2016年3月 の記事
March 30, 2016
銀座の新ランドマーク「東急プラザ銀座」レポート (1)
カテゴリー: トレンド 国内革事情
3月31日(木)のグランドオープンに先駆け開催された内覧会にお邪魔してきました。
ファッション・雑貨・フードなど125店がそろいます。
コンセプトに加え、この施設のキーワード
<伝統と革新の融合>を表現するようなパブリックスペースを屋上と6Fに設置。
こちらは6Fの<キリコラウンジ>。高さ約27メートルの大吹き抜けが。
屋上の<キリコテラス>は、
<グリーンサイド>、<ウォーターサイド>に分かれています。
開放感があり、思い切りくつろげます。銀座にいるとは思えない空間です。
そのほかのフロアを拝見しました。
たくさんのテナントが出店するなか、日本製革製品をピックアップしてご紹介します。
おなじみのセレクトショップ<アーバンリサーチ>。
東急プラザ銀座店では<モード・クリーン・ハイクオリティ>をキーワードに構成。
都会で働く大人の女性のクローゼットを思わせる空間を演出しています。
オープニングプログラムとして、
注目ブランド<メルクルディン>の「カスタムオーダー会」が行われます。
革の風合いを大切にした、シンプルで無駄のないデザインのバッグをベースに、
カラーはもちろん、ハンドル、タッセルなどのディテールも好みでアレンジ可能です。
会期は4月10日(日)まで。
同じくアーバンリサーチがグリーンファッションを発信する<かぐれ>。
取扱いアイテムだけでなく内装も天然素材を用い、ハンドワークで仕上げられています。
日本の手仕事や天然素材のウエア、植物由来のナチュラルコスメなど、
暮らしを心地よくする、多様なプロダクトを紹介。
レザーブランド<イロセ>がローンチ。
日本語の古典で<兄弟>を意味するブランド名の通り、
高橋源さん高橋大さんのご兄弟で活動。
シンプルですが、独自の個性が感じられるデザインが素敵。
今季のトレンドのひとつ
<トライバル>テイスト漂うメッシュのバッグがいいですね。
上質なデイリーウェアを展開する<クオドロ>と
アクセサリーショップ<ソット>のハイブリット型店舗。
<ソット>では
高品質のレザーアイテム中心にライフスタイルのデコレートを提案しています。
ロングセラー<ウォッシュドレザー>シリーズは存在感たっぷり。
オイルを多く含ませることで、水洗いによる革の硬化を克服。
使いはじめから、経年変化したような質感を楽しむことができますよ。
イースト東京のものづくりの街、<すみだ>を拠点とする
異ジャンルのファクトリーブランドがタッグを組んだ<イキジ>。
<和のモダン化>をいまのライフスタイルに提案しています。
海外でも高く評価され、
著名なセレクトショップ<コルソコモ>でも取り扱われているそうですよ。
革小物は老舗メーカー<二宮五郎商店>によるもの。
伝統的な職人技を生かしてつくられた財布のほか、
ぞうりや革のふろしきが目をひきます。
海外からの観光客にもよろこばれそうです。
まだまだ、お見せしたい逸品がいっぱい。レポートは次回に続きます。
■東急プラザ銀座
11:00~21:00営業(営業時間はフロアごとに異なります)
★ 3月31日(木)グランドオープン
東京都中央区銀座5-2-1
<http://ginza.tokyu-plaza.com/>
March 23, 2016
浅草ものづくり工房卒業生が浅草周辺にショップを続々オープン!
