内革事情




「第5回 ファッション雑貨EXPO」が、
7月9日(水)~11日(金)の3日間、
東京・有明の東京ビッグサイトで行われました。

fze1fze2

バッグ・革小物、アクセサリー、ストール、帽子、シューズなど、
あらゆるファッション雑貨が、
国内外から集められる商談専門展として
おなじみとなっています。



前回に続き、
東日本ハンドバッグ工業組合のブースが出展。

皮革産業の国内有数の産地
イースト東京エリアを拠点とした老舗メーカーが多数参加。

意欲的な新作で個性を競いました。

その一部をご紹介します。


ly2ly1

トレンドの<ミリタリー>をテーマにした新ブランドをスタート。
幅広い世代の男性に訴求。(ラモーダヨシダ)


ya2ya1

歴史を感じされる什器とともに、
旬のカモフラージュ柄をフィーチャーした最新コレクションをラインナップ。
(山藤)


san 1san 2

刷毛目の塗りムラで<木目>調に仕上げた職人のハンドワークが好評。
(三和袋物)


z1z2

老舗メーカーとのコラボレートや、機能派アイテムが話題。
著名なセレクトショップとの取引もスタート。
(ZERO STYLE)


ym1ym2

商品はもちろん、伝統の職人技をパネルで解説。
高いクオリティをよりわかりやすく提示。
(山万)


mi2mi1

新たな機能を開発した財布、革小物をバリエーション豊富に展開。
(ミヤ・レザークラフト)


pa1ppa2

小さなガマグチコインケースほか、カラフルなレディス・アイテムも充実。
(パーリィー)


no3no1

ウォレット・ポーチ、ビッグウォレット、クラッチバッグなど、
注目のカテゴリーでヒットの兆し。
(野村製作所)


sa1sa2

インパクトのあるディスプレイでエキゾチックレザーの希少性をアピール。
(サンバッグ坂本)


me2me1

エキゾチックレザーを使用しながらも、
ほどよいカジュアル感が漂うデザインで差別化。
(メイク)


団体での出展ブースは、恒例となり、
広い会場のなかでも、存在感あふれるスペースに。

今回は、大阪ハンドバッグ協同組合からの
交流出展もあり、さらにパワーアップ。

バイヤー、プレス関係者たちが立ち寄りやすく、
密なコミュニケーションがみられました。



ほかにも大阪ハンドバッグ協同組合 加盟社、
「西日本ハンドバッグ大展示会」参加企業も出展。


av1av2

京友禅の技法によるフラワーモチーフのシリーズを中心に展開。
銀座 革のショールーム  TIME & EFFORTでも人気沸騰。
(アバンクール)


ji2ji1

有力タンナー 栃木レザーの革を用いるなど、
革の味わいを最大限に生かしたシンプルなものづくりが好評。
(ミクール)



増税前後から引き続き、
マーケットで求められているクオリティが高いバッグ、雑貨、小物。

日本国内のものづくりと、確かな付加価値を携え、ニーズに対応。

新たなチャレンジに取り組むジャパンレザーの底力が感じられました。




■ 参考URL ■


 東日本ハンドバッグ工業組合
 <http://www.fukuromono.net/higashinihon/>


 大阪ハンドバッグ協同組合 
 <http://osaka-handbag.jp/home.html>


 西日本ハンドバッグ大展示会
 <http://osaka-handbag.jp/tenjikai14-1.html>


 国際雑貨EXPO
 <http://www.giftex.jp/>

 ※ 参加ブランドにつきましては、上記リンク先からご確認ください。




カテゴリー: 国内革事情





銀座 革のショールーム  TIME & EFFORT
(タイム・アンド・エフォート)
特別展示シリーズ企画「百靴繚乱」が今年度もスタート。
第一弾<アートクラフトシューズ展
かわいい日本の靴>に続き
<ルームシューズ&スリッパ展 ――今、
インドア靴ライフの時代。>が
7月18日(金)から開催されています。


rs1rs2



同シリーズでは<NIPPON 靴 ミライ>をテーマに
新進若手のクリエーター、つくり手や
工房の商品を、定期的、テーマごとに展示・発表。



グローバル化に対応する

メードインジャパンの靴の確立、それを生み出す
クリエーターの登龍門としても話題です。




個人製作者やハンドメードシューズのアピールと
マーケットの拡大を図り、

新たな日本独自の<靴の世界>の構築へと
結びつくことを願い、行われています。
昨年度、「女性靴職人展」「ハイヒール展」「地方靴職人展」
「ベビー靴展」などが行われました。


今回はインドアライフとその履物をフィーチャー。
<靴脱ぎ文化国>ならではの
ライフスタイルと、近年の変化による
多様なニーズに対応し、
ルームシューズやスリッパ、トラベルシューズなどが
つくられています。

20人(組)のクリエーター、工房、約50パターンもの
革製ルームシューズ&スリッパが登場!



