欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2014年11月 の記事

カテゴリー: 国内革事情





日本製革製品が個性を競うコンペティションのメーンイベント
「Japan Leather Award 2014 Celemony」が
11月25日(火)大阪 阪急うめだ本店 9F 祝祭広場で行われました。

 


一般社団法人 日本皮革産業連合会 (JLIA)が開催し、
7年目を迎える同アワード。
ファッション産業である皮革産業に、
「その時々の消費者ニーズに即応できる、新たな"発想・着想"を持つ
人材を育成することが重要である」とのコンセプトのもと2008年より実施しています。




今年の募集テーマは『革に込められたものがたり
~その一針の背後にある物語を教えてください~』

日本在住のプロフェッショナル、アマチュアのつくり手から
国産のなめし革を使用した作品を広く募集。
プロ部門、学生部門 合計 351点もの作品がエントリーしました。

11月3日(月)、4日(火)には審査会を実施。
デザイナー、バイヤー、ファッションディレクター、流通関係者など
10名のプロ審査員、公募による50名の一般(消費者)審査員、
阪急うめだ本店に来店された171名のユーザーが

それぞれ、厳正な審査を行いました。



今年度は部門賞を一部見直し、学生部門を新設。
またベストテーマ賞、トレンド賞、
カラーレザー賞(該当者なし)を新設するなど
特別賞も刷新。

グランプリをはじめ、各部門賞、特別賞の各受賞作品が発表されました。



グランプリおよび各賞受賞者は
以下の通りです。




グランプリ

エキゾチックレザー部門 磯田秀文さん(株式会社太閤)



プロ部門

レディースフットウェア部門 池田悠二さん、小島竜太さん(カワノ株式会社)
メンズフットウェア部門 林 秀玲さん(有限会社フューチャー)
レディースバッグ部門 内山友徳さん(MADOROMI)
メンズバッグ部門 斎藤茂樹さん(イケテイプロジェクト株式会社)
ファッション雑貨部門 吉野真由さん(ギャラリークレハ)
生活雑貨部門 永井よしとさん(株式会社ベルーリア)
日本エコレザー部門 加藤光也さん(革工房アバッリ)



学生部門 

木村和哉さん(エスペランサ靴学院)



特別賞

ベストテーマ賞 竹口真由美さん(アトリエ ナイアード シャポー)
トレンド賞 山下めぐみさん(株式会社吉田)
カラーレザー賞(該当者なし)



各作品の写真は公式サイトをごらんください。
「Japan Leather Award 2014」 http://award.jlia.or.jp/2014/






審査員長である東京藝術大学 美術学部 工芸科 教授 菅野健一さん、
審査員でもあるテレビコメンテーター 干場義雅さん、
JLIA 人材養成委員会 竹内健 副委員長から各受賞者に
賞状・トロフィー・副賞として賞金を授与。

優秀作品、つくり手に
たくさんの来場者が惜しみない拍手をおくりました。



 

 
一般社団法人 日本皮革産業連合会 (JLIA)岩崎幸次郎会長、
同アワード・審査員でもある
テレビコメンテーター 干場義雅さんがご登壇。

「日本の文化であり、
日本人のメンタリティである
ていねいなものづくりに、触れることができ、
とても感激しました。
東京オリンピックに向け、今後は
グローバルな視野が必要ですね」と干場さん。


パリ・コレクション、ミラノ・コレクションをはじめ、海外で行われる

展示会などに赴き、
一流の皮革製品を目にし、磨き上げられた
審美眼、説得力あふれるコメントは、幅広い年代のお客さまに好評でした。




各受賞者との軽妙なクロストークでは、
クリエーター、つくり手自身から作品のポイントや
苦労談などが披露され、
会場は感嘆と賞賛の声に包まれて。



グランプリ受賞 磯田秀文さん(株式会社太閤)は
「部門賞だけでもうれしいですが、
グランプリなんて、思ってもいませんでした。
作品制作を手伝ってくださった
先輩がたに感謝しています。機会があれば、
メンズにも挑戦したい」と
率直な想いと抱負を語っていました。

 



 
受賞なさったみなさま、おめでとうございます!





