欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2015年10月21日 の記事

カテゴリー: 国内革事情

 

東京・墨田区内のつくり手たちによる恒例イベント
「スーベニール バイ トーキョーレザー」
<9月25日(金)~10月7日(水)>が、

東京・押上 東京ソラマチ内 すみだ まち処で開催されました。

スーベニール 外観.JPG


東京スカイツリーのおひざもとの墨田区は、
地場産業として皮革産業がとても盛んです。


このエリアで生まれた素材、企画製造されたプロダクトを紹介。

なかでもピッグスキン(豚革)は、日本で自給できる唯一の革素材。

国内生産が約90%ものシェアを誇ります。

スーベニール 外観2.JPG


今回は計8社が参加。

豚革のほか、羊、山羊革などの加工を得意とするファクトリーをはじめ、
世界でも数少ないクロコダイルタンナーも。

スーベニール 内観.JPG

なめし、加工、素材開発だけでなく、製品づくりにもチャレンジ。

革製品の展示販売のほか、職人による実演も行いました。


スーベニール 藤豊さん.JPG

こちらは、藤豊工業所によるブース。

レザーに馴染みがない女性にもわかりやすいように、と
工夫を凝らしたディスプレイが目をひきます。

同社は先日ホームページを刷新。

洗練されたビジュアルと英語のテキストを付記し、海外からのアクセスにも対応。

オンラインショップも始動するなど、積極的なアプロ―チが話題です。


スーベニール キールさん.JPG

雑貨だけでなく、知育玩具としても有効なアイテム(墨田キール)も。

身近に感じられる生きものを通して、食育、生命の大切さ、
環境問題、そして、ファッションやレザーへの認知にもつながり、
幅広い世代のかたにアピールできますね。


スーベニール 革漉さん.JPG

墨田革漉ではロングセラーシリーズ、魚モチーフのペンケースとポーチを出品。

インキュベーション施設・
台東デザイナーズビレッジ卒業生クリエイター(アトリエ65、セキユミ)
とのコラボレートで生まれました。

生活が楽しくなるユニークなデザインは外国人観光客にも人気を集めています。

ポップなテイストがクールジャパンとして注目ですよ。



2020年の東京オリンピックでは墨田区内の両国国技館が会場のひとつとして選定。

観光資源が多いため、来街者のさらなる増加が見込まれ、その対策が課題です。

おみやげ需要をいち早くとらえたトーキョーレザー製品の開発に期待したいですね。




■ 参考URL ■


 藤豊工業所
 <http://www.fujitoyo.co.jp/>


 墨田キール
 <https://www.techno-city.sumida.tokyo.jp/pickup/detail.php?pickup_id=21>


 墨田革漉工業
 <http://www.sumidakawasuki.com/>


 台東デザイナーズビレッジ
 <http://designers-village.com/>


 アトリエ65
 <http://atelier65.com/>


 セキユミ
 <http://sekiyumi.com/>


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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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