カテゴリー: 国内革事情
3月1日(火)、東京・浅草にオープンしました。
同ブランドは、
インキュベーション施設・浅草ものづくり工房の入居クリエイターにより始動。
浅草の革問屋から素材を仕入れ、
奥浅草エリア・今戸の自社工房ですべてハンドメイドにより仕上げています。
2015年冬に施設を卒業し、準備期間を経て、待望の拠点が生まれました。
上質なレザーを使用し、<軽さ><使いやすさ>を重視したバッグを発表。
小物では新入学、新社会人へのギフトとしてペンケースがヒット中です。
一点ものが多く、週替わりで多様な新製品が入荷予定。
常にアイテムが入れ替わるのもうれしいですね。
販売イベントを自主的に企画し、
30回以上も運営するなかでユーザーとのコミュニケーションを図り、ニーズを反映。
プライスとクオリティのバランスのよさと、ていねいな接客が評判を呼び、
ファンが広がり、ショップを訪れているそうです。
「散策の途中で気軽に立ち寄れるショップをつくりました。
革製品のよさに触れ、おみやげをお求めいただいたりすることで、
街の魅力を伝えられたら。
ものづくりを通して、歴史、受け継がれた技術、
そして新たなクリエーションを国内外に発信していきます」と山本さん、八木さん。
そんな想いから大きなソファを設置。
下町散歩を楽しむアクティブシニア世代の休憩にぴったり、と好評です。
現在、来店すると素敵なサプライズが。
オリジナル高級本革製ハンドグリップをプレゼント。
使いやすく、肩の負担も軽減されそうです。
準備数がなくなり次第終了となりますので、どうぞお早めに。
桜の名所、隅田川沿いの隅田公園からもほど近い場所。
お花見の際の寄りみちスポットとしておすすめですよ。
■ アサクサメイド
11:00~19:00営業 水曜定休
東京都台東区花川戸2-17-1 1F
<http://www.dmb-asakusamade.co.jp/>
また、同じく浅草ものづくり工房卒業生が
浅草周辺にアトリエショップを続々とオープン!
国内最大級を誇る革製品のコンペティション
「Japan Leather Award 2012」審査員特別賞を受賞した<ナスタチウム>。
受賞作品 バブーシュをはじめとしたシューズのほか、
毎日の暮らしにナチュラルに寄り添う革製品を提案。
ブローチやインテリア雑貨など、1,000円アンダーの製品開発も注目されます。
■ナスタチウム
12:00~18:00営業 日曜~水曜定休
東京都台東区松が谷3-15-1 1F
<http://www.nasturtium.jp/>
はきものと革もののブランド<トートーニー>。
つま先からひざまでの<toe to knee>からネーミングされました。
独自の構造でシンプルかつオリジナリティあふれるプロダクトをリリースしています。
各地で行われるイベントからのオファーが相次ぎ、高感度ユーザーから人気を集めています。
自社でカラーオーダー会などを行い好評です。
■トートーニー
12:00~18:00営業 日曜~水曜定休
東京都台東区浅草橋3-5-1 1F
<http://toe-to-knee.com/>
地場産業を活性化するためのインキュベーション施設で
実力を培った新進気鋭のクリエイターが生産だけでなく、
販売の拠点としても地域に根づき活動することで、
革製品の<地産地消>が盛り上がっています。
ものづくり・まちめぐりの魅力を発信し、
来街者をおもてなしする、イースト東京の進化が止まりません。
March 16, 2016
<プラスディーコラボトーキョー・エル>商品発表会レポート
カテゴリー: 国内革事情
「A-ROUND(エーラウンド)」からスピンオフした
革製品のコラボレーション事業<TOKYO L(トーキョー・エル)>。
浅草のものづくり関連企業と一線で活躍するデザイナー・クリエイターが協働し、
手にとって使いたくなる<革製品>をつくり上げるプロジェクトです。
2014年秋から始動。2015年度は商品化と販路開拓を重視し、
<h concept(アッシュコンセプト)>が全面的に協力。
<モノを創る人と造る人を、
そしてモノを使う人を、大切にし、モノづくりを通して世の中を元気にする>
同社ならではのディレクションでサポートしています。
2015年10月「A-ROUND」での試作品展示を経て、
2016年2月、アッシュコンセプトの直営店
KONCENT(コンセント)蔵前本店展示会で
