欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2016年4月 の記事

カテゴリー: 国内革事情


前回もお知らせしましたが、
イースト東京・浅草のビッグイベント「エーラウンド 2016 春」が
4月22日(金)から3日間開催されました。

ar16s0001.jpg


<まち歩きツアー>以外のメーン会場となったのが、<桜橋レザーパーク>。

革のプロによる革を愛する人のための空間です。


ar16ss000000.jpg

皮革卸問屋 富田興業内が<革のテーマパーク>に!


<ワークショップ&セミナー編>はすべて予約制。


ar16ss000003.jpg

<HIS-FACTORY 中野克彦さんから学ぶ手縫いトートバッグ講座>は、
一枚の革の幅を生かし、無駄なく採寸したデザインのトートバッグを
手縫いでつくるワークショップ。

本格的なものづくりにトライできる、ということで
告知間もなく定員となったそうですよ。


ar16ss000001.jpg

大阪の定番イベント「本日は革日和♪」も出張。

充実した内容でプロからビギナーまで幅広いかたがたが参加。

みなさん集中して取り組んでいらっしゃいました。


続いて、<材料&道具マーケット編>。


ar16ss000002.jpg

大正14年設立の歴史ある団体、
東京皮革青年会による<革と金具マーケット>が好評。

皮革素材や靴、バッグ用金具類を1枚、1個から買うことができるんです。


ar16ss000011.jpg

久保柳商店、吉比産業、ブティックヤマダ、松吉の4社が展開する
<スマイルレザー>も参加。


ar16ss000006.jpg

花や葉っぱなどのレザーパーツ・パックがビギナーに人気でした。


ar16ss000012.jpg

革の漉き面で模様を表現した<スキモレザー>のブースには、
アートのようなカラフルなレザーがいっぱい。

革とは思えないさまざまな模様と、
革ならではの風合いを兼ね備えた新しい素材感が素晴らしいですね。


ar16ss000005.jpg

<バッグアーティストスクール レプレ>がブース出展。

バッグスクールを全国で展開し、魅力的なクリエイターを輩出しています。

1970年に創業されたメーカーが母体となって運営。

メーカーとして長きにわたってバッグづくりに携わるなかで培ってきた
技術・ノウハウを、
広く伝えていくために設立されました。

今回はクリエイターが手がけたバッグの展示や手づくりキットを紹介。

パスケース手縫いワークショップは各回満員。大人気でした。

なお、6月からスタートするコースもあるそう。

バッグをつくりたいかたにおすすめです。

ar16ss000007.jpg


大阪のカリスマ的ショップ<レザークラフトフェニックス>も出張。

ar16s000015.jpg

貴重な機会を逃さないよう、東京のファンのみなさんが駆けつけていましたよ。

ar16ss000010.jpg

レザーを中心として、業種、世代を超えたコミュニケーションが生まれ、
また新しい取り組みにつながりそうな熱気に包まれていました。



次回も楽しみですね。



■ 参考URL ■

 「エーラウンド」
 <http://www.a-round.info/>



★次回の更新は5月11日となります。ご了承ください。




カテゴリー: 国内革事情


イースト東京・浅草&奥浅草を舞台とした
ものづくりの祭典「エーラウンド」がこの春も開催。

4月22日(金)からスタートします。

a16s 00.jpg

今回は、浅草をガイドとともにめぐる<まち歩きツアー>と、
ワークショップ&セミナーを中心とした<桜橋レザーパーク>を、
3日間限定で行います。



まち歩きツアーは9コースも!

a16sまちあるきポーチ.jpg

<クラフトラリー 自分だけのオリジナルポーチをつくろう!>
<人気靴デザイナーとめぐる 靴づくりのすべて見せますツアー>
<注目のデザイナーと行く、実録!革クリエーションツアー>
<発見!くつのまち発見ラリー
  ~歴史からモノづくりまで。まちの魅力を発見しよう~>

a16s工場見学.jpg

<革&靴"凄技"工場めぐりバスツアー>
<職人さんを撮ろう!工房撮影ツアー>・・・と、

a16s工房ツアー.jpg

つくり手たちとコミュニケーションしたり、
通常なかなか入ることができない場所で見学、
撮影ができる貴重な機会です。

すべてのツアーは予約制となっており、
公式サイト内申し込みフォームより申し込みできます。

お子さんも参加可能。ツアーへの参加費用は、小学生以上同一料金です。

くわしくはこちらから
 <http://www.a-round.info/2016_04_event_tour.html>



桜橋レザーパークは、革のプロによる革を愛する人のための空間。

皮革卸問屋 富田興業内に<革のテーマパーク>が期間限定で出現!

