欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2014年12月 の記事

カテゴリー: 国内革事情




前回に続き、ジャパンレザーのミュージアム的スペース
銀座 革のショールーム「TIME & EFFORT」
(タイム・アンド・エフォート)をレポートします。


スペシャルイベント「GINZA TIME AND EFFORT XMAS DAY」が、
12月19日(金)夕方から行われました。

<カラーレザー>の魅力を発信する同館らしく、
色を楽しむためのプログラムが豊富 !


同館で人気を集める注目ブランドがオーダー会を実施しました。



新進気鋭のディレクター  原田 惠太さんが手がける ORO(オロ)。

ブランド名は「金貨」、「大切なもの」を意味するイタリア語。

大切な資源、革の可能性を最大限に生かし、
新しい表情を探し研究。感度の高い男性ユーザーに支持されています。

好みでセレクトしたカラー、パーツをスタッフがその場で仕上げました。



こちらは、Selieu(セリュ)。

東京特産として知られる素材、ピッグスキンを使用したアクセサリーがヒット中です。

長さ調整ができるチェーンリングをお披露目。個人オーダーを受注しました。

デザイナー  田口 朋子さん自ら商品説明。

レザーのパーツはもちろん、
天然石やパールを組合せ、世界でひとつの
オリジナル・リングに。

ちいさなモチーフが揺らめき、
手もとに優雅なニュアンスが生まれます。



この秋、ローンチした新サービス Fast Styling(ファストスタイリング)で、
高感度ユーザーを対象にパーソナルコーディネートを
展開するスタイリスト  久保田 隆之さんがカラーコーディネートアドバイス。

(写真は、かまくらやすこさんのfacebook投稿分より)

バイヤーとは言ってもやっぱりやってもらっちゃったパーソナルカラーアドバイス。
あたしは「春」の色が実は似合って、
写真の「薄いほうの黄色」が似合うんだって。
あと、水色がかわいー!っだって、びっくり。サックスブルーではなく水色。

好きなピンクとグリーンのトーンの選び方はあってるみたいでよかった!

タイム&エフォートのクリスマス終わったー、と思ってるんるんしてたけど、
クリスマス本番ってこれからなんだった...。

そのひとそれぞれの魅力を引き立てるカラーコーディネートをわかりやすく提示します。

春、夏、秋、冬...
4つのシーズン(=カラー、トーン)がグルーピングされていて、
春(=パステル)から冬(=ディープ)までに分け分類。

カラードレープを使って、肌や髪の色ほか、個性に似合うカラーを
ライブ診断してくれるんです。

鏡を見ながら、マンツーマンによるセッションで、
ていねいにわかりやすく解説。

加齢により、個性が変化していたり、ニガテな色が実は似合う、
ということがわかるなど自分にとって
意外な結果が出ることも。奥が深いですよね。



佐瀬麻 友子さんによる似顔絵も大好評。

音楽、雑誌、ファッションブランドなどジャンルを超えた
アートワークで活躍するイラストレーターがライブペインティング。

はじめて会ったばかりだというのに、瞬時に特長をとらえて、ササっとデッサン。

ヘアにピンク、まゆにグリーンといったヴィヴィッドな色を散らして。

似ている、以上の価値があるアートな作品。これまでに見たことがなかった
<顔>との対面に、感激と歓声の嵐 !!



才能あふれるクリエーターたちの多様なアプローチにより、
色がもつパワーを改めて知ることで
ファッションを楽しむ新たなきっかけとなりますね。



老舗メーカー コロンブス社 レザーケアブランド 「Boot Black」
専属シューカラリストによるシューシャインプログラムは、すっかりおなじみ。

長いブーツも素早く磨き上げる、その手さばき、ほんとうに見事なんですよね。

絶え間ない注文を次々とこなしていく職人技。

ピカピカに輝き、新品よりも艶やかに、味わい深くなったシューズ...

