欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2014年11月12日 の記事

カテゴリー: 国内革事情




日本ファッション・ウィーク推進機構、
JFW テキスタイル事業運営委員会が主催する
国際繊維総合見本市
「JFW ジャパン・クリエーション(JFW-JC)2015」が、
東京・有楽町 東京国際フォーラムで
11月5日(水)~6日(木)の2日間開催されました。

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「プレミアム・テキスタイル・ジャパン2015秋冬

 (Premium Textile Japan 2015 A/W)」との併催効果で

多数の来場者がありました。



例年、皮革産業も参加しています。

なかでも、盛況なのが
「PIGGY'S SPECIAL ~ピッグスキンファッションショー~」。

JFW間の事業連携として、
Mercedes-Benz Fashion Week Tokyo において、
10月14日(火)、東京・渋谷 渋谷ヒカリエで
プロ部門(3メゾン)、学生部門(13校)のランウェイが行われ大好評。

今回はプロ部門に選出されたクリエーターによる
カプセルコレクションを展示。

 POTTENBURN TOHKII(中島トキコさん)
 tiit(岩田 翔さん/滝澤 祐史さん)
 motonari ono(小野 原誠さん)

創造性あふれるフレッシュな作品が
若い世代の共感を集めました。


国内で自給できる素材、
ピッグスキンは東京で9割を生産。

可塑性の高さがフィーチャーされ、近年、
さまざまな加工を施したレザーが
海外からも注目されています。

次回のコラボレートは ?  楽しみですね。



東京都(東京製革業産地振興協議会)展示ブースでは、
11社のタンナーが出品。

デジタルカッティング加工、ウォッシャブルスエード、
極めの白革、日本エコレザー基準を満たす皮革など
それぞれが誇る技術を余すことなく表現。


TOKYO PIGSKIN 2015-16年 秋冬コレクションのコンセプトは
<「ピッグスキン独自の風合い」を目指して>。

自然素材の革の風合いと地場産業の
優位性を生かし、イマジネーションの拡がりに挑戦。


「基本の継承」 : シンプル
「ナチュラル×モダン」 : 革新性
「高付加価値な素材感」 : バラエティ
「布はくと融合する素材感」 : トレンド
4つのカテゴリーで構成。

2015年の新たな潮流を感じられました。



東京都・東京皮革製品展示会実行委員会が、
「TOKYO LEATHER & GOODS EXHIBITION 2015」ゾーンを開設。

皮革関連8団体から20社が15ブースを出展しました。


伝統の力に加え、進化を続け、生まれた
高付加価値の皮革製品が充実。

多彩な旬の製品がズラリ。


「東京の職人たちの
 革へのこよなき愛着と探求が
 常に新たなクリエーションへと導きます。
 革だけがもつ豊かな表情、
 使い込むほどに持ち主の個性を表現する
 やさしい素材感、
 日本の斬新できめこまかい
 デザイン感性、職人の丹念な縫製・加工・
 装飾・仕上げ技術...
 すべてが東京レザープロダクツの魅力です」と、
東京都・東京皮革製品展示会実行委員会
委員長  金澤 守利さん。
(「繊研新聞」10月27日 8面より)


老舗メーカー 猪瀬は「Japan Leather Award 2013」
 レディースバッグ部門作品で審査員特別賞を受賞後、
さらに躍進。

「東京という地場で各日にいいものをつくろうということを
 アピールしたいですね。職人やメーカーでないと
 分からないものづくりのよさをいうものをどう伝えていくか、が
 大事だと思っています」と、
猪瀬 フラソリティ事業部 ディレクター  猪瀬 新吾さん。
 (「繊研新聞」10月27日 9面<東京皮革関連座談会>より)

製品だけでなく、道具を展示したブース(ノット)も。

つくり手が紡ぎだす物語のシンボル的存在が、
手仕事の魅力をアピールしました。



素晴らしいレザー・ディスプレイがブースを彩る、
和歌山県製革事業協同組合。

スペシャルムック『日本の革』(エイ出版)
最新号 vol.7 では、
<革の国、紀州を行く>特集が巻頭を飾り、
話題となっています。

かつて、徳川御三家のひとつであり、
現在は国内の三大皮革産地のひとつでもある、
そんな歴史と風土のなかで
生まれた皮革を<きのくにレザー>として認定。

製品までの県内一貫生産する新たな取り組みもスタートしました。



有力産地として知られる兵庫県皮革産業協同組合連合会ブース。


次世代を担う学生とのコラボレートによる作品展示が華やか。

このほか、恒例企画「ニューレザーコンテスト」の
入賞革をはじめ
県下会員企業が手がけた秀作を紹介しました。



県下・たつの市では、地場産業として歴史と伝統のある
天然皮革のすばらしさをPRする
「ひょうご皮革総合フェア2014&第23回たつの市皮革まつり」が、
11月22日(土)~23日(日・祝)開催されます。

こちらもお見逃しなく。



皮革業界以外の商社、アパレル企業に
素材としての皮革の魅力を訴求する数少ない機会を有効に活用。

ジャパンレザーのクオリティと
可能性の高さを再認識していただける
きっかけとなりました。






■ 参考URL ■


 JFW ジャパン・クリエーション(JFW-JC)
 <http://www.japancreation.com/2015/>


 上記リンク先に出展社一覧が掲出されています。
 ご参照ください。




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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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