その一部をご紹介します。



rs7rs16 



インベーション施設 浅草ものづくり工房卒業生、入居ブランドは、

しっかりとしたテーマ、ストーリーと
感度が高いクリエーションが特長。海外での活躍も期待されます。
(トートーニー、靴づくり屋chisaka)





rs10rs9


コレクション・トレンドとして注目される和テーストも。

年末年始の祝祭空間にぴったり。
(マチコセントウ、スタジオフロッグ)




rs18rs17



ジャパンレザーのコンペティションとしておなじみとなっている

「Japan Leather Award」
歴代の部門賞受賞ブランドも出品。
(TAKINAMI TAKASHI、The Shoemakers Holiday)





rs13rs15


ポップなデザインが雑貨感覚ですね。
子どもから大人まで幅広い世代から支持されそう。
(アトリエ65、ナスタチウム)




rs12rs11 


帯電防止など機能性に優れたドクターシューズや
本格的な仕様のスリッポンなど、
大人の男性に向けた上質なラインもラインナップ。
(シューワークショップ、サナックス/moco)




rs8rs4 


参加クリエーターのひとり、ひさごてい 永松さんによる
製作実演をはじめ、フィッティング、
カウンセリングなどで積極的なコミュニケーション。


rs5rs6



ユーザーとの距離が近い、和やかな雰囲気がいいですね。



IMG_1081rs3



初日には、<出品者交流プレスミーティング>も。

ジャーナリスト、プレス関係者、バイヤーなどを招き、つくり手たちを紹介するという
初の試みが とても好評でした。



会期は7月27日(日)まで。






同館では、carmine(カーマイン)のポップアップショップ
<7月16日(水)~29日(火)>を開催中。


ca2ca5


carmine は、インキュベーション施設 
台東デザイナーズビレッジを卒業後、着実に取引先を増やし、
この夏、日仏文化協力90周年を
記念した企画展「Le Japon Rive Gauche ―
ル・ジャポン・リヴ・ゴーシュ展」に参加決定!
衣・食・住・アートにまつわる
「日本」をかつてない規模で紹介するという同展で
サカイなどとともに出品。
国内外で高く評価されている新進ブランドです。


ca4ca9


東京の地場産業としても知られるピッグスキンを
用いたコレクションも豊富。
その可塑性の高さを生かした加工、プリント、
グラフィカルなデザインが、
同ブランドのシグネチャーとなっています。


ca6ca7


期間中、ウィンドーディスプレイをジャック!
オリジナルの風鈴などで、クールジャパンを演出しています。




ca1ca3


最新作の受注会は本日7月23日(水)~24日(木)の
2日間開催。


どうぞ、お見逃しなく。






■ 参考URL ■



 銀座 革のショールーム  TIME & EFFORT 
 <http://timeandeffort.jlia.or.jp/>


 台東デザイナーズビレッジ
  <http://www.designers-village.com/index.html>


 浅草ものづくり工房
  <http://monokobo.jp/main/>


  carmine
  <http://carmine.co.jp/>


 Japan Leather Award 2014 オフィシャルサイト
 <http://award.jlia.or.jp/2014/>

 現在、事前エントリー受付中です!




