欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2016年9月 の記事

カテゴリー: 国内革事情


ご好評いただいているジャパンレザー関連イベントのまとめ記事をお届けします。


クリエイター系マルシェ、教室、老舗タンナーの見学会、研修などが発表されました。

日本の革と、革のものづくりの魅力に触れてみてはいかがでしょうか?





「バッグ作家のオンリーワンバッグ by レプレ」

東急ハンズ広島店<10月2日(日) まで開催>


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<バッグアーティストスクールレプレ>による
販売イベント「バッグ作家のオンリーワンバッグ by レプレ」が、
東京・新宿に続き、広島で行われています。

バッグづくりを基礎から指導し人気を集める同校で、
学び巣立ったバッグ作家たちによる
一点ものバッグを出品。

作品はすべてハンドメイドでていねいに仕上げられたものばかり。

バッグ専門スクールならではの高い技術とオリジナリティーが反映されて。

このほか、多数の作家が参加し、個性あふれる作品に出会うことができますよ。



 「バッグ作家のオンリーワンバッグ by レプレ」


  9月5日(月)~10月2日(日) 10:00~21:00 開催
  広島県広島市中区八丁堀16-10  東急ハンズ広島店
  <http://www.bag-artist.jp/news/news76.html>



「ものづくりの街 創業祭」<10月2日(日)まで開催>


<2k540 AKI-OKA ARTISAN(ニーケーゴーヨンマル アキ オカ アルチザン)>の
開業5周年を記念したイベント「ものづくりの街 創業祭」が、
9月24日(土)から開催されています。

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JR御徒町駅~秋葉原駅間の高架下遊休スペースを利活用した
<2K540 AKI-OKA ARTISAN>。

インキュベーション施設<台東デザイナーズビレッジ>卒業生ブランドをはじめ、
徒蔵(カチクラ/
御徒町~蔵前~浅草橋/台東区南部)エリアを拠点とする
クリエイターたちを中心としたアトリエ&ショップを集積された商業施設です。

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会期中には革小物づくり体験ワークショップ、実演販売をはじめ、
限定商品販売「creators market」<10月1日(土)~2日(日)>など盛りだくさん。

<ものづくりの街>を満喫できますよ。



 「ものづくりの街 創業祭」


  9月24日(土)~10月2日(日) 開催
  東京都台東区上野5-9 
  <http://www.jrtk.jp/2k540/info/archives/9198l>






「ものづくり横丁」<10月1日(土)~2日(日)>


イースト東京・徒蔵(カチクラ/御徒町~蔵前~浅草橋/台東区南部)エリア、
鳥越・おかず横丁周辺の恒例イベント「ものづくり横丁」が
今週末行われます。

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実演やワークショップを多数実施。

職人の手仕事を間近で見ることができる、と幅広い世代に人気。

ファミリーで参加できるので、お子さんのキャリア教育にもつながります。

皮革関連では、革小物のDIY体験ワークショップがおすすめ。

若手クリエイターのアトリエが会場となっているので、
見学できるのもうれしいですね。


  「ものづくり横丁」

  10月1日(土)~2日(日) 11:00~17:00 開催
  東京都台東区鳥越 おかず横丁周辺
  <https://www.facebook.com/monoyokocho>






「スーベニール バイ トーキョーレザー」<10月5日(水) まで開催>


東京ソラマチ<すみだ まち処>の人気イベント
「Souvenir by Tokyo Leather ~2016 Autumn~
 (スーベニール バイ トーキョーレザー)」が、
9月24日(土)からスタート。

東京都墨田区の鞣製業者を中心に5団体で構成される
東京製革業産地振興協議会が主催するイベントです。

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皮革産業が盛んなエリア、<すみだ>周辺でつくられた素材、革製品を展示販売。

初日から多くのユーザーが訪れています。

出店社は以下のとおりです(50音順)。

 兼子皮革染色/三恵産業/墨田革漉工業/墨田キール/
 TMY'S/ティグレ/長坂染革/藤豊工業所

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東京生まれの素材と受け継がれた技術を生かした独自の製品を開発。