<+d×TOKYO L(プラスディーコラボトーキョー・エル)>
として発表されました。
その一部をご紹介します。
プロジェクトの概要やデザイナーの紹介をレザーにプリント。迫力がありますね。
なかでもひと際目をひく、Yubigutsu(ユビグツ)。
指人形のように装着できるちいさなシューズとサッカーボールのセットです。
ミニチュアですが、腕利きの靴メーカーがつくった上質な一足。
「革をもっと身近に感じられるような、
家族でいっしょに遊べるアイテムを考えました。
大人も子どもも楽しんでいただけるとうれしいです」と、
デザイナー・ニイミさんの想いが込められて。
「使わないときも、そのまま飾っておけるかわいらしいデザインが特長です。
広い場所がなくても遊ぶことができ、コミュニケーションが弾みます。
親子でご来店なさったお客さまやお孫さんのいらっしゃるかたなどに人気が高く、
実際に指に履かせて遊んでいくかたが多くいらっしゃいます」と、
アッシュコンセプト 戸村さん。
卓上サッカー、盛り上がりそうですね。
続いて、ユニークなカードケース<Obon(オボン)>。
豚革を使用しているので手になじみます。
内側のポケットには約20枚の名刺を収納可能です。
名刺交換後、いただいた名刺をカードケースの上に載せることが多いですが、
<お盆>のようなデザインにより、一連の所作をより特別感のあるものにできそう。
このケースの上に名刺を載せて差し上げる提案も。
一期一会の出会いに心遣いを添えて。
海外赴任するかたや新社会人へのギフトとしても好評。
最高のエールになりそうですね。
こちらは豚革でつくられたブタのオブジェ。
ソフトな素材感と適度な重量感があり、
ぬいぐるみやクッションとしてだけでなく、ドアストッパーとしても使えます。
ペットを飼うことができない住環境でも、
いっしょに暮しているような感覚を味わえますよね。
このほか、計15点をラインナップし、販売スタート。
コンセント蔵前本店、湘南T-SITE 、nonowa国立、Bunkamura渋谷、
全4店舗で展開されています。
浅草が誇る技術をベースにしているため、クオリティが秀逸。
さらに従来の革製品になかったアイディアいっぱいのデザインが素晴らしい。
これまでになかった、<楽しさ>こそが付加価値といえるかもしれません。
誰かに教えたくなるようなワクワク感は、SNS時代にぴったり。
ものづくり産地の新たな挑戦に
共感が広がり、ジャパンレザーの魅力を周知する起爆剤となりそうです。
■ 参考URL ■
TOKYO L
<http://tokyo-l.com/>
KONCENT
<http://www.koncent.jp/>
March 9, 2016
日本製革製品を集めた東京デリカ新業態店がオープン!
カテゴリー: 国内革事情
バッグ小売の最大手 サックスバー・ホールディングス傘下
東京デリカがこの春、新業態ショップを相次いで始動。
日本国内生産による革製品を集積し、その魅力を発信しています。
3月3日(木)、<efffy's closet(エフィーズ クローゼット)>が、
東京・町田 町田東急ツインズ イースト 2Fにオープンしました。
店名に冠した新ブランド
<efffy's closet>、<efffy>、<kissora(キソラ)>で構成。
すべて同社のプライベートブランドであり、日本国内で生産しています。
ハイブリット型のショップ形態は新たな試みです。
「ホワイトデーや新生活を控えた時季なので、
財布やパスケースなどの小物がよく売れています」と店長 坪さん。
<サイフの日>のポップがアイキャッチに。
現在、<3月12日は、サイフの日>キャンペーンが実施中です。
抽選で旅行券がプレゼントされるのもうれしい。
<春財布>がすっかり浸透し、
このタイミングにあわせて買い替えるかたも増えているようです。
通帳や母子手帳(一部の自治体のもの)が入る大きめサイズや、
がまぐちをはじめ、アート的なアブストラクト柄、
アニマル柄ほか、インパクトのあるプリント柄などのタイプが人気を集めています。
キーホルダーには、チャームをセット(別売り)で用意。
カスタムメイド感覚でコーディネート提案しています。
このような小物には、生命の証であるレザーを無駄なく活用したい、
というポリシーが感じられますね。
このほか、カラーパターンオーダーも好評。
顧客が好みのカラーを選ぶことができ、店内に設置したミシンで
研修を受けた店長が仕上げます。
自分らしさ、特別感を求める革好きユーザーからの