最早エンターテイメントです。

うっとりと眺める女性ユーザーもいらっしゃいましたよ。



「TIME & EFFORT GIFT 2014 POP UP COLLECTION」も引き続き開催中。

秀逸なジャパンレザーから、厳選ギフトを提案しています。

クロコならぬ、「キュロコ」という
ユニークなネーミングの新ブランドが取扱い開始。

ネット状のスケルトンバッグで
クロコの素材感をグラフィカルに表現しています。

ポーチとのコントラストも抜群。

このほか、新鮮なジャパンレザーがいっぱいです。



恒例となっている雑誌連動型 エキゾチックレザーアイテム特別展示が、
本日12月24日(水)からスタート。


最新トピックは、同館のオフィシャルサイトをはじめ、
SNS(facebook、twitter)で情報発信中です。



イベント翌日のfacebookの投稿には...

「素敵な時間をありがとうございました。誘ったかたにも
 とても喜ばれて、自分も楽しんで
 充実した時を過ごすことができました!」

「楽しかったです。
 次回は、たっぷり時間をとって伺いたいなぁ。」

とのコメントとともに600以上のいいね! が寄せられました。



オンライン上での情報発信だけでなく、
リアルイベントを積極的に行う
同館は、年明け以降もスケジュールが目白押し。


2015年もどうぞご期待ください。



年内の更新は今回で終了となります。

今年もごらんいただき、ありがとうございます。

2015年は1月7日(水)からスタート。

来年も どうぞよろしくお願いいたします。



■ 銀座 革のショールーム  TIME & EFFORT ■

 12:00 - 20:00(土・日・祝は 11:00 - 19:00)営業
 月曜定休
 東京都中央区銀座8‐5‐4
 銀座マジソンビル 1・2F
 tel. 03-6274-6950
 <http://timeandeffort.jlia.or.jp/>

 ★2014年は12月29日まで無休で営業。
  2015年は1月4日より営業予定。


カテゴリー: 国内革事情




ライトアップが煌めき、
クリスマスソングが響く時季ですね。

ジャパンレザーの殿堂、銀座 革のショールーム
「TIME & EFFORT」(タイム・アンド・エフォート)では、
ウィンドーディスプレイも模様替え。

ジャパンレザーを厳選し、とっておきのギフトを提案するプログラム
「TIME & EFFORT GIFT 2014 POP UP COLLECTION」では、
注目ブランドのポップアップショップ(終了後も一部製品の取扱いは継続)を開催中です。



Vintage Revival Productions からスタート。

定番のスタンディングポーチは、
シンプルなデザインと自立するという機能が好評。

豊富なカラーバリエーションが目をひきます。

2014年秋冬の注目の新作
iPhone6用レザーケースほか、旅行に便利なアイテムや
ステーショナリーも出品しました。



第二弾、K.T.Lewiston は、
オールデンを日本に紹介した ラコタ社による注目ブランド。

コードバンをはじめ、
上質素材を国内の熟練職人が仕上げた逸品がいっぱい。

在宅勤務のビジネスパーソンにぴったりの
上質なルームシューズも好評。



第三弾は、THE PITH。

伊勢丹新宿店メンズ館でヒット中。

ファッション誌『Safari』掲載後、問合せ殺到の人気ブランドです。

ごくシンプルなデザインで出し入れしやすい眼鏡ケース。

写真では見えませんが、
マチもあるので、大きめのサングラスも収納できますよ。




この春のリニューアルからレディスコレクションも増えました。

独断と偏見でセレクトしたおすすめは・・・



老舗メーカーのオリジナルブランド キャンブリック。

クラシカルなハンドバッグや小物を発表。

甘すぎないリボンモチーフの長財布は、大人の女性にも似合います。

高さをやや抑えることで持ちやすいサイズ感が実現!



