欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2016年9月 7日 の記事

カテゴリー: トレンド 国内革事情


合同展示会「ソレイユトーキョー」が、
東京・代官山 ホワイトルームダイカンヤマで、
8月30日(火)~9月2日(金)の4日間行われました。

同展は会期中に常駐しなくてよい、費用負担が少ないという、
これまでになかったシステムが特徴。

子育て世代の女性や関東近県以外を拠点としているかたなど、
これまで合同展示会などに参加できなかったつくり手にとって、
うれしいですよね。

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インデックス的な展示手法は気になるブランドを見つけやすく、
時間のないバイヤー、ジャーナリスト、ファッション業界関係者に好評。

出展ブランドの増加とともに、今回から広い会場となり、
フレッシュなクリエイションとの出会いの場として注目されています。


アパレルを中心にバッグ、シューズなど幅広いジャンルから33組が参加。

2017年春夏シーズンの新作が出品されました。

そのなかからバッグ、シューズを中心としたブランドと、
レザーウェアをピックアップしてご紹介します。




<YOSHIAKI KURIHARA>


ハンドメイドを追求し、トレンドにとらわれない
パーソナルな
レザープロダクトを発表。

「ものづくりをより身近に感じてもらいたい」
「実用的な長年使っていける製品を生活の一部に」
とのメッセージが込められています。

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馬具製法に用いる総手縫い仕立てのオールハンドメイド。

ハンドステッチ、コバ磨きなど昔ながらの製法で、
日本のタンナーでなめされた革を使い、一点一点丁寧につくられています。


一見、シンプルなケースは、

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人気スナック菓子<うまい棒>ケースでした。

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パンチの効いたプレゼンテーションが、
「誰かに見せたい、伝えたい」というニーズが高まる
SNS時代にぴったりですね。




<SOIHM>


「都市で生まれ、育つ靴。モダンアートを思わせるシンプル、スタイリッシュ、
 そして快適な靴たち」をコンセプトに展開。

インキュベーション施設<浅草ものづくり工房>に入居し、注目されています。

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スリッポンを中心に出品。

特に、ファスナーを配したアイテムが目を引きます。

アパレルでトレンドのディテールですが、
シューズに取り入れるとスポーツ、リラックスといった要素が
さらに際立ちます。

とても履きやすく、ユニバーサルなデザインでもあるので
定番的に普及するといいですよね。




<Qiiira>


架空のおとぎ話をモチーフにしたファッション雑貨ブランド。

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キーラという人魚の女の子を主人公にしたストーリーから派生して、
ロゴやオリジナル柄の裏地などで世界観をつくり上げています。

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「大人の女性がいつでもヒロインでいられるように」と、
カラーリング、細部に至るまで、女性デザイナーならではの配慮が行き届いて。

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専用袋も、あるとうれしいですよね。

福岡を拠点に、国内で生産。

バッグに使用した東京特産のピッグスキンは、同ブランド独自の色出し。

ほかにもパーツもオリジナルが多いそうです。

福岡はアジアからの観光客が多く、
韓国をはじめ、海外からの人気を集めています。


現在、東京駅改札内<エキュート>で開催中の販売イベント
「レゾンデートル」に参加。

九州を拠点とするブランドが集結しています。

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価値観に囚われたくないクリエータの想いと、ていねいな手仕事。

新しい感性が行きかう九州で生まれた個性豊かな5ブランドがそろいます。

こちらもどうぞお見逃しなく。




<MN LAST>


イノセントなコレクションを展開する<MN LAST>が、レザーウェアをリリース。

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スタイリッシュかつカンファタブルにデザインされ、幅広い世代に支持されそうです。

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袖口のスラッシュに遊びが感じられます。


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こちらのアウターはラグラン袖になっており、動きやすそう。

ニュートラルな色合いが大人っぽくて素敵でした。




<Kazuki Nakayama>


テーラードをベースに洋服と真摯に向き合い、時代に合う素材、パターンを常に研究。

職人とタッグを組み、クオリティに裏づけされたメイドインジャパンの
トラディショナルウェアを提案しています。

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こちらではレザーのジャケット2型を出品。

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軽く滑らかな質感のラムレザーを使用。

ユニークなポケットは、バッグ、財布からのインスピレーション。


このほか、テイラードジャケットの胸ポケットには、
縫い目を利用した小さなポケットを配し、
めがねやサングラスをかけられるようにするなど、
ファッションを愛する男性ならではの発想に共感が集まりそうです。




9月に入り、展示会シーズンがスタート。

「東京ギフトショー」、「ルームス」などが相次いで行われます。

当ブログでも、レポートしたいと思っておりますので、
どうぞお楽しみになさってください。




■ 参考URL ■

 ソレイユトーキョー
 <https://www.facebook.com/events/560715860775596/>


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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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