<ワークショップ&セミナー編>、<材料&道具マーケット編>が行われます。


<ワークショップ&セミナー編>はすべて予約制です。

a16s桜橋レザーパーク ws.jpg

<本革手縫いのパスケース体験 ワークショップ>、

a16s桜橋レザーパーク02.jpg

<はけない靴をはける靴に!オーダー屋の調整サービス>に加え、
大阪の人気イベント「本日は革日和♪」が出張。

a16s 革日和.jpg

「本日は革日和♪」は、革漉き、コバ講座など、
プロとして活動しているかたもスキルアップできるプログラムから
クリエイターを目指すかたがビジネスとしてのリアルを学ぶセミナーまで超充実。

<革細工をはじめたひとが聞いておくと得をするセミナー>、
<しくじりハンドメイド作家さん こうやればしくじります!>は、
ものづくりをはじめたいかたにおすすめ。

シビアな現実を知っておくことって重要ですよね。

くわしくはこちらから
 <http://ccrui.sakura.ne.jp/kawabiyori/>


a16s桜橋レザーパーク 青年会マーケット.jpg

<材料&道具マーケット編>は

予約なしで入れます。

バッグキットや革素材・加工材料の販売など盛りだくさん。

大阪の人気ショップ<レザークラフトフェニックス>が出張!

東京皮革青年会による<革と金具マーケット>では、
皮革素材や靴、バッグ用金具類を
1枚、1個から買うことができる貴重な機会が設けられます。



今週末は雨天の予報もなく、お散歩にぴったり。

イースト東京で、
<ものづくり>と<まちめぐり>を楽しんでみてはいかがでしょうか?



