欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2015年4月22日 の記事

カテゴリー: 国内革事情





銀座 革のショールーム「TIME & EFFORT(タイム・アンド・エフォート)」で恒例企画<百靴繚乱>特別展示「時代を彩った 名靴、流行靴30選- J-Shoes Chronicle 1945~2015」が3月10日(火)~15日(日)に行われました。





今回は「靴の記念日」を盛り上げるようなプログラム。




3月15日は靴の記念日。1870年のこの日、東京・築地入船町に国内初めての靴工場伊勢勝造靴所がつくられたそう。日本の靴づくりの誕生日ともいえますね。
そんなバースデーを祝うように盛りだくさんのコンテンツ。戦後の洋装化、ファッション史を彩った名靴、流行靴をはじめ、日本の靴の魅力と靴産業の変遷、歴史を紹介しました。
高田喜佐さん、熊谷登喜夫さんほか、著名なデザイナーの作品や靴にまつわる書籍、関連アイテムといった貴重なものも。


老舗メーカーのアーカイブに加え、コレクターなど個人所有の靴など、貴重なものばかり。こちらは銀座ヨシノヤ所蔵の昭和20年代のオーダーメード婦人靴。
太く安定したヒール、ラウンドトゥ、変化に富んだ穴飾りは戦後のファッションをリードしていたアメリカンスタイルの影響が強いデザイン。


こちらは1970年代の流行靴。当時はブーツの時代。70年代前半は年間300~400万足もの売り上げが。その代表的なデザインは編み上げ(フィット)タイプ。


続いて、よりシルエットが美しいルーズフィットタイプ。なかには7~8万円以上のものも登場し、高額品も売れていたそうですよ。


靴の記念日、3月15日には<トーク&交流会>が行われ、幅広い世代、ジャンルのつくり手たちとコミュニケーション。


会期中で250名以上もの来場者を記録しました。ちいさなシューズマニアのお眼鏡にもかなったようですよ。


「一般社団法人 日本皮革産業連合会、日本靴団連などの役員・関係者、出品ご協力企業のかた、80代になるベテランから学生まで多数おいでいただきました。朝日新聞を見て来場された70代の女性がキサ(50数年前に購入)の赤いブーツを持参され、寄贈してくれました。また、浅草の靴業の祖ともいえる弾直樹から数えて4代目の子孫のかたが来場されるなどのサプライズもありました。今回のイベントを機会に、さらに日本の靴の歴史や靴文化を掘り起こし、業界やマーケットの変革と活性化に結びつくことを願っています」と企画・運営ご担当の城 一生さん。


来場したかたのなかには、もっと多数の靴が見たい、とのリクエストもありました。今後、さらにグレードアップした内容が期待されています。


前回もお知らせしましたが、同館では「REGAL CLASSIC(リーガル クラシック) リーガルのストーリー ものづくりへの矜持」を開催中です。日本のスタンダードとして知られるシューズブランド、リーガルのさまざまなアーカイブが展示され、好評です。こちらもお見逃しなく。



「REGAL CLASSIC(リーガル クラシック) リーガルのストーリー ものづくりへの矜持」

 4月26日(日)まで開催
 12:00~20:00(土日は11:00~19:00)営業
 月曜定休
 東京都中央区銀座8-5-4  銀座マジソンビル1・2F
 銀座 革のショールーム  TIME & EFFORT
 <http://timeandeffort.jlia.or.jp/news/2015/04/14155305.html>


「REGAL CLASSIC リーガルのストーリー ものづくりへの矜持」レポート
 (2015年4月15日更新分)
 <http://www.jlia.or.jp/enjoy/blog/cat4/20150415>


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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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