革とは思えない Soso ayanasuのバッグ、アクセサリー、小物たち。

鹿革ならではの鮮やかな発色と軽さが特長。

大ぶりのピアスやネックレスもストレスなくつけられますよ。

すべて手仕事(絞り染め)による<1点もの>です。



東京スカイツリーのおひざもと(東京都墨田区)のタンナーが始動した
オリジナルブランド レザリアでは、
ピッグスキンにウォッシャブル加工を施したバッグをリリース。

洗えるということは、
レザーのデメリットのひとつである移染が気にならないので、
白やベージュなど淡色ウエアとのスタイリングや雨の日も安心ですね。



阿波藍染め、友禅染め、印伝、有職文様、吉祥文様・・・など、
伝統技術や文様をモダナイズした製品もラインナップ。

貴重な文化を次世代へと継承する
新たなプロダクトが幅広い世代の支持を得ています。




このほか、参加型プログラムも。


シューズデザイナー  赤嶺 勤さんを講師に招いた
「レザーワークショップ」が12月13日(土)、14日(日)の2日間行われました。

春の大型連休に開催し、大盛況につき、企画された第二回です。

ポーチ、ペンケース、カードケースからアイテムを選び、
素材、パーツを自由にコーディネート。

男性の参加者のほか、
レザークラフトは初めて、というかたも少なくありませんでしたが、
素敵な作品がたくさん完成しましたよ。


参加者のみなさんにご協力いただき、一部をご紹介 !


来春のトレンドカラーを取り入れてシンプル・シックに仕上げたペンケース。


好きなものを詰め込んで思いっきりデコラティブに。

手づくりだからこそ実現きますよね。


思い思いのアイディアで、さまざまな個性を表現。


多くのユーザーがものづくり体験を楽しみました。




恒例となっている雑誌連動型
エキゾチックレザーアイテム特別展示が、
12月24日(水)から開催予定。

2015年もさらなるパワーアップにご期待ください !

最新トピックは、
同館のオフィシャルサイトをはじめ、
SNS(facebook、twitter)で情報発信中です。

オンラインとリアル 
両面でアピールされる日本の革と
ものづくりの魅力を感じてみてはいかがでしょうか ?






■ 銀座 革のショールーム  TIME & EFFORT ■


  12:00 - 20:00(土・日・祝は 11:00 - 19:00)営業
  月曜定休
  東京都中央区銀座8‐5‐4
  銀座マジソンビル 1・2F
  tel. 03-6274-6950
  <http://timeandeffort.jlia.or.jp/>


  ★2014年12月29日(月)まで無休で営業しています。

  ★今回ご紹介したアイテムの一部は、
   TIME & EFFORT公式サイトで閲覧できます。


カテゴリー: 国内革事情




第91回 東京レザーフェア(TOKYO LEATHER FAIR)が、
12月4日(木)・5日(金)の2日間行われました。

つくり手に刺激を与え、創作意欲の向上、皮革の需要の拡大、
業界の発展につながることを目的とした
日本最大級の規模を誇るマテリアルの展示会です。

近年、皮革業界だけでなく、
異業種、小売店、一般消費者へ向け、
皮革の可能性、魅力をアピール。

最新素材の提案だけでなく、
トレンドや情報発信の場として存在感を増しています。



今回は新たな取り組みとして、
日本を代表するセレクトショップにオファー。

BEAMS、URBAN RESEARCH とのコラボレートが実現しました。


<大人のリラックス・リゾートスタイル>を表現するBEAMS。

なんとレザーでサーフボードカバーを !

そのほかトートバッグやトップスなども登場。

シンプルなデザインが上質な素材感を
よりよく伝えます。



URBAN RESEARCHは<都会で着るエレガントなレザースタイル>を提示。

トレンド継続のスポーツサンダルを洗練されたプロダクトに。

注目カラー・ホワイトのウェアや半袖アウターも。

天然素材としてのレザーの特性を生かした新鮮なデザインがいいですね。



このほか、トークショーでは、
ビームス  社長室 新規事業部 主任
児玉正晃さん、
アーバンリサーチ  事業本部 第一営業部 URBAN RESEARCH デザイナー
岩田真理子さんが登壇。


<セレクトショップが求める、レザー、皮革製品とは ?>、
マーケットの現状、未来について熱く語りました。



会場で調査されたアンケートには...