恒例の受賞作品展示イベントは、
12/4(木) 東京・渋谷 渋谷ヒカリエからスタートします。
こちらもどうぞお楽しみに。


 
 




■ 参考URL ■


「Japan Leather Award 2014」<http://award.jlia.or.jp/2014/>

 

 

 


 

★次回更新日 変更のお知らせ★


通常、毎週水曜日に更新しておりますが、次回は12/4(木)夜更新いたします。

ご了承ください。







 




カテゴリー: 国内革事情




11月03日は<いいレザーの日>。

秋は皮革のシーズンです。


そんな時季にあわせ、ジャパンレザーの
ミュージアム的スペース
銀座 革のショールーム「TIME & EFFORT」
(タイム・アンド・エフォート)で、
さまざまなイベント、プログラムが行われました。


「TIME & EFFORT  LEATHER MENTENANCE」<10月31日(金)~11月1日(土) 開催>は、
ユニタスファーイースト社によるケア&メンテナンスイベント。

革のメンテナンスとリペア&アンチエイジングを
専門アドバイザーがわかりやすく解説 !

埋め込み画像への固定リンク

かんたんなプロセスで白いレザーの汚れもこんなに変わります。

埋め込み画像への固定リンク

革製品のお手入れ、保管方法、修理など疑問に思ったことや、
お悩みなどを気軽に相談でき、好評でした。


ユニタスファーイースト社のザ・レザードクターズ東京店が、
イースト東京エリア
徒蔵(カチクラ/御徒町~蔵前~浅草橋)にオープン。

新サービス レザースパが注目されています。

革の張りやコシ、艶を取り戻しリフレッシュできて人気ですよ。



人気ブランド Selieu デザイナー 田口朋子さんを迎え、
ピッグスキンのアクセサリー(ピアスイヤリング、ブローチ、ヘアゴム...)をつくる
「TIME & EFFORT  LEATHER WORKSHOP Make bring your own Leather Accessory」
<11月3日(月) 開催>には、
たくさんの大人女子が殺到し、各回とも定員オーバー。

豚革は国内でほぼ100%自給可能だそう。

日本のものづくりを象徴する素材のひとつですね。

そんなレザーを使用し、さまざまな作品が生まれました。



期間限定ショップ「Cambric ポップアップショップ」
<10月28日(火)~11月9日(日) 開催>では、
老舗メーカーが立ち上げたオリジナルブランドのコレクションを紹介。

TIME & EFFORTさんの写真

ドレスアップの時季を彩るクラッチバッグや
旬のシンプル&ベーシックスタイルを
格上げしてくれる上質バッグなども人気を集めました。

TIME & EFFORTさんの写真



このほか、雑誌と連動した
エキゾチックレザーアイテムの特別展示も好評。

雑誌『LEON』12月号、『eclat』12月号の
エキゾチックレザーアイテム
紹介記事の掲載アイテムをすべてラインナップ。

東京都内、首都圏以外の地域からも
高い関心が寄せられ、来館者が増加しました。




今週末、11月22日(土)からは、
「TIME & EFFORT GIFT 2014 POP UP COLLECTION」がスタート。

クリスマスシーズンに向け、大切なかたへのギフトに、
自分へのご褒美にぴったりのさまざまなジャパンレザーがそろいます。



今後も続々とイベントが行われる予定です。

同館のオフィシャルサイトをはじめ、
SNS(facebook、twitter)でも情報発信されていますので、
どうぞ、お楽しみに。






■ 参考URL ■


 銀座 革のショールーム 「TIME & EFFORT」 
 <http://timeandeffort.jlia.or.jp/>




カテゴリー: 国内革事情




日本ファッション・ウィーク推進機構、
JFW テキスタイル事業運営委員会が主催する
国際繊維総合見本市
「JFW ジャパン・クリエーション(JFW-JC)2015」が、
東京・有楽町 東京国際フォーラムで
11月5日(水)~6日(木)の2日間開催されました。