革の素材感を生かしたシンプルなバッグ、小物から
新感覚の雑貨までバリエーション豊富。各社の個性を反映しています。

<おみやげ>にふさわしく、買いやすいエントリープライスで
<トーキョーレザー>の魅力を知るきっかけになりそうです。

会期は10月5日(水)まで。


  「Souvenir by Tokyo Leather ~2016 Autumn~」

  9月24日(土)~10月5日(水) 開催
  東京都墨田区押上1-1-2  東京スカイツリータウン・ソラマチ 5F
  <http://machidokoro.com/event.html>






「本日は革日和♪2016秋 IN 大阪」<9月30日(金)~10月1日(土) 開催>


人気イベント「本日は革日和♪ 2016秋 IN 大阪」が9月30日(金)から開催されます。

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先日、姫路で開催され、好評のファスナー講習会、
ラウンドファスナーワークショップをはじめ、型紙教室が再登板。

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スキルアップを目指す つくり手のかたがたにおすすめです。

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また、上質レザーのアウトレットセールなどもあり、見逃せませんね。



  「本日は革日和♪ 2016秋 IN 大阪」


  9月30日(金)~10月1日(土) 開催
  大阪府浪速区敷津東1-4-17  レザークラフトフェニックス 3F
  <http://ccrui.sakura.ne.jp/kawabiyori/archives/info/160930>






爬虫類皮革専門タンナー「藤豊工業所 見学会」<10月12日(水) 開催>


革・バッグ・人の情報交換サイト「BagYard(バッグヤード)」主催の勉強会、
最新プログラムが発表されました。

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爬虫類皮革専門タンナー<藤豊工業所>見学会の第2弾がこの秋も開催。

高い技術力で知られる老舗・藤豊工業所を見学させていただけます。


当日は13:20に現地集合。

参加費2,000円(当日支払い)、定員10名(先着申し込み順)。

エントリーはお早めに。

なお、この見学会は日本の皮革産業のPRを目的に、企業の協力のもと開催されます。

同業者の技術研究、及び、情報収集の場ではありません。

同業者の参加はご遠慮ください。


  「BagYard」

  <http://bagyard.jp/>



「Kids' Leather Programs」全国各地


日本皮革産業連合会(JLIA)の事業
「Kids' Leather Programs(キッズ レザー プログラム)」による、
こども向けワークショップが行われています。

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皮革産業の企業・事業者の有志から提供された製品にできない残革を、
産業廃棄物にすることなく利活用。

こどもたちが「革っていいな ! 楽しいな !」と感じられる
機会をつくってくれるNPO団体や教育関係機関、児童福祉施設などに、
無償で革の端切れ「残革」を提供しています。

今週末、千葉、新潟など各地で革を使ったワークショップなどが開催されますよ。

公式サイトでは最新情報が更新されますので、チェックしてください。


  「Kids' Leather Programs」

  <http://leatherkids.jlia.or.jp/>



「エキゾチックレザーに関する研修会」<11月16日(水) 東京・浅草>


恒例の無料セミナー「エキゾチックレザーに関する研修会」がこの秋も行われます。

ワシントン条約、爬虫類等皮革製品表示、各種エキゾチックレザー
(ワニ、トカゲ、ヘビ、オーストリッチ、
エレファント、アザラシ、サメなど)、
鞣しと染色、相談事例とその対応・
手入れ法などについて学びます。

見本が多数用意されるのもうれしいですね。

お申し込みスタートしました。どうぞ、お早めに。


  「エキゾチックレザーに関する研修会」

  <http://www.jlia.or.jp/index.php?pg=event.detail&get=1362>


カテゴリー: 国内革事情


日本最大のパーソナルギフトと生活雑貨の国際見本市
「東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2016」のレポート後編は、
前回の姫路に続き、海外で高く評価される国内の産地のものづくり、
革製品からご紹介します。
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<クロダ>

