欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2016年5月 の記事

カテゴリー: 国内革事情


今週から来週にかけて、全国各地でジャパンレザー関連イベントが行われます。
イベント、セミナー、ワークショップなど、まとめてご紹介。
日本の革と革のものづくりの魅力に触れ、楽しんでみてはいかがでしょうか?



■ 「Snug hideout」<5/20(金)~26(木)>


イースト東京の人気商業施設
2k540 AKI-OKA ARTISAN(ニーケーゴーヨンマルアキオカアルチザン)で、
恒例のクリエイターズマーケット「Snug hideout」が行われています。

13267814_1277168508977525_729163998681095520_n.jpg

ハンドメイドの帽子が好評の<MARSE(マーズ)>を中心に
アンティークの帯、着物などをリメイクした
和小物を発表する<さくら本舗>ほか計8ブランドが参加。

2016051614134112a.jpg

今回は大阪からオーダーメイドできる眼鏡ブランドや、
レザーで葉っぱモチーフのアクセサリーをつくるクリエイターも登場しています。


 「Snug hideout」

  5/20(金)~26(木) 11:00~19:00(最終日は18:00まで)開催、水曜定休
  東京都台東区上野5-9
  <http://www.jrtk.jp/2k540/>



■ 「日本革市」<5/25(水)~31(火)>


日本製革製品PRイベント「日本革市」2016年春夏シーズン第二弾が、
福島・郡山 うすい百貨店で開催されます。

160520_img.jpg

一般社団法人 日本タンナーズ協会のプロジェクト、「日本革市」。

各地の主要百貨店とのコラボレーションで、
日本のなめし革・革製品の魅力と価値を提案。

うすい百貨店での開催は好評につき、5回めとなりました。

ba17e43625f978f38d76681a73e576ad.jpg

革製品の販売だけでなく、ものづくりをくわしく紹介する展示、
革小物手づくり体験ワークショップを実施。

今回は初の試みとしてブレスレットのDIYにトライできます。

このほか、16,200円(税込)以上のショッピングや
アンケート回答で特製革製品のプレゼント(それぞれ各日先着50名)が。

お見逃しなく。


 「日本革市」

  5/25(水)~31(火) 10:00~19:30開催
  福島県郡山市中町13-1  うすい百貨店 1F
  <http://www.kawa-ichi.jp/>



■ 「モノマチ」<5/27(金)~29(日)>


イースト東京のビッグイベント「モノマチ」第8回<はち モノマチ>が、
5月27日(金)からスタートします。

22.gif

ものづくり館 by YKKでは多くのクリエイターや「ワークショップ・マーケット」を開催。

エースの世界のカバン博物館では、

革の札入れ、小銭入れ、キーホルダーづくりワークショップを実施。

ショップをめぐりながら、
バッグにさまざまなパーツをプラスしカスタムする<トッピングラリー>、
革小物手づくりワークショップ<居皮屋>、
「Japan Leather Award 2012」グランプリ受賞 大河なぎささんが教える
<ペンケースづくりワークショップ>、
<手芸女子のよくばり散歩>など、DIY企画が充実。

インキュベーション施設・台東デザイナーズビレッジ施設公開、「モノマチクリエイターズマーケット」ほか、
イベント&プログラムも盛りだくさんです。

13233163_1159485850781202_5387452881597205142_n.jpg


 「モノマチ」

  5/27(金)~29(日) 開催
  東京都台東区南部一帯
  <http://monomachi.com/>



■ 「craft center sumida 2016」<5/27(金)~6/1(水)>


革のものづくりで知られるイースト東京・墨田エリアを拠点とする
手づくり工房や作家たちによるイベント
「craft center sumida 2016 -新しいすみだの手づくり&手づくり作家-」が、
5月27日(金)からスタート。

ev_craftcenter_06.jpgev_craftcenter_05.jpg

ものづくりのまち墨田で、ゆるやかにつながる つくり手たち。

その個々の活動とそれぞれの手作りへの想いを紹介。

ev_craftcenter_07.jpg

アトリエ・アミーチによる手づくり体験ワークショップも実施予定。

上質な革に金具を打ち留めるなど、
カスタムしてオンリーワンのポーチをつくることができますよ。


 「craft center sumida 2016」

  5/27(金)~6/1(水) 開催
  東京都墨田区押上1-1-2  東京スカイツリータウン・ソラマチ 5F
  <http://machidokoro.com/event.html>



