欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2015年12月 2日 の記事

カテゴリー: トレンド 国内革事情

 

前回に続き、繊維総合見本市
「JFW JAPAN CREATION(ジャパン・クリエーション) 2016」の
ロビーギャラリーに新設された
レザークリエーションのようすをご紹介します。



2年ぶりに復活したファッションショーのほか、
東京ピッグスキンブースでは、早くも
2016-17 AWシーズンに向けたトレンドが発表されました。


メードイントーキョーの
ピッグスキンならでは、といえる特長、
<精緻な製革技術>、<高度な表面加工技術>を
生かし、<革の普遍性を目指した>新作がローンチ。


その傾向は、

シンプル : 革のベーシックな要素を際立てる
精緻な素材開発技術 : 加工度を極める
新しい機能 : 機能性で目指す普遍性
新しいカテゴリー : スポーティ素材の開発


そして、3つのテーマに分け展示されました。


テーマ 1 : CONCISE

革の風合いをシンプルに生かし、
革のもつ普遍性を探求、ピッグスキンらしさの強調、
ブラウンの表現力をフィーチャー。

カラーは色彩感を高めたブラウン~オレンジや
シンプルなオフブラックに注目。

JC1511ピッグスキン01.JPG


テーマ 2 : WEVING

立体感で素材感をクリエーション。

独自の加工技術による凹凸感、3D効果をさらに高めて。

トリコロール、オフホワイト&ニュートラル、
オフブラックなどのカラーが中心。

JC1511ピッグスキン02.JPG


テーマ 3 : GLYPH

視覚効果で革に新しい表情をプラスしています。

ブラック&ホワイト、
スポーティなライトカラーが中心。

JC1511ピッグスキン03.JPG


こちらはデジタルスネーク。

カモフラージュ柄をスネーク調にアレンジ。

モノトーンでシックに仕上げて。

JC1511ピッグスキン05.JPG


ほかにも、新たな可能性を拡げるピッグスキンの
多様性に目を奪われました。



JC1511東京00.JPG

東京都・東京皮革製品展示会実行委員会が主催する
「TOKYO LEATHER & GOODS EXHIBITION」
ブースでは、最新の製品を紹介。


JC1511東京01.JPG


靴内環境歩行改善協同組合、全日本爬虫類皮革産業協同組合、
東京毛皮商工業協同組合、東京服装ベルト工業協同組合、
東京洋装雑貨工業協同組合、東都製靴工業協同組合、
日本ソフトレザー事業協同組合、
東日本鞄工業組合、東日本ハンドバッグ工業組合
以上の9団体(50音順)が参加しました。


JC1511東京02.JPG


「東京の職人たちの、革へのこよなき愛着と探求が、
 常にあらたなクリエーションへと導きます。

 革だけがもつ豊かな表情、
 使い込むほどに持ち主の個性を表現するやさしい素材感、
 日本の斬新できめこまかいデザイン感性、
 職人の丹念な縫製・加工・装飾・仕上げ技術・・・

 すべてが<東京レザープロダクツ>の魅力です。

 伝統の力に加えて、たゆみなく進化を続けることで生まれた
 高い付加価値により、国際的な見地からも高い評価を受けている
 <東京皮革産業>の<現在>をシンボライズする
 多彩な旬の製品を提案します」と、
東京皮革製品展示会実行委員会 委員長 金澤守利さん。


東京発オリジナルレザー製品の進化、加速していますね。



兵庫県皮革産業協同組合連合会が、
恒例のブース出展。


兵庫のタンナー=レザーコンセルジェ(R)が
<環境にやさしい
兵庫の天然皮革(TM)>をコンセプトに展示しました。

JC1511兵庫ヒキ.JPG


「ニューレザーコンテスト」入賞作品、製品を一堂に紹介。

経済産業省製造産業局長賞、
JES日本エコレザー賞を受賞作は坂本商店によるもの。

JC1511兵庫ヨリ.JPG

「2014香港APLFアワードMM&T展(素材展)」にて日本人初の
ベストニューレザー部門グランプリも受賞。

日本製革製品のコンペティションとして最大規模を誇る
「Japan Leather Award 2015」グランプリ作品への
素材提供など国内外で高く評価されています。


このほか、ブランドとのコラボレートによる
製品開発など意欲作も続々。

エネルギッシュなパワーにあふれていました。



JC1511和歌山1.JPG

クローム、ヌメ、トコなど、多様なレザーを生産する
和歌山県製革事業協同組合。


JC1511和歌山2.JPG

トレンドとして注目されるプリントほか、
それぞれの事業者の自信作が個性を競いました。



ものづくりの歴史、伝統を受け継ぎながらも、
さらなる飛躍を求めたチャレンジがそれぞれの産地で結実。

ジャパンレザーのクオリティが一段と高まっています。

国際的な競争力を有するマテリアルとして、今後の展開にご期待ください!



■ 参考URL ■


JFW JAPAN CREATION 2016

< http://www.japancreation.com/ >


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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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