欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2016年8月31日 の記事

カテゴリー: 国内革事情


「革製品技能試験認定証授与式2016」のイベントが、
8月30日(火)、東京駅前・KITTE丸の内アトリウムで開催されました。

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皮革産業従事者の技術や知識を一定の基準によって検定し、
認定する革製品技能認定試験。

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革靴製造技能試験、鞄・ハンドバッグ・小物技術認定(皮革部門)試験、
ベルト技術認定試験、そして、今年度よりスタートした手袋製造技能試験
により構成された試験合格者への合格証・認定証の授与の場です。

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革靴製造技能試験、鞄・ハンドバッグ・小物技術認定(皮革部門)試験、
ベルト技術認定試験、手袋製造技能試験、それぞれの
合格者のかたへ認定証が授与されました。

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手袋製造技能試験の合格者第1号は、女性! 

福田手袋 永坂楓華さんです。


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「会社の先輩にすすめられて試験を受けました。
チャンスがあれば、
さらに上級の試験を目指していきたい。
若い世代がもっと増えるように
手袋業界がもっと盛り上がるようにがんばりたい」と
抱負を語ってくれました。

ジャパンレザーも若い女性が生き生きと活躍する時代を迎えています。


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授与式に合わせ、会場には試験合格作品を展示。

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こちらは鞄・ハンドバッグ・小物技術認定(皮革部門)試験 
鞄部門1級 エース株式会社 佐藤周平さんの作品。

「ものづくりは、飽きっぽくなく継続できる人が向いていると思います。
 そんな先輩がたの背中を見てきました。これから鞄づくりを志す人たちも、
 先輩がたの背中を見て育ってほしいです」と佐藤さん。


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完成度が高い作品をじっくりとごらんになるかたが数多くいらっしゃいました。


トークショーでは、雑誌「HERS」表紙ほかでおなじみの
人気モデル 前田典子さんがご登壇。

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ご自宅には革製品がいっぱい、という前田さんは
レザーのバッグ、手帳カバーをご愛用で
なかには20年以上修理しながら使っているものもあるそう。

この秋注目したい革製品は、ライダースジャケット。

「コンパクトで小さめのサイズのジャケットに、
 とろみ素材のワンピースを合わせた
 甘辛ミックスの着こなしがおすすめです。
 またバッグでは、小さめと大きめで
 <2個持ちコーディネート>も流行っています」と、
ファッションのプロならではのご意見を伺えました。

「日本製というと、丁寧につくられた、しっかりしたもの、
 という印象をもっています。世界に誇る技術ですよね。
 そんな技術を磨いてこれからもいいものをつくっていただきたい」と、
熱いエールをおくってくださいました。


「このプロジェクトは北海道から四国まで、規模が広がり、
 次回から兵庫・豊岡も加わり、全国区になってきました。
 世界に負けない日本のものづくりにこれからも取り組んでほしい」と、
技術認定委員会委員長 野村俊一さんからの総括で
授与式の幕を閉じました。


腕利き職人たちの矜持が伝わる、輝かしいライセンス。

次回はさらに合格者が増え、
授与式で華やいだ笑顔をたくさん拝見できることを期待しています。



■ 参考URL ■

 革製品技能試験認定証授与式2016
 <http://license.jlia.or.jp/ceremony/>


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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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