■ 「本日は革日和ぷち」<5/29(日)>


大阪の人気イベント「本日は革日和♪」が久々のホームグラウンドでの開催。

4つのセミナーが行われます。

<革細工をはじめたばっかりの人が聞いておくと得をするセミナー>、
<しくじりハンドメイド作家さん~こうやればしくじります!>、
<革メーカーの利益配分からモノづくり のお金儲けを考える>、
<手で行う革漉きと1000円ちょいで出来る立体成型講座>、
と実践的な内容ばかりです。


 「本日は革日和ぷち」

  5/29(日) 開催
  大阪府大阪市浪速区敷津東1-4-17 
  <http://ccrui.sakura.ne.jp/kawabiyori/archives/info/160529>



■ 「現役、サンプル師が教える型紙講座」<5/29(日)>


<サンプル師が教えるバッグ教室>の人気プログラム
「現役、サンプル師が教える型紙講座」が、奈良で開催されます。

image11.jpg

今回は、<キレる刃物の確かめ方><直線の切り方><左右対称の型紙の作り方>
<四方対称の型紙の作り方><縫い代について>など、
型紙の基礎を少人数制(定員4名)でわかりやすく指導します。

受講料4,000円、事前申込制。

「Japan Leather Award 2012」レディースバッグ部門賞受賞者
中村保義さんが主宰する<サンプル師が教えるバッグ教室>。

大阪を拠点とし、東京、広島、香川、高知、石川、札幌などで行われ、
これまでに200名以上が受講しています。


 「現役、サンプル師が教える型紙講座」

  5/29(日) 14:00~16:30 開催
  奈良県北葛城郡王寺町久度2-2-1-501
  <http://bagsample.net/archives/2368>



■ 「くつっ子まつり」<6/5(日)>


日本ケミカルシューズ工業組合の恒例イベント「くつっ子まつり」が行われます。

戦後、靴メーカーが集積し、一大生産地として発展した
靴のまち神戸・長田のつくり手とユーザーとの交流の場として年2回実施。

長年培われた技術力をもとに
クオリティーの高い靴を気軽に楽しめる貴重なチャンスです。


 「くつっ子まつり」

  6/5(日) 9:00~16:00 開催
  兵庫県神戸市長田区若松町6-3  若松公園 鉄人広場
  <http://www.csia.or.jp/event/index.htm>


カテゴリー: トレンド


サックスバーホールディングス傘下
株式会社 東京デリカのプライベートブランド合同展示会が、
5月17日(火)から2日間行われています。

dt160500.jpg


<エフィー>、<キソラ>に加え、この春デビューした
<エフィーズクローゼット>、<ケレン>、<サックスバー>オリジナルラインと、
日本国内生産のレザーバッグ&小物をリリースするブランドが出展。