手袋産地として知られる、東かがわ市。
手袋の生産量が日本一の町であり、生産量は全体の90%を占め、
市の主要な産業となっています。
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その地を拠点とする<クロダ>は、
レザーファッション手袋の分野において
国内シェアの約20%を占める有力メーカー。
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国際バッグ・雑貨見本市「MIPEL」にて、
ミペルイッシマ国際部門となるパノラマ部門の大賞を2015年に受賞するなど、
海外でも高く評価されています。
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こちらはその受賞作品。同社 棚次社長、企画室 田中さんとパチリ☆

「Aラインのドレスから着想したデザインです。
 上質なラムレザーを使用し、同系色をパイピングで引き締め、
 スポーティなテイストをエレガントに昇華させました。
 リボンをあえてラフなニュアンスにすることで決まりすぎず、
 大人の着こなしにも似合うと思います」と田中さん。
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急速に普及するスマートフォンに対応し、
手袋をしたままでも操作できる製品も開発されています。
滑らかで、手に馴染むレザーは、
ニットなどの素材よりも引っかけてしまうことが少ないのも特長。
ネイルを楽しむかたにも安心です。

「このところ、手もとのおしゃれに注目する
 高感度ユーザーが増えています。
 ファッション全体では、
 まだまだシンプル&ベーシックなテイストが人気ですが、
 上質でデザイン性の高い手袋をプラスすることで、
 トータルコーディネートが洗練されると思います」(田中さん)

地球温暖化や冬季の高温の影響で
シーズンレス感覚のウェアが人気を集めるなか、
季節感を体感・体現できる
革手袋の存在感がさらに高まっていきそうですね。



<レザリア>

国内自給率100%といわれるピッグスキン(豚革)。
イースト東京・墨田区でそのほとんどがつくれており、
国内生産量の90%のシェアを獲得。
著名なラグジュアリーブランドにも採用されています。
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そんな豚革に、ウォッシャブル加工を施すことで
機能性、付加価値性をアップ。
洗える、育つ革バッグとして提案する<レザリア>は、
地場産業の産品をテーマとしたテレビ番組で紹介され、問合せが殺到。
大ブレークを果たしました。
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今季は、バッグに加え、エプロンを発表。
しょうゆ、ソース、焼肉のたれ...と、
さまざまな汚れで洗濯実験を重ね、完成度を高めています。
キャンプやバーベキューがブームの昨今、
洗えるという機能にマッチした製品づくりがバイヤーに好評でした。



<高屋>

今回、あえて財布・革小物に特化し、バリエーション豊富に
展示した老舗メーカー<高屋>
ファッション雑貨の産地、イースト東京・台東区を拠点としています。
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なかでも、目をひくのが、ネコモチーフのシリーズ。
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ポップなデザインの個性派です。
ゴールドの箔押しは高級感の演出だけでなく、
風水の縁起カラーでもあり、セールスポイントになっています。



<REVEL>

レザーブランド<REVEL>は、
ストリートカルチャーやハンドクラフトから
影響を受けたデザイナーが2006年より革小物の製作を開始。
独学で生産技術を身につけ、デザインから型紙作成、生産まで担当。
湘南の工房で一点ずつていねいにつくり上げています。
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日本国内鞣しを中心に経年変化を楽しめる高品質な皮革を使用。
メインで使用している皮革はオリジナルカラー。
兵庫県たつの市のタンナーが染め上げているそう。
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パッケージデザインが凝っていてギフトにぴったり。
雑貨のようにディスプレイしたい佇まいがいいですね。



<Couco>

良質な素材に染色加工を施したコレクションを
手がける<Couco(コウコー)>

染料には墨を使用し、刷毛に墨をつけ染色。
素材に直接描いた刷毛目がそのまま模様となり、
絵を描くようにつくられます。
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ウェアを中心に展開していますが、新作として墨染めのレザーバッグをリリース。
アーティスティックな柄が素敵です。
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このほか、武州藍染の綿と栃木レザーの牛革を組み合わせたトートバッグも。
いずれも日本の伝統と技術を生かして、モダナイズ。
大人世代の女性から支持を集めています。