「シンプルなデザインの中に素材の美しさが際立っていた」
「軽やかな素材使いが素敵」
「ビーチリゾートという一見レザーとは
 マッチしないシーンでよくここまで表現できていた」
(以上 BEAMSへの意見)


「レザーをカジュアルなスタイリングに取り込んでいてよかった」
(以上 URBAN RESEARCHへの意見)
<すべて ファイブメディット株式会社 調べ>


と、いい反応が寄せられました。



ファッションマーケットと連動するプログラムが話題となり、
学生や若年層ユーザーの掘り起こしに成功。

会場変更の影響も軽微で来場者数も堅調です。


「今までのものづくりとは異なるアプローチで可能性が広がり、
 一歩抜け出た取り組みとなった。
 どんなマーケットに革の風合いを生かせるか、
 今後も、こうした協業を継続したい」と
協同組合資材連 西谷秀機理事長
(「繊研新聞」12月5日2面より)


次回は、革の街、東京・浅草で開催予定。

進化する東京レザーフェア、今後も楽しみですね !!





■ 参考URL ■


 東京レザーフェア <http://tlf.jp/>

 ※ ファッションショーの写真は、
   <東京レザーフェア PR事務局>にご協力いただきました。


カテゴリー: 国内革事情






前回に続き、ジャパンレザーのコンペティション
「Japan Leather Award 2014」の最新トピックをご紹介します。
11月25日(火)に行われた
「Japan Leather Award 2014 Celemony」で発表された
グランプリをはじめ、
各部門賞、特別賞を受賞した全11作品がそろうイベント
「Japan Leather Award 2014 受賞作品展示会」がスタートしました。



本日12月4日(木)から10日(水)までの一週間、
東京・渋谷 渋谷ヒカリエ 8F
「Creative Lounge MOV aiima 1」において開催されます。





グランプリ

エキゾチックレザー部門 磯田秀文さん(株式会社太閤)





プロ部門

レディースフットウェア部門 池田悠二さん、小島竜太さん(カワノ株式会社)
メンズフットウェア部門 林 秀玲さん(有限会社フューチャー)


学生部門 

木村和哉さん(エスペランサ靴学院)





プロ部門

レディースバッグ部門 内山友徳さん(MADOROMI)
メンズバッグ部門 斎藤茂樹さん(イケテイプロジェクト株式会社)
ファッション雑貨部門 吉野真由さん(ギャラリークレハ)
生活雑貨部門 永井よしとさん(株式会社ベルーリア)
日本エコレザー部門 加藤光也さん(革工房アバッリ)




プロ部門


日本エコレザー部門 加藤光也さん(革工房アバッリ)


特別賞

ベストテーマ賞 竹口真由美さん(アトリエ ナイアード シャポー)
トレンド賞 山下めぐみさん(株式会社吉田)





『革に込められたものがたり
~その一針の背後にある物語を教えてください~』という
今年の募集テーマを反映した作品たち。


日本在住のプロフェッショナル、アマチュアのつくり手から
国産のなめし革を使用した作品を広く募集し、
プロ部門、学生部門 合計 351点もの作品のなかから
厳正な審査を経て選出。
ジャパンレザーのあたらしいスタイルが提示されています。
つくり手の体温が伝わるような
ぬくもり、洗練された表現は、秀逸なものばかり!




会場では受賞者が手がける製品を展示販売しています。



日本エコレザー部門受賞 加藤光也さん(革工房アバッリ)は
2012年度に続く受賞。
当時の受賞作品をはじめとしたコレクションも出品。


クリスマスギフトとしてもおすすめです。



会場では受賞作品紹介小冊子を無料配布しています。




「Japan Leather Award 2014」公式サイトで
同じ内容が閲覧できますよ。

http://award.jlia.or.jp/2014/info/141204.html



今後、1月21日(水)~27日(火)「阪急うめだ本店」、

2月4日(水)~10日(火)「日本橋三越本店」、

2月20日(金)~26日(木)「銀座 革のショールーム TIME & EFFORT」

各会場で展示会が行われます。どうぞ、お楽しみに。








■「Japan Leather Award 2014 受賞作品展示会」

 12月4日(木)~10日(水)
 11:00~20:00 開場
 東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ8F
 Creative Lounge MOV aiiima1

 「Japan Leather Award 2014」<http://award.jlia.or.jp/2014/>






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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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