■ 参考URL ■

 「エーラウンド」
 <http://www.a-round.info/>


カテゴリー: トレンド


革製品のなかでも、このところ人気が高まっている財布。

ニーズに合わせ、これまでにない発想の新作が続々お目見え。

ECサイトや展示会で話題の財布をピックアップしてご紹介します。



イースト東京・元浅草で創業117年を誇る革小物メーカー
山藤のオリジナルブランド<PTAH(プタハ)>の新作
BUFFING(バッフィング)シリーズが話題です。

ss00.jpg

特殊塗装が施され、四層に塗り重ねられた色が、
専用の研磨クリームで磨くとあらわれるという革素材を開発。

経年変化に対する概念を変え、カスタムするプロセスを楽しめます。

このシリーズの特別仕様がいち早く
<TSUKURITTE LAB PROJECT(ツクリッテラボプロジェクト)>で販売されました。


透明感があって角度によって色合いが変わる、立体的な艶が最大の特徴。

顔料をミクロン単位で重ねて塗装する技術を駆使しています。

そして、この顔料を専用の研磨剤で磨きあげ、
下に塗り重ねられた色を表出させる、という試み。

表層の顔料が剥げ落ちる表面効果を狙った革素材はありましたが、
専用の研磨剤をセット販売し、カスタマイズを楽しめるという提案は新鮮ですね。

ss02.jpg

企画を姫路のタンナーに持ち込み、メーカー主導による開発が奏功。

革が厚くならないように、
ミクロン単位での塗り重ねで
色が混じり合う・・・といった

失敗を経て、ついに完成。


ポイントとなったのは、二層目のシルバー、ゴールド。

この層が光を反射させて立体的な艶を導き出しています。

ss01.jpg

さらに、クリエイターとのコラボレーションにより、
図案を施したスペシャルバージョンもラインナップ。


老舗ならではの技術力が素材の持ち味を引き立て、
完成度の高いプロダクトへと昇華させています。


 <PTAH>バッフィングシリーズ
  https://greenfunding.jp/tsukuritte/projects/1466



ECサイト<スタイルストア>で人気のオーバーサイズパース。

新進ブランド<ENTREZ(アントレ)>が手がけています。


財布とクラッチバッグの中間領域は、
専門店でも売れ筋となっているホットなカテゴリーです。


特筆すべきは、絶妙なサイズ感とトラベルニーズを意識した仕様。

ss04.jpg

3つ折りにしたA4書類が入ります。

最近の航空券はバーコードつきのA4用紙なので、
扱いに困っているかたも多くいらっしゃるよう。

チケット控えと搭乗控えなどとともに財布にまとめておけるのがうれしいですね。

ss05.jpg

ほかにも、スマートフォンやリップといった持ちものだけでなく、
アクササリーを外す場合の一時保管スペースと、
さまざまな用途があるので、旅先で重宝。

ss03.jpg

セミショルダーバッグとしても使えるようなハンドルではなく、
輪になったストラップをセットしているのもおもしろい。

ボディバッグのようにもなり、アクティブな印象です。

ホテルの朝食ビュッフェや写真撮影のときなど、ちょっとした時に安心ですね。


 <ENTREZ>オーバーサイズパース
  http://stylestore.jp/item/HA937-80-0000-B441/



同じく<スタイルストア>で目をひく財布はこちら。

ss06.jpg

<PRIMITIVE MODERN(プリミティブ・モダン)>の携帯貯金箱です。

なるほど、この切り込みに見覚えがありますよね。

ss07.jpg

裏面の留め具を外し、コインを取り出せます。

500円玉貯金などをしているかたにとっては救世主かもしれません。

外出先でも忘れることなく、貯金を続けることができますね。


ユーザーのレビューには、
「なんだかとてもワクワクする感じがするので、とっても気に入ってます。 
 財布に集まった5円玉を入れて、家の貯金箱へ・・・
 そして、最終的にお賽銭に変わっていきます。
 神様への通り道って、そんなワクワク感です」という意見も。