<メイドインジャパン>が流行キーワード化してしまうなか、
地域に根ざしたものづくり、次世代を担うつくり手たちの取り組みも増えているようです。
単なるブームとして消費されることなく、継承・継続し、
デザイン性、機能性、付加価値性の高い提案も続々登場しています。
今後の動向も期待したいですね。



■ 参考URL ■

 東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2016」

カテゴリー: 国内革事情


日本最大のパーソナルギフトと生活雑貨の国際見本市
「東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2016」が9月7日(水)~9日(金)、
東京・有明 東京ビッグサイトで開催されました。


<暮らし・デザイン・新時代
 ~住まいと暮らしのイノベーション 次世代デザインセンスとサムシングニュー~>
をテーマに国内外から2,867社が出展。

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国土交通省の調査によると、
中古マンションや一軒家の空き家が目立ち、
今年には1,000万戸を超えるそうです。

そんな日本の住宅、居住空間に対して問題提起。

住まいのリノベーションで、新しい付加価値を生み出し、
サスティナブルな社会の成長へと。

次世代の快適な住まいのライフスタイルデザインにより、
子どもからお年寄りまで楽しめる
平和で、
安全、安心な素敵な暮らしを築くことを提案しています。


さまざまな日本製革製品が出品されるなか、
今回は国内最大の皮革産地・姫路のものづくりをご紹介。



こちらは姫路市のブース。

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海外の展示会で高く評価されたレザーを中心とした
<世界の頂点を極める「革の産地 姫路」のレザーアイテム>がラインナップ。

3社が技術と想いをアピールしました。



<オールマイティ>


2013年第103回「mipel the bag show」で、
タンナー初の「MIPEL AWARD」部門賞に入賞。

受賞作品は歌舞伎の化粧法 隈取りや
風呂敷をモチーフにしたトートバッグなど、
日本の伝統文化を重んじた斬新な作風が評価され、
続く第104回でも連続入賞を果たしました。

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藍染め、墨染めなど異なる手法で染め上げたレザーを
パッチワークで仕上げたキャップをはじめ、
シンプルななかにも、クリエイティビティが際立ちます。

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「世界のお客さまによろこんでもらえる革づくり」
「常に新しい革をつくる」ことを理念とし、
ファッション、アパレル関連で使用する革素材を生産。

デザイナー、クリエイターが、直接、取引することをスタート。

原皮の選択から、なめし、仕上げの厚さなど、
1枚からオーダー可能。オリジナルを生産できます。



<前實製革所>


職人による<オンリーワンのものづくり>をコンセプトに、
独自の技術を追求し、細部まで手を抜かない
<こだわりの革づくり>を目指しています。

現在、注目されるのは<姫革友禅>。


革とは思えないほどのしなやかさで
輝くような白さが特徴の<姫革>に、
高精細で強い<京友禅>の技術を融合。

従来の技法ではできなかった、
均一な色づけや人工的な斑を同社の技術で可能にし、
革への美しい彩色と模様をもつレザーをつくり上げました。

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世界最高峰のファッション素材見本市「プルミエール・ヴィジョン」に日本企業として初めて出展。

皮革産業の本場 ヨーロッパで純日本産素材を披露し、話題を集めました。

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製品では和装関連アイテムを発表し、好評。

来春シーズンから百貨店での展開が予定されています。



<坂本商店>


国産黒毛和牛を使用して日本古来の伝統技法である、
なめしの技術と漆塗りの技術を融合させた
<姫路黒桟革>を手がける<坂本商店>。

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小さなダイヤモンドの粒を無数に散りばめたような<黒桟革>は、
<革の黒ダイヤ>と称されます。

