欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2017年3月 8日 の記事

カテゴリー: トレンド

一般社団法人 日本ハンドバッグ協会による、3月12日「サイフの日」キャンペーンが昨年に続き、実施されています。

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一般社団法人 日本記念日協会に登録されている3月12日「サイフの日」に向け、2月15日(水)からオープン懸賞がスタート。全国の百貨店、専門店の各売り場にPOPを設置。掲載されたキーワード「ハンドバッグ協会」からアクセスし、かんたんなアンケートに答えたかたに、抽選で旅行券またはオリジナル ガマグチが当たります。3月20日(月)まで。


このキャンペーン期間は、<春財布>、ホワイトデーギフト、新生活を前にし、買い替えのニーズが高まるため、各ショップではさまざまな財布を提案しています。当ブログでも、店頭や展示会取材で出会った財布をピックアップ。まとめてご紹介します。


ファッショントレンドと連動した色柄

近年では、風水カラーで財布を選ぶかたが増えていますが、ファッションのトレンドを意識した財布も継続して人気です。老舗メーカー<高屋>のオリジナルブランドではパステルカラーのバリエーションを発表(「東京ギフトショー」より)。

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2017年秋冬シーズンの注目カラーとなっていますが、ウェアとのコーディネートが必要なく、サイズも小さいので華やかなカラーを取り入れやすいのもいいですね。なお、同社 本社に隣接した実店舗<トートクラマエ>のオンラインショップもローンチしました。


革バッグ・革財布を展開する<エフィー>では、パイソン柄のピッグスキンを配した新作をリリース。フォークロアテイストが浮上するなか、パイソンもトレンド柄のひとつに。

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東京特産のピッグスキンをベースにした艶やかなプリントは、地場ファクトリーの技術力が秀逸な技術を反映。ヘビは金運をつかさどる弁財天の化身とされ、縁起がいい生物といわれます。そんなスピリチュアルな要素もあるため、財布に最適ですね。


この春、人気のストライプ柄が登場した<クレイサス>(写真:サックスバー公式通販サイトより)。グリッターエナメル牛革の素材感がフェミニン。

商品詳細

ブランドのシグネチャー、フラワーモチーフのモノグラムをエンボス加工を施して。柄×柄の組合せで個性あふれる一品に。


使いやすいサイズと機能

コンパクト財布ブームの先駆け、<エムピウ>。色、素材、スペックのバリエーションが豊富です。

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こちらの<zonzo(ゾンゾ)>は、機能をぎゅっと凝縮。紙幣10枚、クレジットカード5枚、コインは100円玉だと15枚まで入ります。ほぼコインケースのサイズでありながら、札ばさみがあり、紙幣を折らずに収納できるのが特長。

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別シリーズでは、ギリギリまで無駄をそぎ落としたシンプルなデザインも。ラフに見えて機能的にも優れている、そんなギミックに満足度が高まります。


「革とオトナのいい関係」を提案する通販サイト<KAWANOWA(カワノワ)>では、東日本ハンドバッグ工業組合・組合員有志メーカーが参加。伝統を受け継ぐ腕利き職人たちをサポートしています。

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参加ブランドのひとつ、<のむら>では、長財布をコンパクトに。通常の札入より小さめにつくった同社のオリジナルは、紙幣を折らずに収納できる最小サイズ。長さだけでなく、高さも抑えているので手にしっくりと馴染みます。手が小さい女性に好評です。


一方、大きめサイズにも安定したニーズが。革バッグ 革財布の<エフィー>のロングセラー(写真:<エフィー>フェイスブックページより)は預金通帳、母子手帳(自治体によって異なります)が収納できる長財布。

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使用する時期が限られるため、専用ケースより、兼用できる長財布が好まれるようです。L字ファスナーで開閉しやすくストレスフリー。ソフトなピッグスキン素材を使用し、女性に多い、縦につかむような持ち方に対応しています。


この春、インキュベーション施設<台東デザイナーズビレッジ>を卒業する<エムリップル>では、メンズライクなアイテムを数多く展開していますが、こちらの長財布は購入者の80%が女性だそう。

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その理由は差し込みベロ。開閉時にネイルへの影響が少ないのも好評です。内側に配したファスナーの引き手にはレザーのタッセルをプラス。デザインポイントとしてだけでなく、開閉しやすくなるのもうれしい。

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3月25日(土)には、東京・上野にアトリエを移転。場所は、古い雑居ビルをリノベーションした建物。ボタニカル&ブックカフェもオープンし話題です。ショップ機能も有し、ユーザーとコミュニケーションできる拠点となります。


個性的なデザイン、オンリーワン感覚

2016年度「minne ハンドメイド大賞」グランプリを受賞した<440>の財布。セクシーだけれど、女性にも受け入れられやすいポップなテイスト。

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表裏でデザインがちがうのもいいですね。見た目だけでなく、ディテールや縫製もしっかりしていて財布としての完成度が高いんです。

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アニマルモチーフはパンダだけでなく、トラやゴリラも。

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動物園のように見えるディスプレイで。

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このほか、イチゴやトマトなどの赤い食べものシリーズもユニーク。

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カゴとのコーディネートもおもしろいですね。できたて、つくり立てのような印象になるから不思議です。


インキュベーション施設<台東デザイナーズビレッジ>入居ブランド<フィオライア>は、誕生花をテーマにした財布が人気。

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アップリケで立体的に表現。オーダーイベントも不定期で開催しています。モチーフやカラーを好みで選び、コーディネート可能。オンリーワン感覚であつらえることができるのがうれしいですね。


日本製レザー、和テイスト

人気ブランド<キソラ>では、ブランドレザーとしておなじみの<栃木レザー>を使用したシリーズがヒット。

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ベジタブルタンニンなめしによる、ナチュラルな質感、使うほどに味わいが深まる経年変化が革好きユーザーのハートをとらえています。

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東京・すみだエリアのタンナー<カナメ>が手がける革を用いた<セラゾール>シリーズも人気。女性らしい曲線づかいとクラシカルながまぐちは幅広い世代から支持を集めています(写真:ともに<キソラ>オフィシャルサイトより)。


イースト東京の<2k540 AKI-OKA ARTISAN(ニーケーゴーヨンマル アキ・オカ アルチザン)>の人気ショップ<アグリトーキョー>の<紋影-mon-A- (モンエイ)>シリーズは、和テイストの逸品。特別になめし、シボの型押しをした牛革に彫刻を施して。深く彫られた革と、その陰影が美しく、見る角度によって異なる表情をたたえます。

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日本古来の吉祥文様の組亀甲柄。その下側に英国の伝統柄のロンドンストライプ生地をプラス。和洋折衷な独自のたたずまいは、スタイルを確立した大人にぴったり(写真:<アグリトーキョー>オンラインショップより)。


バッグのように、ウェアとのコーディネートや全体のバランスなどを気にしなくていい財布は素材、デザイン、機能、使いやすさ・・・と、自分らしさを投影できるアイテム。3月12日「サイフの日」という、年に一度のタイミングにお気に入りと出会ってください。



■ 参考URL ■

 一般社団法人 日本ハンドバッグ協会
 <http://www.handbag.or.jp/campaign/saifunohi/>


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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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