思わず頬がゆるんでしまう、ユニークなプロダクト。

ギフトにもぴったりですね。


 <PRIMITIVE MODERN>携帯貯金箱
  http://stylestore.jp/item/HB210-46-0000-A014/



今年2月、東京・青山で行われた
合同展示会<SOLEIL TOKYO(ソレイユ トーキョー)>でも
有望なクリエーションと出会いました。


25組の厳選されたブランドが出展。

コンパクトに構成され、インデックス的に見ることができる、と時間のない
バイヤー、プレス関係者に好評でした。

ss08.jpg

気になったのが、アクセサリーブランド
<LA PUNIENI(ラ・プニーニ)>の意欲作、モバイルウォレット。

ss10.jpg

内側にその魅力が。この吸盤でスマートフォンを固定できるんです。

着信時はすばやく取り外せて通話可能。

すべてのメーカーに対応できるそうなので、機種変更しても大丈夫ですね。

ss11.jpg

キーリングもつけられています。

財布、スマートフォンケース、キーホルダーがひとつになっていて、とても便利。

スマートフォンと財布を中心にさまざまなハイブリッドアイテムが登場し、
選ぶ楽しみが増えそう。



 <SOLEIL TOKYO>
  http://soleiltokyo.com/




長財布、コンパクト財布...と、ヒットがありましたが、
つくり手たちの挑戦はまだまだ続きます。

今後もライフスタイルの変化をとらえた財布の登場に期待したいですね。




カテゴリー: トレンド 国内革事情


先週に続き、銀座エリア最大級となる商業施設
<東急プラザ銀座>のレポートをお届けします。

tpg0001.jpg

この施設のキーワード<伝統と革新の融合>を表現するテーマとして
<江戸切子>をフィーチャー。

外観、館内の随所に切子をモチーフにしたアートワークを取り入れ、
<日本の美意識>を訴求しています。

tpg0002.jpg


<東急プラザ銀座>では、多くのフロア、店舗で日本製革製品がみられましたよ。

その一部をピックアップしました。




東急ハンズの新業態ショップ<ハンズエキスポ>。

コンセプトは「カルチャーをつなぎ、カルチャーを育む」。

<和・都・知・美・食>の5つのカルチャーゾーンで構成されています。

異なるジャンルが混じり合い、化学反応を起こし、刺激的な空間に。


tpgKK7F.jpg

前述のテーマ<江戸切子>をデザインソースにした<革切子>を展示販売中。

<革の可能性をカタチに>する
<革*jacoi(カワスタリスクヤコビ)>のアイコン的なシリーズです。


立体感が特徴的ですね。

施設のテーマと完全に一致したミラクルなジャパンレザー。

着物にも似合うと、富裕層ユーザーから支持を集めています。




人気通販サイト<藤巻百貨店>の直営店第1号がオープン。

<日本>をテーマにあらゆるジャンルの逸品を<もの語り>とともに紹介しています。

tpgFH00.jpg


東京都墨田区を拠点とするタンナー<ティグレ>が立ち上げた
オリジナルブランド<レザリア>の<ウォッシャブルレザー>シリーズがヒット中。

tpgFH03.jpg

洗濯機で水洗いできる機能が好評。

洗濯を重ね、使用していくなかで
デニムのような、ほどよい色落ちがあり、経年変化を楽しめます。

ちょっとリッチなエコバッグとしてニーズが高まっていますよ。


老舗メーカー<山藤>のオリジナルブランド
<プタハ>の<カモフラージュ・ツリー>シリーズもローンチ。

tpgFH02.jpg

プラタナスの独特の樹皮の柄をそのまま革にプリント。

加工技術の開発には5年の歳月がかかり、
試行錯誤を何度も繰り返してついに完成したそうです。




大正6年に創業した皮革袋物専門メーカー
<アジオカ>のオリジナルバッグブランド<エポイ>のショップが話題です。

ものづくりに対して真摯に前向きに取り組み、
時代に合わせて変化を続ける同社のDNAが反映されています。

tpgEB00.jpg

2013年に東京・表参道にオープンした直営店に続く、<エポイ ブロック>。

<伝統><素材><機能>と、3つのものづくりの哲学に加えて、
<進化>を融合し新しいストアコンセプトを表現。

tpgEB01.jpg

レザーを用いた什器は存在感たっぷり。

定番アイテムのひとつ、ミニボストンバッグ<シキ>シリーズをイメージした
スクエアなフォルムで
製品の魅力をより引き出しています。

tpgEB02.jpg




東急百貨店のセレクトストアの新業態<ヒンカ リンカ>は、
品格と凛として生きる女性のために新しい大人のファッションを提案。

女性の気持ちを軸に、
目利きのバイヤーが国内外からセレクトした旬&高感度なアイテムがそろいます。

tpgHR05.jpg

バッグ、小物、シューズ、アクセサリー、ファッション雑貨ほか、
さまざまなジャンル、テイストが混在。

スイーツショップも出店され、
ミックス感がアップ。ユーザーの買いまわり性がぐんと高まっています。

tpgHR00.jpg

栃木レザーを使用してつくられた長財布、がまぐちや、
パンプスにつけるとアンクルストラップになるアイディアグッズなどもあり、
宝探し的な楽しさがありました。

tpgHR01.jpg




2015年末に都内で行われた開業記者会見で同社の植村仁社長は、
「銀座の西の玄関口となり、エリア全体に活気をもたらしていきたい」とコメント。

<東急プラザ銀座>を出店する数寄屋橋は、
大人のスクランブル交差点として文化が行き交うエリアにしていきたいとの意向が。


かつて、数寄屋橋阪急があった場所ですが、現在は
周辺に<有楽町ルミネ>、<阪急メンズトーキョー>、<マルイ有楽町店>があり、
回遊性も高まります。

新たなランドマークの誕生により、さらなる賑わいが生まれそう。

国内外の富裕層、大人世代に向け
上質なプロダクトがアピールされるステージとして、注目したいですね。




■ 東急プラザ銀座

 11:00~21:00営業(営業時間はフロアごとに異なります)
 東京都中央区銀座5-2-1
 <http://ginza.tokyu-plaza.com/>


1

プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

最近のブログ記事

カテゴリー

月間アーカイブ

rss
facebook witter

このページの一番上へ