摩擦に強く、戦国時代には大将クラスの甲冑に使われていたそう。

シボに手作業で漆を施し、乾燥と塗りを繰り返して仕上げます。

幾層にも塗り重ねることで漆の光沢とボリューム感が生まれ、
黒の艶に深みが増すそう。

専門の職人でも月に20枚程度しかつくることができない、
とても希少なレザーです。


「アジア・パシフィックレザーフェア(APLF2014)MM&T」展と
「ファッション・アクセス」展へ出展。

香港APLF皮革素材・製造技術展2014において、
出展社コンテストで「ベスト・ニュー・レザー大賞」を受賞。


さらに世界最高峰のファッション素材見本市

「プルミエール・ヴィジョン」が主催するテキスタイルアワード

「PVアワード」で日本企業としては初めて、レザー部門で「ハンドル賞」を受賞しました!




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画像:「WWD JAPAN」(9月14日更新分)より




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<黒桟革>を使用したブーツが、
「Japan Leather Award 2015」グランプリに輝きました。

<黒桟革>を使用した財布&コインケースを
サッカー日本代表 岡崎慎司選手が愛用するなど、
国内外で高く評価され、レザーファンを魅了しています。

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3社それぞれ、クオリティが高く、たくさんの来場者がブースに立ち寄りました。



ほかにも、姫路を拠点とするブランド<UNITE(ユナイト)>が出展。

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<ナチュラルな風合いと流行にとらわれないシンプルなデザイン>
をコンセプトに3人の革職人により、2012年設立されました。

個人活動時代に培った経験と技術を生かし、
鞄、財布、革小物など幅広い製品をリリースしています。


メンバーのお三方は、皮革縫製技術者を養成する目的で
姫路皮革産業活性化研究会により設立された<革工房BAIMO>出身。

そのおひとり、中野義夫さんは
「Japan Leather Award 2013」メンズバッグ部門賞を受賞。

その実力を認められました。

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代表作のひとつ、<ボタス>が目を引きます。

中野さんご本人が背負ってくださったので、着画をパチリ。

荒野や砂漠を行きかう旅人に使われた

革水筒から着想。

身体に馴染むソフトな本体と
無骨なショルダーストラップの異なる素材感、
ニュアンスが響き合います。

ジェンダーレス感覚がいまの気分にぴったりですね。

百貨店をはじめ、ポップアップイベント、ワークショップの
オファーが絶えず、ユーザーとのコミュニケーションを通して
ものづくりにフィードバック。さらなる成長が期待されます。



革の街、姫路は、次世代の育成、
海外への発信を積極的に行い、成果が芽吹き、
新たなムーブメントが生まれています。

今後も動向に目が離せません。レポートは次回に続きます。



■ 参考URL ■

 東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2016
 <http://www.giftshow.co.jp/tigs/82tigsinvitation/index.htm>



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姫路で皮革素材の展示即売会
「第3回 姫路皮革素材マーケット」9月18日(日)開催!



皮革販売業者、タンナー、加工業者から
直接革素材を購入できるイベントが行われます。
皮革販売以外にも皮革工場見学、
ワークショップも。

併せて、人気イベント「本日は革日和♪」の同時開催も決定! 
<サンプル師が教える鞄教室><型紙講座>、に加え、
「本日は革日和♪」のプログラムとして、
つくり手のためのワークショップなども行われます。


<http://www.jlia.or.jp/index.php?pg=showcase.detail&get=1347>







カテゴリー: トレンド 国内革事情


合同展示会「ソレイユトーキョー」が、
東京・代官山 ホワイトルームダイカンヤマで、
8月30日(火)~9月2日(金)の4日間行われました。

同展は会期中に常駐しなくてよい、費用負担が少ないという、
これまでになかったシステムが特徴。

子育て世代の女性や関東近県以外を拠点としているかたなど、
これまで合同展示会などに参加できなかったつくり手にとって、
うれしいですよね。

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インデックス的な展示手法は気になるブランドを見つけやすく、
時間のないバイヤー、ジャーナリスト、ファッション業界関係者に好評。