カテゴリー: 国内革事情




前回に続きまして、
第90回 東京レザーフェア(TOKYO LEATHER FAIR)
レポートをお届けします。


年間テーマ
「技の匠みが拓く、明日。」と連動するプログラムがいっぱい。


実演2実演1

実演と体験〈革の仕上げ~もっとスゴイ、魅力再発見!〉では、
グレージング加工/ペーパー加工/型押し/箔押し/型抜き と、
5つもの実演および展示が行われました。

実演3実演4

うち3つは来場者が体験可能。各回とも大人気。

実演55実演66

熟練の職人による手仕事ライブは、どれも迫力満点。

モニターが設置・放映されるなど、見えないかたにもフォロー万全。

型抜き体験では動物やハートのモチーフがあり、革製チャームを制作。

その場で完成し、持ち帰ることができて好評でした。



一般社団法人 日本タンナーズ協会のブースでは、
「JAPAN LEATHER PRIDE」を紹介。 

JLP1JLP2

春夏秋冬、気温も湿度も複雑に変化する日本で、
均一な品質の革づくりは容易ではない。

そこには清らかな「水」と、
ひと手間ひと手間を丁寧に創りあげる「職人の魂」、
長い間引き継がれてきた「技術」が必要...。

ジャパンレザーの魅力を
「季。」、「水。」、「技。」、「美。」、「魂。」、「証。」と、
6つのキーワードを提示。

タンナーの技術と魂を育む環境を、
美しいヴィジュアルとテキストでプレゼンテーション。

JLP3JLP5

日本のタンナーたちがさまざまな動物の革、
鞣し(なめし)方、仕上げを駆使して 
つくりあげる革についてもパネル、製品とともに紹介。 

若い世代のビジネスパーソンが、
食い入るように見入っていたのが印象的でした。



東都製靴工業協同組合のオーガナイズによる
「NIppon Value」ブースが初登場。

NV1NV2

「こだわり 信頼 価値」をテーマに、
クオリティのよさで選ばれ続けるOEM生産可能な
靴メーカー 8社が出品しました。

NV5NV6

創業以来64年培ってきた
カジュアルシューズのテーストを生かした製品を
国内自社工場で生産しているパイロットシューズ。

NV7NV8

正統と自由の靴をつくり出すパイオニア。

紳士靴づくりのノウハウを婦人靴に取り入れハイブリッド。

ナチュラル、アートといったジャンルを開拓しています。

NV3NV10

老舗メーカーによる製品の発表、B to Bの商談の機会...と、
今回、あたらしい試みでしたが、
百貨店、アパレル関係者が数多く立ち寄り、大盛況となりました。



次回、第91回 東京レザーフェアは12月4日(木)・5日(金)に開催。

レザーファッションショーも予定されています。

ユーザーも来場できますので、どうぞ、お楽しみに。




■ 参考URL ■

 東京レザーフェア <http://tlf.jp/>

 JAPAN LEATHER PRIDE <http://www.japan-leather-pride.com/>


カテゴリー: 国内革事情




第90回 東京レザーフェア(TOKYO LEATHER FAIR)が、
6月19日(木)・20日(金)の2日間行われました。


皮革の需要拡大と業界の発展を目的に、
「革」という素材が秘める可能性や
魅力を発信するための
トレードショーとして毎年2回開催。

140709 会場会場混雑1406

会場は、東京・浜松町 
都立産業貿易センター 浜松町館に変更されました。



世界最大の革の見本市「リネアペッレ」再現展示や、
同じく「リネアペッレ」前トレンドセレクション委員
ロベルト・リッチさんによる講演など、
さまざまなプログラムで最新情報を紹介。


2015年春夏シーズンのトレンドは・・・


エナメルをはじめとした
ツヤ感のある素材が継続しています。

メッシュやパンチングによる透け感もポイントに。

転写プリント×型押し×汚し加工といった
2次、3次加工で差別化を図る
付加価値のあるプリント加工にも注目。

「リネアペッレ」では
ベージュ、ブルー、グレーをベースに、
ブルー、サックス、イエローが差し色としてフィーチャー。

パターンでは小花柄、
型押しによるペーズリー柄も登場しています。



各出展社の自信作からトレンドに合わせ編集し展示する
「東京レザーフェア発 Trend Laboratory」。

ラボ1ラボ4

「シックな陰影」BASIC CHIC < 進化するベーシック >

ラボ3ラボ2

「ハイブリッドな装飾」INNOVATIVE DECO. < 過去と未来の混交 >

「光の演出」RAY EFFECT < 光の効果が語るモダニズム >


以上の3つのテーマで
今シーズンのムードを素材に置き換え、
革素材を提案しました。



1407 富田さん11407 富田さん2 

会場でも、トレンドがいっぱい !