2016‐17年秋冬シーズンの新作が発表されました。


dt160505.jpg


バッグ専門店チェーン最大手の同社ならではの、

きめ細やかなニーズへの対応や傾向などをご紹介します。



まずは、<エフィー>の新作でトレンドをチェック。

dt160502.jpg

注目色はレッド~ボルドー~パープルといったベリーカラーのようです。

このあたりは、ウェアの流れと同様ですね。

アパレルの展示会が続いた時期は、インスタグラムなどでもかなりアップされていました。

差し色として取り入れたり、
ワントーンコーディネートに
馴染ませたり、と使うかたの好みで選べそう。

dt160503.jpg

昨年から古着のリメイクやダメージデニムなどに人気が集まるなか、
<パッチワーク>も気になります。

凝った手仕事のニュアンスが感じられていいですよね。

インパクトがありますが、意外にコーディネートに合わせやすく、
着姿の印象が変わりそうです。

dt160508.jpg



<キソラ>では<リュック>のバリエーションが好評。

熊本での地震発生後は、近隣の店舗で、避難などに備えて
リュックをお探しのユーザーが増えたそう。

「せっかく買うのならば、長く使えそうな上質なものを選びたい」
というかたが多かったようです。

秋には、防災の日もあり、改めて必要性を感じそうですね。

dt160507.jpg

<財布とミニバッグのボーダーレス化>も顕著に。

財布ではストラップつきの財布ポーチがヒット中。

小さめサイズのショルダーバッグをラフにお使いになるかたもいらっしゃるので、
アイテムの境目が薄らいでいるようです。

dt160512.jpg

ボーダレスといえば、こちらも同じく、<キソラ>のがまぐちシリーズです。

財布だけでなく、マルチに使える
ポーチやミニクラッチバッグ的な感覚を楽しんでいるかたも。

また、男性のがまぐちファン増加も見逃せませんね。



そんな、<ジェンダーレス>な傾向は、新ブランド<ケレン>にも。

大人の男性に向け、新たなラグジュアリーを提案する
同ブランドからカジュアルなラインがローンチ。

dt160510.jpg

リュックのほか、ボンサックも登場。

ともにスリムな縦長のフォルムでボリューム感を抑えているので、
女性からの支持も高まりそうです。

dt160511.jpg

<ミニサイズバッグ>もさまざまなデザインで表現。

<ボディバッグ>、<クラッチバッグ>に加え、<サコッシュ>も。

<サコッシュ>とは、自転車のロードレースの選手が使うアイテムで
水筒などを入れるための簡易的な袋物。

昨年からヒットし、機能やデザインに広がりがありますね。



<サックスバー>オリジナルラインでは、ニーズの掘り起こしを強化。

こちらはインディードとのコラボレーションによるブリーフケース。

dt160514.jpg

クールビズなど、オフィススタイルのカジュアル化が進んでいるなか、
「バッグ、ベルトなどできちんと感をプラスしたい」という
ビジネスパーソンに向けた提案。

大きすぎず、比較的軽量なので、
大人の女性がご自分用に買うことも少なくないそうです。

dt160513.jpg

ボストンバッグも新鮮。

大きめでご旅行にも使えるサイズ感は、
このところ売り場で少なくなってきていますが、
アクティブシニアを中心に底堅いニーズがあるよう。

国内だけでなく、旅慣れたアジア圏の富裕層からの反応もよさそうです。



このほか、レザー小物、雑貨も豊富に展開されました。

カテゴリー、アイテム、ジェンダーなど、さまざまなボーダーが曖昧になり、
ユーザーと、その使い方の変化を実感します。

日本製革製品は変革のとき!?

さらなるイノベーションに期待したいですね。


なお、展示会は本日5月18日(水)まで。

バイヤー、プレス関係者向けとなっています。


■ 参考URL ■


「東京デリカ プライベートブランド合同展示会」

<https://www.facebook.com/events/1164928410225250/>


カテゴリー: 国内革事情


大型連休期間中、イースト東京の商業施設
2k540 AKI-OKA ARTISAN(ニーケーゴーヨンマルアキオカアルチザン)で、
つくり手たちによるさまざまな販売イベントが行われました。