支持が広がっているようです。
同店に先立ち、3月1日には<SAC'S BAR.JP>東京ドーム店が、
東京・後楽園 ラクーア3Fにオープン。
日本国内生産のバッグ、スモールアイテムだけをそろえた新コンセプトショップです。
前述の<efffy>、<kissora>をはじめ、他社ブランドもセレクト。
「<JP>とは<日本代表>という意味が込められています。
間もなく広島に2号店がオープン予定です」と店長の河野さん。
出店のオファーが相次いでいるそうですよ。
「メイド・イン・ジャパンの語り部をつくっていきたい。
メイド・イン・ジャパンの何が良いのか、
これまで店頭であまりお伝えできていなかった。
しかし、メイド・イン・ジャパンの良さを伝えるというのはより重要になっている。
(派生的な効果として)メーカーの利益にもつながる。
接客によって商品に込められた付加価値を伝えることができ、
日本のものづくりのアピールに小売業としても参加できる」と、
サックスバー・ホールディングス 木山剛史社長
(「繊研新聞」1月6日5面より)。
バッグ小売のリーディングカンパニーとして、
時代が求める新たなスタイルを積極的に開拓。
百貨店だけでなく、ショッピングセンター、駅ビル内にも
日本製革製品の販路拠点が増えることで、
幅広い世代から認知度が高まるのではないでしょうか。
今後、輸入品との競合の激化が予想されるなか、
同社の取り組みに期待が寄せられます。
■ efffy's closet
10:00~21:00営業 無休
東京都町田市原町田6-4-1 町田東急ツインズ イースト 2F
tel. 042-728-2133
■ SAC'S BAR.JP
11:00~21:00営業 無休
東京都文京区春日1-1-1 ラクーア 3F
tel. 03-3868-7188
■ 参考URL
kissora 公式サイト
efffy 公式サイト
March 2, 2016
ファッションとデザインの合同展示会「ルームス 32」レポート (2)
カテゴリー: トレンド
合同展示会「rooms(ルームス) 32」レポート第二弾は、
新しいアプローチで表現するジャパンレザーをピックアップしました。
<革の可能性をカタチに>する<革*jacoi(カワスタリスクヤコビ)>。
革のもつステータスは保ちつつ、異素材との組み合わせや、
異なる角度からの切り口で、<いいもの>だけに終わらない
皮革プロダクトの新しい一面をユーザーに発信しています。
「東京デザイナーズウィーク 2013」Try! Market AWARDグランプリを受賞し、話題に。
今回はアイコン的なシリーズ<革切子>をフィ―チャー。
切り子から発想し、レザーに落とし込んだアイディア、
構築的な立体感もいいですよね。
老舗メーカーとのコラボレーションが実現し、
百貨店の販売イベントも続々行われるなど、活動も順調です。
出展していたイエローブースは来場者が行き過ぎるスピードが速いので、
インパクト勝負。点数を絞り込んだり、
世界観をきちんとアピールする必要があります。
プロに発注したフラワーコーディネートもパンチがありますね。
そんなセオリーを抑えたブースづくりをしていたせいか、
立ち止まってじっくり見ているかたが多かったようですよ。
デニム中心のレディスブランド
<インディマーク>がリリースした国内生産のパンプスがヒット中。
「繊研plus」(2月1日更新分)で取り上げられました。
2015年春夏シーズンに発売し、
6,000足売り上げたそう。カラーバリエーションが豊富で
小ロットで受注できる点も受けています。
<デニムに合う>というコンセプトが明快。
特にコーディネートに映えるグリーンが人気です。
こちらのアッパーにはピッグスエードを使用。
足入れのよさ、履きやすさも評判です。
オフィス164のオリジナルブランド<Sessy Noma(セシー ノーマ)>は、
エキゾチックレザーをカジュアルに表現。
こちらのナップザック、トートバッグは2WAYで使用可能。
例えば、トートバッグのハンドルを内側に収納し、
本体を二つ折りにして抱えて持つことでクラッチバッグ風に。
しかも企業努力により比較的買いやすい価格を実現。
新富裕層、インバウンド向けにぴったりですね。
人気エリア<メードインドット/ルームス地場産>には、
<台東ファッションザッカ>がブース出展。
国内有数といわれるファッションザッカの一大産地、