出展ブランドの増加とともに、今回から広い会場となり、
フレッシュなクリエイションとの出会いの場として注目されています。


アパレルを中心にバッグ、シューズなど幅広いジャンルから33組が参加。

2017年春夏シーズンの新作が出品されました。

そのなかからバッグ、シューズを中心としたブランドと、
レザーウェアをピックアップしてご紹介します。




<YOSHIAKI KURIHARA>


ハンドメイドを追求し、トレンドにとらわれない
パーソナルな
レザープロダクトを発表。

「ものづくりをより身近に感じてもらいたい」
「実用的な長年使っていける製品を生活の一部に」
とのメッセージが込められています。

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馬具製法に用いる総手縫い仕立てのオールハンドメイド。

ハンドステッチ、コバ磨きなど昔ながらの製法で、
日本のタンナーでなめされた革を使い、一点一点丁寧につくられています。


一見、シンプルなケースは、

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人気スナック菓子<うまい棒>ケースでした。

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パンチの効いたプレゼンテーションが、
「誰かに見せたい、伝えたい」というニーズが高まる
SNS時代にぴったりですね。




<SOIHM>


「都市で生まれ、育つ靴。モダンアートを思わせるシンプル、スタイリッシュ、
 そして快適な靴たち」をコンセプトに展開。

インキュベーション施設<浅草ものづくり工房>に入居し、注目されています。

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スリッポンを中心に出品。

特に、ファスナーを配したアイテムが目を引きます。

アパレルでトレンドのディテールですが、
シューズに取り入れるとスポーツ、リラックスといった要素が
さらに際立ちます。

とても履きやすく、ユニバーサルなデザインでもあるので
定番的に普及するといいですよね。




<Qiiira>


架空のおとぎ話をモチーフにしたファッション雑貨ブランド。

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キーラという人魚の女の子を主人公にしたストーリーから派生して、
ロゴやオリジナル柄の裏地などで世界観をつくり上げています。

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「大人の女性がいつでもヒロインでいられるように」と、
カラーリング、細部に至るまで、女性デザイナーならではの配慮が行き届いて。

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専用袋も、あるとうれしいですよね。

福岡を拠点に、国内で生産。

バッグに使用した東京特産のピッグスキンは、同ブランド独自の色出し。

ほかにもパーツもオリジナルが多いそうです。

福岡はアジアからの観光客が多く、
韓国をはじめ、海外からの人気を集めています。


現在、東京駅改札内<エキュート>で開催中の販売イベント
「レゾンデートル」に参加。

九州を拠点とするブランドが集結しています。

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価値観に囚われたくないクリエータの想いと、ていねいな手仕事。

新しい感性が行きかう九州で生まれた個性豊かな5ブランドがそろいます。

こちらもどうぞお見逃しなく。




<MN LAST>


イノセントなコレクションを展開する<MN LAST>が、レザーウェアをリリース。

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スタイリッシュかつカンファタブルにデザインされ、幅広い世代に支持されそうです。

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袖口のスラッシュに遊びが感じられます。


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こちらのアウターはラグラン袖になっており、動きやすそう。

ニュートラルな色合いが大人っぽくて素敵でした。




<Kazuki Nakayama>


テーラードをベースに洋服と真摯に向き合い、時代に合う素材、パターンを常に研究。

職人とタッグを組み、クオリティに裏づけされたメイドインジャパンの
トラディショナルウェアを提案しています。

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こちらではレザーのジャケット2型を出品。

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軽く滑らかな質感のラムレザーを使用。

ユニークなポケットは、バッグ、財布からのインスピレーション。


このほか、テイラードジャケットの胸ポケットには、
縫い目を利用した小さなポケットを配し、
めがねやサングラスをかけられるようにするなど、
ファッションを愛する男性ならではの発想に共感が集まりそうです。




9月に入り、展示会シーズンがスタート。

「東京ギフトショー」、「ルームス」などが相次いで行われます。

当ブログでも、レポートしたいと思っておりますので、
どうぞお楽しみになさってください。




■ 参考URL ■

 ソレイユトーキョー
 <https://www.facebook.com/events/560715860775596/>


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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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