1407 冨田さん3IMG_0248

サックスブルーほかシーズンを代表的する色、
柄が豊富にそろう富田興業のブース。



東京で生産されるピッグスキンを中心に展開する
東京都・東京製革業産地振興協議会。

東京都1東京都2

その特長である可塑性の高さを生かしたさまざまなバリエーションが。

ニシノさん1ニシノさん2

パンチングなどの加工も進化。

三恵さん1三恵さん2

革本来の味わいを追求しながら、
トレンドのカラーを取り入れた新鮮な表現も。



松岡さん1松岡さん2

松岡商店のブースでは、
カモフラージュ柄をはじめ、カラフルなプリントの人気が継続。

松岡さん3松岡さん4

ウエア、バッグなどでニーズが高まっている
リバーシブルタイプも好評だそう。



ソフトレザー1ソフトレザー2

定番からトレンドアイテムまで、
皮革の味わいを生かした素材を発表した
日本ソフトレザー事業協同組合。

ソフトレザー3ソフトレザー4

アニリン、型押しほか、加工を重ねたタイプが
新進クリエーターたちに好評でした。



レポートは次回に続きます。




■ 参考URL ■ 


 東京レザーフェア <http://tlf.jp/>




カテゴリー: 国内革事情




すっかりおなじみとなったコンペティション
「Japan Leather Award(ジャパンレザーアワード)」は今年で7年目。

6月19日(木)、オフィシャルサイトがグランドオープン。

2014年も本格的にキックオフとなりました。

HYnyx2Mq


「ジャパン×レザー」で世の中をもっとおもしろく !

レザーコンペティションイベントに留まらない
総合的な「レザームーブメント」の場として、さらに進化しています。



ファッション産業である皮革産業に、
その時々の消費者ニーズに即応できる、
新たな"発想・着想"をもつ人材を発掘・育成したい。

このような目的のもと、
一般社団法人 日本皮革産業連合会(JLIA)が開催する同アワード。



今年の募集テーマは、
『革に込められたものがたり
 ~その一針の背後にある物語を教えてください~』。


国内外で盛り上がる「クール・ジャパン」をはじめとして、
近年、日本のものづくりに注目が集まっています。

日本ならではのすぐれた感性や高い技術とともに、
そのものづくりに込められた「熱い想い」。

日本の革および技術を用いて作られた
渾身の一作を募集しています。



今年のトピックは、
「ベストテーマ賞」「カラーレザー賞」「トレンド賞」の
新たに設けられた3つの賞に加え、
「学生部門」の設置。


これからのレザー業界を大きく動かしていくであろう
若きつくり手である学生のみなさんに、
より受賞への意欲をもってほしい、との期待を込め設けられました。



さらに今年は博覧会を開催 !

IMG_2837.JPG

昨年に引き続き、
大阪・梅田「阪急うめだホール」の広い会場を利用し、
「審査会」、「レザーワールド」、「レザークラフトマンミーティング」と
3つの柱で構成された博覧会が実施されます。



好評の受賞作品の展示イベントは、
日本を代表する百貨店「阪急うめた本店 うめだスーク」、

IMG_4529.JPG

スーク会場.png

国内の富裕層をはじめ、海外からの観光客が数多く訪れる
ジャパンレザーの殿堂 銀座 革のショールーム
「TIME & EFFORT (タイム・アンド・エフォート)」、

エフォート.png

そして、東京・渋谷「渋谷ヒカリエ」でも開催が決定 !!



Japan Leather Award グランプリをはじめ各部門賞受賞者は、
さまざまなメディアに取り上げられるだけでなく
ビジネス面でのチャンスとなり
新進クリエーターの登竜門的な存在となりましたが、
それだけに留まらず
「ジャパン×レザー」を起点としてレザー業界の
さらなる活性化を促すため、
応募された魅力的なプロダクトたちを
日本に、世界に、発信していく仕掛けづくりにトライ。



事前エントリーもスタートしました。

登録方法は、シンプルで とても かんたんですよ。



素晴らしいものづくり、
素敵なものがたりがぎっしり詰まった
あたらしいジャパンレザーに今年も出会えますように。



くわしくは、こちらをごらんください。

 Japan Leather Award 2014 オフィシャルサイト
 <http://award.jlia.or.jp/2014/>




1

プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

最近のブログ記事

カテゴリー

月間アーカイブ

rss
facebook witter

このページの一番上へ