東京都台東区を中心に広がるものづくりをアピールしました。
今回はポップなパネル展示が登場。
自治体の担当者をガイドとしてキャラクター化し、くわしく解説。
DMとデザインが連動しているので、
わかりやすく、混雑時、応対しにくい場合も、来場者にしっかりと伝わります。
全参加ブランドをインデックス的に展示したコーナーも
時間のない来場者によろこばれました。
前回ご紹介した自転車愛あふれるレザーグッズブランド
<Decibell BY SATOH SHOTEN(デシベル バイ サトウショウテン)>とともに、
老舗メーカー 猪瀬が手がける
<Flathority(フラソリティ)>にバイヤーの視線が集中。
「長年、ジャパンクオリティを影で支え続けてきた
生産ノウハウと技術力をすべて注ぎ込み
どこにも真似の出来ない製品を生み出したい」
との想いから立ち上げたオリジナルブランドです。
現在、定番リュックがロングヒット中。立体裁断によるフィット、軽量さが人気。
キーワードとなっている<スポーティ>が
大人世代に広がって、上質な革製のリュックが選ばれているようです。
「いいものを大切に使って長く愛着したい」というニーズを反映し、
革製品のお手入れへの関心が高まっています。
老舗ケアメーカー コロンブスでは、
自社のスペシャリスト、ケアリストによるシューズ&レザーアイテムケアの
デモンストレーションを行いました。
見事な手さばきに見とれてしまいますね。ビフォーアフターの違いにも感激!
日々のひと手間ひと手間が大切なんですね。
つくり手のかたがたへの感謝の気持ちも芽生えてきます。
学校教育で習得することが少ないため、
若い世代には馴染みがなく、ファッション業界関係者、
プレス関係者からの注目度も高かったようです。
同社では、女性向け新ライン<ルミエール>を発売。
動物の皮膚でもあるレザーを
スキンケアのような感覚でシューケアを楽しめるようにと、
コスメのようなデザインのパッケージに。
玄関まわりなどに違和感がなく置くことができそう。
ホワイトデーや新社会人へのギフトとしてもおすすめです。
「rooms 32」は3日間で約1万9,800人(前年比10%増)もの来場を記録。
今季のコンセプト<ガラパゴス>は<日本のふつうを世界標準に>とのメッセージが。
エントランスで<ガラパゴスケータイ>をデコレーションするなど、
他では見られないroomsらしいアプローチでクールジャパンを表現。
日本ならではの ものづくりが多数発表されました。
「今は<口に入れるもの>にみんなの気持ちが動いていると感じて、
食に力を入れました。口に入れるものは感動がある。
服でもなんでもそうですが、ものはひとに感動を与えないといけません。
(中略)
ルームスは展示会というより媒体であり、社交場だと思う。
異業種のかたも多く訪れ、ここに来るとなにかしなくちゃと感じるみたいです。
ファッション分野の勢いはやや減っていますが、
根本のフィルターにファッションがあることは変わりません」と、
ルームスエグゼクティブプロデューサー 佐藤美加さん。
(「繊研新聞」2月24日11面より)
ファッションよりもフードにファッション性を感じるいま、
その先へと時代をリードする「ルームス」。とてもワクワクしました。
フードカルチャーが盛り上がるなか、レザーの可能性を感じています。
レザーは<ファッションとフードの架け橋>となる素材です。
食肉の副産物である皮革。
特にピッグスキンは日本の食文化の影響が色濃いですよね。
皮ごと食する国もありますが、
日本では一部地域を除き、皮を外して調理することが多いので、
豚革は国内で自給できる唯一の素材ともいわれます。
2020年に開催される東京オリンピックを控え、
<東京らしい おみやげ>としてのピッグスキン製品開発も進行中。
そんな<生命のバトンをつなぐ ものづくり>、
<ファッションとフードのハイブリッド>を表現した、
新たなプレゼンテーションへの期待がふくらみました。
■ 参考URL ■
rooms
<http://www.roomsroom.com/>
プロフィール
鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター
東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。
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