その一部をご紹介します。


2k160522.jpg

恒例のクリエイターズマーケット「Snug hideout」。

2k160520.jpg


ハンドメイドの帽子が好評の<MARSE(マーズ)>を中心に
アンティークの帯、着物などをリメイクした
和小物を発表する<さくら本舗>ほか計6ブランドが参加。



2k160503.jpg

今回は、大阪から実力派革小物ブランド<寛屋(ヒロヤ)>が出張。

2k1605224.jpg

カスタムメードや製作実演も好評でした。



単独で出店するクリエイターも。こちらは<CAELLOW(カエロウ)>。

2k160501.jpg

残革を利活用したものづくりを展開。

2k160521.jpg

革の端をそのまま生かし、手仕事をプラス。

一点もの感覚で仕上げます。

2k160502.jpg

ステーショナリーや雑貨のバリエーションがさらに充実。

ポップなデザインが高感度ユーザーに人気です。



続いて、インキュベーション施設<浅草ものづくり工房>卒業生が
立ち上げた注目ブランド<ASAKUSA MADE(アサクサメイド)>も登場。

2k1605060.jpg

この春、東京・浅草にショップをオープン。

浅草の革問屋から素材を仕入れ、奥浅草エリア・今戸の自社工房でつくられています。

2k160507.jpg

薄く漉いたソフトな革を使用したバッグは身体に馴染み、軽量感が特長的。

ミセスやアクティブシニアの支持を獲得しているようです。

定期的に行う催事を目当てに固定ファンが数多く駆けつけていました。

2k160505.jpg

定番シリーズ、メッシュのバッグでは、
この春トレンドのスカーフ、バンダナとのコーディネートを提案。

内袋替わりとなり、着せ替え感覚が楽しいですね。



このほか、地場産業を盛り上げるイベントも行われました。

2k160511.jpg

東京都葛飾区を拠点に伝統的工芸品を手がける
職人をフィーチャーした「葛飾区伝統産業職人の会の店」はすっかりおなじみに。

木工、江戸切子、たわしをはじめ、革小物も。

2k160512.jpg

伝統工芸の印伝をモダナイズしたプロダクトを展開する<こらぼ>が参加。

ボールペン、ニート、メモパッドほか、デスクやバッグのなかを彩る小物がヒット中。

2k160526.jpg

なかでも、ペンやノートは、カスタムオーダーも可能。

パーツやレザーの色のコーディネートが
100通り以上もの組み合わせから楽しみことができます。

2k1605226.jpg

ベストレザーニスト2015を務めた実力派俳優 山本耕史さんもお気に入り。

女優・堀北真希さんとの電撃結婚後、初の公の場となった
ベストレザーニスト2015記者会見で、紹介され、大きな話題となりました。

東京・谷根千エリアにフラッグシップショップを出店。

海外からの観光客にも東京のおみやげとして選ばれることも多いそう。



2k540 AKI-OKA ARTISANは、
JR秋葉原駅~御徒町駅間の高架下の遊休スペースを
リノベーションしてオープンした<ものづくりの街>。

日本のポップカルチャーの発信地、秋葉原から近いということもあり、
国内外の幅広いユーザーが訪れています。


進化する日本製革製品、ジャパンレザーのものづくりへの
再評価がじわじわと広がっているようですね。


■ 参考URL ■

 2k540 AKI-OKA ARTISAN
 <http://www.jrtk.jp/2k540/>



***


また、イースト東京では今週も注目イベントが。

富田興業が主催する恒例のレザー販売イベントが
奥浅草 同社ショールームにて
5月12日(木)から行われます。


業界でも有数の皮革問屋ならではの豊富なバリエーションが好評です。

一枚革をはじめ、端革、皮革関連アイテムも出品予定。

ar16ss000008.jpgのサムネイル画像

写真は「エーラウンド 2016 春」のプログラム
<桜橋レザーパーク>にて撮影した同社ショールームのようすです。
ご了承ください。


■ 富田興業「春の革祭り」

 5月12日(木)~14日(土)13:00~20:00(最終日は10:00~16:30)開催
 東京都台東区今戸1-13-12 富田興業2F
 <https://www.facebook.com/tomita.co.jp/?fref=ts>


こちらもどうぞお見逃しなく。


1

プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

最近のブログ記事

カテゴリー

月間アーカイブ

rss
facebook witter

このページの一番上へ