IMG_4140.JPG

「プレミアム・テキスタイル・ジャパン2015秋冬

 (Premium Textile Japan 2015 A/W)」との併催効果で

多数の来場者がありました。



例年、皮革産業も参加しています。

なかでも、盛況なのが
「PIGGY'S SPECIAL ~ピッグスキンファッションショー~」。

JFW間の事業連携として、
Mercedes-Benz Fashion Week Tokyo において、
10月14日(火)、東京・渋谷 渋谷ヒカリエで
プロ部門(3メゾン)、学生部門(13校)のランウェイが行われ大好評。

今回はプロ部門に選出されたクリエーターによる
カプセルコレクションを展示。

 POTTENBURN TOHKII(中島トキコさん)
 tiit(岩田 翔さん/滝澤 祐史さん)
 motonari ono(小野 原誠さん)

創造性あふれるフレッシュな作品が
若い世代の共感を集めました。


国内で自給できる素材、
ピッグスキンは東京で9割を生産。

可塑性の高さがフィーチャーされ、近年、
さまざまな加工を施したレザーが
海外からも注目されています。

次回のコラボレートは ?  楽しみですね。



東京都(東京製革業産地振興協議会)展示ブースでは、
11社のタンナーが出品。

デジタルカッティング加工、ウォッシャブルスエード、
極めの白革、日本エコレザー基準を満たす皮革など
それぞれが誇る技術を余すことなく表現。


TOKYO PIGSKIN 2015-16年 秋冬コレクションのコンセプトは
<「ピッグスキン独自の風合い」を目指して>。

自然素材の革の風合いと地場産業の
優位性を生かし、イマジネーションの拡がりに挑戦。


「基本の継承」 : シンプル
「ナチュラル×モダン」 : 革新性
「高付加価値な素材感」 : バラエティ
「布はくと融合する素材感」 : トレンド
4つのカテゴリーで構成。

2015年の新たな潮流を感じられました。



東京都・東京皮革製品展示会実行委員会が、
「TOKYO LEATHER & GOODS EXHIBITION 2015」ゾーンを開設。

皮革関連8団体から20社が15ブースを出展しました。


伝統の力に加え、進化を続け、生まれた
高付加価値の皮革製品が充実。

多彩な旬の製品がズラリ。


「東京の職人たちの
 革へのこよなき愛着と探求が
 常に新たなクリエーションへと導きます。
 革だけがもつ豊かな表情、
 使い込むほどに持ち主の個性を表現する
 やさしい素材感、
 日本の斬新できめこまかい
 デザイン感性、職人の丹念な縫製・加工・
 装飾・仕上げ技術...
 すべてが東京レザープロダクツの魅力です」と、
東京都・東京皮革製品展示会実行委員会
委員長  金澤 守利さん。
(「繊研新聞」10月27日 8面より)


老舗メーカー 猪瀬は「Japan Leather Award 2013」
 レディースバッグ部門作品で審査員特別賞を受賞後、
さらに躍進。

「東京という地場で各日にいいものをつくろうということを
 アピールしたいですね。職人やメーカーでないと
 分からないものづくりのよさをいうものをどう伝えていくか、が
 大事だと思っています」と、
猪瀬 フラソリティ事業部 ディレクター  猪瀬 新吾さん。
 (「繊研新聞」10月27日 9面<東京皮革関連座談会>より)

製品だけでなく、道具を展示したブース(ノット)も。

つくり手が紡ぎだす物語のシンボル的存在が、
手仕事の魅力をアピールしました。



素晴らしいレザー・ディスプレイがブースを彩る、
和歌山県製革事業協同組合。

スペシャルムック『日本の革』(エイ出版)
最新号 vol.7 では、
<革の国、紀州を行く>特集が巻頭を飾り、
話題となっています。

かつて、徳川御三家のひとつであり、
現在は国内の三大皮革産地のひとつでもある、
そんな歴史と風土のなかで
生まれた皮革を<きのくにレザー>として認定。

製品までの県内一貫生産する新たな取り組みもスタートしました。



有力産地として知られる兵庫県皮革産業協同組合連合会ブース。


次世代を担う学生とのコラボレートによる作品展示が華やか。

このほか、恒例企画「ニューレザーコンテスト」の
入賞革をはじめ
県下会員企業が手がけた秀作を紹介しました。



県下・たつの市では、地場産業として歴史と伝統のある
天然皮革のすばらしさをPRする
「ひょうご皮革総合フェア2014&第23回たつの市皮革まつり」が、
11月22日(土)~23日(日・祝)開催されます。

こちらもお見逃しなく。



皮革業界以外の商社、アパレル企業に
素材としての皮革の魅力を訴求する数少ない機会を有効に活用。

ジャパンレザーのクオリティと
可能性の高さを再認識していただける
きっかけとなりました。






■ 参考URL ■


 JFW ジャパン・クリエーション(JFW-JC)
 <http://www.japancreation.com/2015/>


 上記リンク先に出展社一覧が掲出されています。
 ご参照ください。




カテゴリー: 国内革事情



日本最大級のレザーのコンペティション
「Japan Leather Award 2014 審査会」が大阪・梅田
阪急うめだ本店「阪急うめだホール」にて
11月3日(月・祝)~4日(火)の2日間行われました。



一般社団法人 日本皮革産業連合会(JLIA)が開催し、7年目を迎える同アワード。
ジャパンレザー、クリエーターの
登竜門的なコンペティションとしておなじみになりました。

今年度の募集テーマは、
『革に込められたものがたり
~その一針の背後にある物語を教えてください~』。

日本ならではのすぐれた感性や高い技術、「熱い想い」が込められた秀作が集結。

今年度は過去最高351点もの作品がエントリー。


日本の革および技術を用いて作られた
つくり手たちの渾身の一作がその個性を競います。


事前に応募した一般審査員はもちろん、
会期中、阪急うめだ本店にご来店したかたも審査に挑戦。


なかには海外からの観光客も飛び入り参加。
ジャパンレザーの最新と革新をひとつひとつ確かめました。




今年度は作品とともに資料を展示できるので、凝った作品、新しい用途もしっかり説明できます。




「Japan Leather Award 2014 博覧会」も同時開催。

Japan Leather Awardさんの写真


ジャパンレザーに実際に触れ<風合い・色合い>を体感できる
プログラグラムが充実。

皮革見本の展示、皮革・革製品の製造工程がわかる
研修用DVDの放映なども好評でした。

Japan Leather Awardさんの写真


恒例のスペシャルムック「日本の革」も展示され、自由に閲覧可能。




購入を希望するかたも多くいらっしゃいました。

審査会・博覧会終了後には、昨年に続き、交流会も実施。



作品を応募したかただけでなく、皮革業界関係者が出席し、コミュニケーション。

東京から駆けつけたクリエーターや学生も多く、大盛況。



希望者によるアピールタイムやカタログ、リリースなど印刷物を設置・配布。



皮革産業を盛り上げる次世代のつくり手たちがつながり、ものづくりへの意欲、情熱が

より強くなるひとときでした。



「Japan Leather Award 2014」グランプリ、および各部門賞、

特別賞の発表は、11月25日(火)。





当ブログでは11月26日(水)更新分でご紹介します。どうぞ、お楽しみに。






■ 参考URL ■



Japan Leather Award 2014

<http://award.jlia.or.jp/2014/info/140918.html>









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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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